自転車を選ぶ前に種類を知る

まずはコレを知らないことには。 これは5万円以内の安価な自転車を想定して書いたものですよ!

グラフは以下のデータを表します!
[軽] =漕ぎ出しの軽さ・坂の登りやすさ(足のラクさ)
[速] =時速 30km を超えるようなスピードでの走りやすさ(安定性・空気抵抗)
[腕] =手・肩・首などの上半身のラクさ(短距離走行では影響が少ない)
[尻] =お尻の痛みにくさ(短距離走行では影響が少ない)
[荷] =荷物の積みやすさ(カゴ付き?後から付けられる?)
[持] =自転車自体の持ち運びやすさ
これはあくまで車種の特性を表した数値であって、使われているパーツによって大きく変わる可能性がありますよよ!

シティサイクル(ママチャリ・軽快車)

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 説明不要のキングオブ自転車。 荷物を積むことに優れ、親が幼子を乗せる自転車としてはほぼ唯一の選択肢。 手前にくるハンドルやスプリングの入ったサドルで乗り心地も良い。 半面、カゴ・スタンド・泥除け・チェーンガードなどの重装備による重さで漕ぐのが大変。 ギアの段数が少ないのもネック。 ママチャリグランプリというものがあるくらい熱狂的なファンがいるらしい。

ミニベロ(小径車)

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 24インチ以下のホイールの小さい自転車。 漕ぎの軽さに大きく影響するホイール周りが小型軽量なので、足を疲れさせないことに関しては最も優れた自転車。 ただし、小径ホイールは路面からの衝撃が激しくなりがちで、長距離を走ると振動で揺さぶられる上半身が疲れやすい。 ハンドルをとられやすい不安定さもあるので、時速 30km 以上で走るような場合は危険だったりもする。 最初からカゴが付いているものがあったり、後からでも取り付けやすい傾向あり。

マウンテンバイク(MTB)

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 荒地を快適に走れるよう設計された自転車。 幅広ゴツゴツタイヤがスリップを防ぐ。 地面からの衝撃を吸収するサスペンションのお陰で乗り心地が良いらしい。 ただし、サスペンション自体の重さと、そのクッション性が自転車を漕ぐ力も吸収してしまうので、漕ぎは重め。 でもギア段数の多い車体が多いので、適切なギアチェンジさえできればそれなりに走れはする。 ハイグレードなサスペンションはクッション固めで漕ぐ力を吸収しないようになっているらしい。 サスペンションは前だけ(ハードテイル)か前後両方(フルサス)に付くが、サスペンションのないもの(フルリジッド)でも極太タイヤでクッション性は高い。 ちなみにこのサスペンションというやつは、質の悪いものを買うとフニャフニャで漕いでも漕いでも全然進まないらしい。

ロードバイク

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 舗装された道を速く走ることを目的とした自転車。 ウネウネと曲がりくねったドロップハンドルが特徴で、700c と呼ばれる 27 インチクラスの大きめ、かつ細いタイヤを履く。 前傾姿勢による空気抵抗の少なさで時速 30km を超える高速走行には最良の選択肢なんだけど、その前傾姿勢や硬いサドルに加えて細いタイヤを空気パンパンにするので路面からの振動が激しく乗り心地はかなり悪いので、ある程度は人間の体をロードバイクに合わせて鍛える必要がある。 基本がレース用なので初心者がその潜在力を引き出すことは難しい。

 他にもロードバイクから派生したシクロクロスグラベルロードという車種もあるます。 大雑把に言うとどちらも太いタイヤが履けるようになったロードバイクで、タイヤが太くなることにより [軽] [速] が 1 ポイントダウンしつつ [腕] [尻] が 1 ポイントアップ、みたいな感じ。 普通の人には乗り心地の良いこっちの方が良いかも。

クロスバイク

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 ロードバイクのスピードとマウンテンバイクの快適さを両立することを目的とした自転車。 マウンテンバイクほどではないけどロードバイクより乗り心地は良く、ロードバイクほどでは無いけどマウンテンバイクよりは軽さ・スピードに優れる。 MTB 寄りをクロスバイク、ロード寄りをフラットバーロードと呼ぶような、そうでもないような、曖昧模糊。 これといった特徴は無いものの、安価で、誰が乗ってもそれなりの性能を引き出せる優良物件。 若干前カゴを取り付けやすく、後ろに荷台を付けられるものも多いので、追加投資で荷物運びにも使える。 ちなみにクロスバイクは和製英語で、海外では「ハイブリッドバイク」と呼ぶらしい。

