携帯ポンプのポンピング回数と労力

 MAXXISS DETONATOR フォルダブル 700x28c に 7bar まで空気を入れた時のポンピング回数と体感労力を数値化してみたぞ! 今までの記事とは評価が変わっとりますが、ココの内容が一番正しいですよ。

名称 重量 長さ バルブ 回数 労力 評価 備考
TNI ハイプレッシャーマイクロフロアポンプ (リンク) 184g 333mm 差し込み式
225回 1 迷ったらコレ買っときや
ACOR ミニフロアポンプ AS3 低圧モード (リンク) 219g 308mm ネジ込み式
×
100回 1 足で踏む所のピンが外れてしまうのでネジで締め直す必要あり
ACOR ミニフロアポンプ AS3 高圧モード 250回 2 ×
ランドキャスト マジックポンプ (リンク) 110g 200mm ネジ込み式
×
500回 6 × 5bar以降が地獄のキツさで、体重を掛けてグイグイポンピングするとバルブヘッドが折れて壊れる
GIYO GM-821 アルミミニフロアポンプ (リンク) 186g 300mm 差し込み式
250回 3 6bar辺りから猛烈に抵抗が増える
WEST BIKING MINI PUMP (リンク) 82g 170mm ネジ込み式
×
3.5で
諦めた
10 3bar以降がキツい
5barが限界
GIYO GP-61S (リンク) 121g 225mm 差し込み式
5で
諦めた
6 × 4barからキツい
5bar以降も入るは入る
Samuriding ミニフロアポンプ SIG-FP008 (ゲージ無し)(リンク) 132g 290mm 差し込み式
180回 3 6barからキツい

TNI ハイプレッシャーマイクロフロアポンプ 最良

 自分が使ってきた携帯ポンプの中ではトータルで見て一番のオススメ品。 ポンピング回数がやや多く、本体の長さもあるのでバッグ収納に少し不利だけど、ポンピングが携帯式としては抜群に軽く、バルブヘッドは普通に差し込んでレバーを立てるだけの簡単な差し込み式で、ホースも長くて使いやすい。 目立った欠点が無いので人によっては据え置きフロアポンプを持たずにコレ 1 本で暮らしていけるポテンシャルを秘めている。 内部ゴムがズレてポンピング不能になる問題があるが、クリクリして中を開けてゴムを元の位置に戻すだけで簡単に直せる。

ACOR ミニフロアポンプ AS3 普通

 ポンピング回数は増えるが軽く押せる少量高圧モードと、重くなるがひと押しで大量の空気を注入できる大量低圧モードを搭載。 バルブ差し込みがネジ込み式なので脱着の手間と装着中の空気漏れがイマイチながら、低圧モードはストロークが長く体重をグイグイ掛けられて空気漏れをモノともしない空気注入力でガシガシ空気を補充できるので、TNI と同程度の疲労ながら回数が少なくより短時間で空気を注入できる点は最高性能。 ただポンプを地面に固定する足で踏む部分の固定ピンが使い込むと取れてしまうのでネジで再固定する修理が必要になるのと、高圧モードは最初はかなり軽くポンピングできるが空気圧が上がってくると注入と漏れが拮抗して一定以上入れられないのでダメダメ。 固定ピン外れとネジ込み式さえなければ TNI を凌ぐ性能だったのに、惜しい。

ランドキャスト マジックポンプ

 圧倒的なコンパクトさと軽量さは抜群ながら、7bar まで入れるのに 500 回という常軌を逸したポンピング回数を要求されるのと、ポンピングの重さも常軌を逸したレベルなのに加えて、ネジ込み式なので高圧になると空気注入量より漏れ量が上回ってしまって使い物にならない。 5bar を超えた辺りから渾身の力が必要になるが腕力さえあれば 7bar まで入る事は確認したのでこのサイズと重量じゃないと駄目な人なら使えない事も無いが、5bar 以上の地獄の腕筋トレにどこまで耐えられるか。 ラクをしようとポンプの先端を地面に押し付けて体重をグリグリ掛けるとその負荷でバルブヘッドが折れて再起不能になるので、ソレをやるなら別売りの延長ホースを使うべし。 コンパクトさが重要で 4bar まで入れば良いなら選択肢に入らない事も無い。

GIYO GM-821 アルミミニフロアポンプ イマイチ

 形状は TNI とほぼ同じながら性能は大きく異なる完全な TNI の劣化版。 TNI と同程度のポンピング回数なのに 6bar 辺りからポンピングの抵抗が許容範囲を超えるので、体重を上手く垂直に掛けて押し込まないとマトモに空気が入らず結構疲れる。 ただマジックポンプと違ってバルブヘッドが差し込み式で空気が漏れないので根気よく体重を真下に落とし続ければ確実に空気は入る。 ともあれ 5bar まで限定ポンプと考えましょう。 それなら使える。 まあ TNI が手に入るなら買う意味は無いのだけれど。

WEST BIKING MINI PUMP イマイチ

 マジックポンプを凌駕する圧倒的な軽さと小ささでありながらホースも付いている点は素晴らしい。 3bar まで入れば良いなら現実的な労力なので「最良」とも言える。 高圧時に空気が漏れるネジ込み式なのでやはり低圧でも問題ない太いタイヤ限定か。 ただ自分テストでは 30mm 以上の幅には使ってないからごん太タイヤでも使えるかは知らず。 3.5bar に 200 回の猛烈ポンピング回数はどうにもならず。 ホースがあるから体重を掛けてもバルブ差込口が折れないので、ホース側を持って持ち手側を地面に押し付ける戦法が使えなくはないのでソコが活路。 短いのでかなりやりにくいけど。

GIYO GP-61S

 重さも長さも微妙にあってホースも無かったりと良いとこ無し。 5bar に 150 回 なので回数は多くは無い。

Samuriding ミニフロアポンプ SIG-FP008 普通

 フットレスト付きポンプの中では圧倒的な軽さ。 5bar まで余裕の注入力も悪くない。 ただ 7bar まで入れるとなると押し込みの最後が結構硬くなるし、グリップが持ちにくいし、TNI に比べた僅かな短さが腰に響くのも相まって、TNI には一歩届かず。 ただ限りなく「最良」に近い「普通」。 グリップを DIY して握りを改善させれば「最良」足りえるポテンシャルは秘めている。

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