Windows マウス探しの旅2022.02.12

　去年の 5 月に長年使った Mac から Windows に移行したのだけれど、キーボード探しに苦労したのが前回。 今回はマウス探しですよ。

マウスに求める機能

となります。 10 以上の別機能とは↓

　コレらを実現するには左右クリック以外に別ボタンが 10 個以上必要な訳だけど、そんなマウスはそうそう無いので StrokesPlus って右クリックジェスチャーアプリを使っとります。 まあ使ったとしてもお手軽なワンストロークで使えるジェスチャーは上下左右と斜め方向の計 8 個なので、10 個以上に対応するとなると独立ボタンがあった方が色々捗るです。 特に音量は連打出来ないとキツいし。

　コレらを Mac を使っていた時は Apple Magic Mouse と、有料フィンガージェスチャーアプリの Better TouchTool で実現していた。 Better TouchTool のジェスチャーはソコソコ暴発するので完ぺきでは無かったけれど、とにかく Magic Mouse のスマホと同じヌルヌル慣性スクロールが圧倒的に快適でしたな。 以下はこの使い勝手を目指して選んだマウス達。 数々のただれたマウス遍歴をどうぞご覧あれ。

Apple Magic Mouse

　まずは Mac で使ってたヤツをそのまま流用。 BOOTCAMP のドライバーを入れれば横スクロールにも対応するのだけれど、Mac で使った時のような滑らかなスクロールには程遠いカクカクさ！ 指で弾いても数行しかスクロールしてくれない。 つまりタダのボタンが少ないマウス。 とりあえず使えるってだけで選択肢に入る事は無いでしょう…。 bluetooth 接続が安定している点と、豊富な中古市場があって安く手に入りやすい点は素晴らしいです。

LOGICOOL MX-620

　もう 10 年以上前に使ってたマウスを引っ張り出してきた。 スクロールホイールがカチカチせずグルグルグルーっと一気に回せる高速スクロールを搭載していて縦スクロールは超快適！ 横スクロールもカクカクながらスクロールホイールを横に倒すチルト操作で可能。 追加ボタンは割り当て可能なアクションのバリエーションは少ないものの親指側に 2 つと人差し指の外側に 1 つの 3 つと数は悪くない。 が、本体が重くて手が疲れる！ 単三電池 2 本を入れると 147g にもなってしまう。 単四電池を単三電池サイズにするスペーサーを使えば 138g になるけどまだ重い。 Magic Mouse の 98g とは大違いだ。 よって選択肢には入らず。 サイズが大きくて握りにくいのは摘まみ持ちではなく被せ持ちならそこまで問題にならないかな。

ELECOM M-DUX50

　ココから新規購入。 親指側に 9 個と人差し指外側に 1 個とホイール手前に 1 個の合計 11 個も追加ボタンのある凄いヤツです。 ソレはとても素晴らしいのだけれど、マウスをかなり高く持ち上げないとカーソルが反応してしまうという致命的な欠点があった！ コレも選択肢には入らない。 ケーブルも妙にゴワゴワして動かしにくい。 しかも横スクロールが縦スクロールになってしまうし、ダメやね…。

ELECOM M-LS16D

　追加ボタンは左側面の 2 個だけながら小型軽量で動かしやすく、高速スクロールにも対応。 が、コレも横スクロールが出来ない！ スクロールホイールを横から押すチルト操作をしても縦スクロールになってしまう。 問い合わせにも ELECOM 沈黙。 ダメや…。 なので左右チルトに [←] [→] キーを割り当てる事で横スクロールを可能にしたです。 コレで何とか選択肢に入ったかと思ったけど、高速スクロールのホイールが敏感過ぎてマウスを動かした振動だけでスクロールが暴発してしまう。 ダメか…。

ELECOM M-XGM20DL4

　追加ボタンは親指側に 2 つと人差し指の外側 2 つとスクロールホイールの手前に 1 つの合計 5 個と十二分。 が、またまた横スクロール不能！ なのでコレもチルトに [←] [→] を割り当てたら 40% くらいの確率で反応しない。 仕方なく人差し指外側の 2 ボタンを左右スクロールに割り当てた。 もうエレコムのマウスは買わんぞ…。 高速スクロールも無いので長距離スクロールをする為に何度もスクロールホイールを回さにゃならんのでかなりのストレス。 一応フライングスクロールって機能があって、ホイールを指定回数、例えば 3 回「クリッ、クリッ、クリッ」と回すとグワーっとスクロールする機能はあるものの、成功率は 50% くらいだし意図せず発動する事も。 コレも選択肢に入らず。