〜〜 以上が一般的な車種で、ここから下は付属される要素 〜〜

フォールディングバイク (折りたたみ自転車)

 車体に折り畳み機構が搭載された自転車。 ミニベロタイプが多いものの、折りたたみロードバイクなんてものもある。 折りたたんで省スペースにできるので [持+3] されつつ、折りたたみ機構のぶん普通の自転車より若干重くなるので [軽-1] される感じ。 ちなみに世間一般では「折りたたみ自転車を折りたたむのは最初だけ」という通説があって、かくいう私も折りたたみの大変さにへこたれて殆ど折りたたんだことがない。 折りたたみ機能は補助的なものと考えた方が良いかもしれない。 高価なものはもっと折りたたみやすいらしい。

 折りたたみ自転車専門?メーカー DAHON の自転車を店頭で折りたたんでみたら凄く簡単だった! 新品だったからかもしれないけど、これならあるいは…

電動アシスト自転車

 電気とモーターの力で楽に漕げるようにパワーアップされた自転車。 その超絶パワーにより [軽+5] されつつ、その超絶重さにより [持-3] される感じ。 2011年現在の法律では時速 24km を超えると(実際は 15km/h くらいで)アシストしてくれなくなるため、高速走行性能が高まるわけではない。 ただしその速度内での漕ぎは下手に高いロードバイクよりも軽く、特に上り坂では大きなアドバンテージがある。 ちなみにバッテリーが切れると無駄に重い荷物を積んだ自転車に成り下がってしまうので、バッテリーの残量には注意したい。 さらに言うと、バッテリーは使えば使うほどヘタって航続距離が減るとのこと。

〜〜 ここから下はマニアック 〜〜

ランドナー、スポルティーフ

 旅をするため?の自転車で、スピードよりは積載量を重視した設計になっている。 ロードバイクに泥除けやキャリア(荷台)を付けたような外見で、上に飛び出たブレーキワイヤーやフレームに取り付けられた W レバーと呼ばれるシフトレバー(変速機)が特徴。 後ろ用バッグ(パニアバッグ)を取り付けたりもする。 生産数の減少で最近(2011年現在)はあまり目にしないためか、何かこうジブリ的なノスタルジーを感じる。

BMX

 荒地を走るレースやフリースタイルと呼ばれる曲芸的な飛んだり跳ねたりをするための自転車で、とにかく頑丈な造りになっている。 ギアの無い車種が多くおよそ街を走るのには向かないと思うんだけど、街乗りに使っている人も見かけるので乗れないことはないんだろうな。

ビーチクルーザー

 見た目から察するに、ギアとサスペンションのないマウンテンバイクのような感じだと思う。 スペックを見る限りではママチャリが一番似た乗り心地の自転車かもしれない。 サーファーが好むとか好まないとか。 オサレな雑貨屋などで売っているのを見かけますな。

ピストバイク

 競輪選手が乗る自転車で、簡単に言うとギアチェンジ機能のないロードバイク。 最大の特徴はペダルを後ろに回すと後ろに進む固定ギアという構造。 それによりペダル逆回転がブレーキの代わりを果たすものの、公道で走るにはちゃんとしたブレーキを装着する必要がある。 重めのギアが設定されている場合が多く、重いギアをグイグイ漕ぐ脚力がある人以外には正直厳しい自転車。

リカンベント

 リクライニングシートに座る(寝転がる)ように乗る自転車。 足を前に投げ出してペダルを漕ぐ特殊な乗り方で、ペダルを踏んだ際の反力を背もたれが受けてくれるので踏んだ力を無駄なく推進力に変える高効率が特徴。 初めて乗った時はかなり感動した。 姿勢が低いので空気抵抗も少なく時速 100km 出せるとか出せないとか。 欠点は、立ち漕ぎが出来ないので瞬間的な加速力に劣ることと、姿勢が低いので車の陰に隠れてしまい他者からの視認性が低く事故の危険が高まることと、低速時は不安定なこと。

ルック車

画像無し

 ソレっぽく見えるけどソレではない 2 万円程度の超低価格車の総称。 ホームセンター等で売られている見た目はマウンテンバイクだけど山道を走ると壊れるレベルの強度しかないマウンテンバイクっぽい激安自転車が主にルック車と呼ばれる。 他にも一部の激安ロードバイクがこう呼ばれることも。 ただそれらの自転車も舗装路で普通に乗る分には普通の自転車なので、過剰な高級・安全志向の偏った評価なんか気にせず買って良いと思うよ! ただし偏った考え方の店員が多いプロっぽいショップではルック車は毛嫌いされるので、修理はホームセンターとかが良いかも。

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