京都旅1999-12 ~ 2000-01
ロードバイクのアレキサンダーを買ったので旅に出ることにした 21 歳の冬。 正月休みと有給を使う。 出発前日に急いで探した 14,800 円の寝袋を持って行ったものの、真冬の寒さに寝袋は死ぬと思ったので行く先で宿を探すことにする。 重荷を背負ってしまった! 肩掛けもできる大きいウエストバッグに荷物を入れていて、寝袋以外に何を入れたか覚えてないけど非常に重かった! 荷物は厳選しよう! あとその日走るページだけ破った地図をポケットに入れていたんだけど、ちょっと走るとすぐ落として無くしてしまう。 地図はポケットに入れちゃダメみたいだ!
1日目 1999-12-30 出発
練馬(12:00)→藤沢(50km)→小田原(19:00 90km) 累計:90km
昼くらいに出発。 環七を黙々と南下し多分国道1号線を走って夕方には藤沢へ。 頑張って漕ぎすぎたせいかこのあたりで猛烈な右膝の痛みに襲われる。 何とか片足で自転車を漕ぐも今度はおしりが痛くて痛くてしょうがない。 サドルとおしりの間にタオルを敷いてクッションにしたりするもどうにもならず。 そんなこんなでひーこら言いながらも小田原に到着。 5,145 円の宿を見つけて泊まったものの、非常にガラの悪い宿で、隣室でおっさん連中が酒盛りをしていてあまり眠れなかった。
2日目 1999-12-31 地獄
小田原(9:00)→熱海(12:30)→沼津(17:00 60km) 累計:150km
2日目小田原駅前にて
もはや自転車を漕ぐこともままならず、下り坂以外はほとんど自転車を押して歩いた。 熱海に差し掛かるあたりで下田に向かう同志に「大丈夫ですか?」と声をかけられてちょっとホッコリ。 男女ペアだったけど、いいな、ああいうの。 その後の熱海峠越えで地獄が待っているとも知らずちょっと頑張ろうとか思ってしまった。 という訳で猛烈な勾配の熱海峠を黙々と歩き続ける。 この急勾配じゃあ膝が無事でも自転車に乗って登るのは無理だしょ。 登り始めて1時間を超えた辺りで「このまま夜になったら俺死んじゃうのカナ、、、」とか悲観しつつ、確か2〜3時間くらいで頂上に着いたはず。 登りで汗ダラダラで T シャツ一枚になっていたところで、今度は最高 61km の猛スピードと風切りでガタガタ震えながら下る。 死にそうになりながらも到着した沼津のホテル(6,620円)で年越しの花火を眺める。
3日目 2000-01-01 惰性
沼津(9:30)→静岡(16:00 60km)→焼津(18:30 75km) 累計:225km
海沿いじゃないけど高架の道
驚くべきことに膝の痛み無し! かと思ったら2時間くらい走ったら今度は左膝が痛くなった。 くそー。 静岡と焼津の間の海沿いにあったカフェでカレーを食べてカフェオレを飲んだ。 良い店だった。 海沿いは自転車が通っていいのか分からないようなややハイウェイっぽい道ばかりで怖い。 焼津のホテルは 5,250 円で朝食とアダルトチャンネル無料! お店が全然やってなかったのでコンビニで弁当を買ってホテルに帰る途中、駅前で親の送迎車を待つ娘さんを見かける。 あたりまえなんだけどどこも同じだなあ、と思った。
4日目 2000-01-02 パンク
焼津(8:30)→磐田(16:00)→浜松(18:00 83km) 累計:308km
峠でパンク中
パンクだよパンク。 パンク修理キットは持っていたんだけど携帯用空気入れを全然使いこなせなくて、山の中を自転車屋を探してトボトボと歩く。 そしたら車に乗った藤井フミヤ似のお兄さんが「空気入れあるよ」と声をかけてくれる。 助かったー。 歩いたり走ったりと何となくひざの痛みとの付き合い方を掴みつつ浜松で一夜を過ごす。 宿賃 5,900 円。
5日目 2000-01-03 強風
浜松(9:30)→豊橋→安城(17:30 82km) 累計:390km
風の強さを表すのぼり
信じられないほどの強風に襲われる。 せっかく膝が治ってきたのに時速 10〜15km くらいしか出ない。 この日のうちに名古屋まで行って名古屋泊したかったんだけどな。 宿賃 5,880 円。 浜名湖の脇を通った。
6日目 2000-01-04 星一徹
安城(8:30)→名古屋(12:30)→大垣(17:00 84km) 累計:474km
宿はだいたいこんな感じ
まだ風は強い。 何と名古屋の丼屋でランチをしていたら鍵を無くしてしまう! 何とかせねばと自転車を担いで歩き、ほどなく見つけた自転車屋でワイヤーカッターを借りて鍵を切断し事なきを得る。 その自転車屋では店主が見守る中少年がローラー台の上で猛烈にペダルを漕いでいた。 星一徹と星飛雄馬のように。 夜は大垣のゲーセンでストリートファイターⅢの対戦を楽しんだ。 対戦相手は調度良いレベルで勝ったり負けたりの好勝負。 俺は Q で相手はイブキだったはず。 地方都市の良さを徐々に感じ始める。 宿賃 5,300 円。 そして今度は手袋を無くしてしまう! この寒さの中手袋無しなんて!とホテルの人に愚痴ったら、軍手をくれた。 そして後日無くした手袋が自宅に届けられることになる。 ありがとう!
7日目 2000-01-05 終局
大垣(7:30)→関ヶ原→京都(17:00 106km) 累計:580km
初詣した神社
やっと風もなくなり膝の痛みもないとくればこれはもう俄然ペースは上がり、上り下りが多かったものの一気に京都まで走破。 途中の山道でらしい格好をした自転車乗りに追いぬかれて「やるなあ」と思った直後にママチャリ学ラン坊主にも追い抜かれた。 お前は追い抜くなよ!と心のなかで叫ぶ。 なんとか日暮れ前に京都駅に着き、まず最初に帰りの新幹線の切符を買おうとしたら、切符を買ったら財布の中身が 1,000 円しか残らないことに気付く。 目についた神社で初詣をしただけで結局その日のうちに新幹線で帰ってきてしまった。