ミヨシ 高精度タッチパッド TTP TB01

　Windows には高精度タッチパッドという、Better TouchTool を使わない素の Mac のトラックパッドを上回る使い勝手を誇る機能があります。 3 本指の上下左右のスワイプ、4 本指の上下左右スワイプ、3 本指のタップと、自分には少し足りないものの 9 個もの機能が割り当てられ、更にスマホと同等の縦横共に一気に数画面スクロールやドット単位スクロールのヌルヌル慣性スクロールも実現された素晴らしいヤツです。 コレはその外付けデバイス。

　ただ細かいカーソル操作はマウスに一日の長があったり、タッチ操作が暴発しやすかったり、bluetooth 接続特有の不安定さがあったり。 タッチの暴発とは、1 本や 3 本指でタップしたのに 2 本指タップの右クリックになったりする。 ノート PC の LG gram 内臓タッチパッドではこんな事はほぼ起きない。 bluetooth 接続の不安定さは、PC スリープ復帰後や暫く操作しないでいると使い始めに数秒間繋がらなかったり。 よって選択肢に入らず…。

　あとコレはミヨシに限らないタッチパッド全般の話だけれど、フィンガージェスチャーをしてる最中は使わない指を持ち上げてないといけないのがツラい。 2 本指でスクロールしている時は残りの指 2 本を持ち上げてないといけない。 攣りはしないけど指が攣りそうになる。 更には 2 本指スクロール終了後に上げていたもう 2 本指を早く落とし過ぎるすと 4 本指ジェスチャー暴発。 Mac も含めてタッチパッドはこの欠点を直して欲しい物です。

LOGICOOL M325t

　気を取り直してまたマウスへ。 追加ボタンは一切無いもののかなりの小型・軽量で持ちやい。 高速スクロールはスマホほど高速じゃない代わりにマウスを動かしただけでは誤動作はしない程々な感度。 僅かにコリコリする引っ掛かりがあるからかな。 ホイール形式の高速スクロールとしてはコレが程良い落としドコロなのかもしれない。 ただ高速スクロールとしては敏感過ぎないとはいえチルト操作時に縦スクロールが暴発する事も。

　そしてコレも横スクロールしない！ エレコムもダメならロジクールもダメ？ いやもしかして自分の環境の何かのアプリが悪さしてる？ と思って StrokesPlus を切ってみたら…横スクロールしまんがなー。 そういう事だったのか…。 かといって追加ボタン無しマウスで右クリックジェスチャー無しは考えられないので、コレもチルトに [←] と [→] キーを割り当てて横スクロール可能に。 あと音量はマウス操作は諦めてキーボード頼りにした。 そんな訳で完ぺきには遠いので選択肢の外へ。

　そういえば M325t を買ったのに M325 の刻印があるマウスが届いたので、サポートに問い合わせたら「ソレは M325t です」との回答。 ホンマかいな…。

というトコロで諦めた

　結局定番マウスには辿り着けずでしたー。 現状はミヨシタッチパッドと最後に買ったマウス M325t をその日の気分で使い分けております。 しかし本当に Windows マウスはスクロールが不自由過ぎる。 縦は高速スクロールでそれなりに解消できるけど、横に高速スクロールするには今のトコロ高精度タッチパッドを使うしかない。 いや microsoft arc mouse ってのもヌルヌルスクロールが出来るらしいけど、摘まみ持ちをする自分には腹が空洞で摘まめなさそうなあの形状はダメっぽい。 そもそも arc mouse も StrokesPlus が悪さをしないとも限らないし、Apple Magic Mouse と違って中古市場が小さいから割高になってしまう。

　ホントに追加ボタン 2 つくらいの普通のマウスにヌルヌルスクロールが付くだけで良いんですよ。 そういう奇をてらわないマウスが何故出てこないのか。 スマホのヌルヌル慣性スクロールが登場してから何百億万年経ってると思っとりまんねん。 あと Apple 製以外の bluetooth 接続は不安定が過ぎる！ 俺は今まで Mac というぬるま湯に浸かっていたのね…。

でした

　嗚呼こんな事に一体いくら使ってしまったのだろう…。 そういえば Magic Mouse 導入時はまだ StrokesPlus を使ってなかったので久しぶりに引っ張り出して試してみたら、StrokesPlus を動かすとやっぱり横スクロール不可で使い物にならず。 Shift + 縦スクロールで横スクロールさせるしかなかった。 お前もかー。