超前乗り論2019.05.04
首のヘルニアに優しい直立姿勢が取れつつ、そこまで前傾しなくてもスピードが出せるポジション! を求めて辿り着いたカマキリハンドル + エアロバー + 超前乗り (リンク)。 それの効能について文章にしてみようかな。
まずアップライトな直立姿勢を取れるカマキリハンドルは、リラックスする上半身が凄くラク。 ペダルに力を込めにくくスピードは期待できないので低速でユルユル走る時に使います。 要はママチャリポジションっすね。 サドルに大きく体重が掛かるので柔らかサドルじゃないとお尻が痛くなりやすいのがネック。
エアロバーは、肘置きに肘をドッシリ乗せてバーを手でグイッと引くと上半身がガッチリ固定され、その状態でペダルを踏むとギア 1〜2 枚分軽くなる効果があるッス。 ペダリング時の反力による上体のブレが減るせいかな。 足に掛かる負荷を腕に分散させる感じやね。
普通のハンドルと違うのは、肘置きより上半身を下に落とせないから体を上下に揺らしてペダルに体重を掛ける事が不可能な点。 なので体重を掛けたい時は、上記のエアロバー上体ガッチリポジションでペダルを強く踏み、踏み込みの反力で上体を浮かせ、その上体が落ちる力を使って体重を掛けるッス。 足が下死点に来た所でサドルに座るので立ち漕ぎのように余計に踏み過ぎない完璧で理想的な漕ぎ方!
かと思いきや、腕にも負担があるせいか呼吸が乱れやすいという欠点があるんですな。 そこで超前乗りですよ奥さん。 後ろ乗りよりもお尻が後ろでなく上方向に浮くようになるのでバーを引く力が少なく済んで呼吸が乱れにくくなるんですって。
さてここでカマハンエアロバーじゃない普通の自転車で超前乗りをしたらどうなるかを考えてみましょう。 というかやってみたら、踏み込みが軽くなってスピードがアップするのはエアロバーと同じなんだけど、上体が前に倒れようとしてハンドルに体重が掛かりまくって腕がキツい! という欠点があった。 エアロバーならその体重を肘パッドにドッカリ乗せられるけど、普通のハンドルに超前乗りはチョイと厳しいかもしれない。 もしやるなら直立姿勢になれるカマハンを使えばハンドルに体重が掛かりにくいので少しはマシ。 超前乗りはエアロバーとセットで考えた方が良いかも。
そんな感じですかね。 そういえば以前豪脚が「前乗りはフトモモの前側の筋肉ばかり使う」って言っていたけど、それは良く分からんかった。 前乗りでも後ろ乗りでも前モモを使うか使わないかは漕ぎ方次第で調節できる。 あと「前乗りは登りで不利」とも言っていたけど、いろは坂ヒルクライムで大きなタイム差は出なかった、というか前乗りしてた時の方が僅かに速かったし「前乗りは登りで不利論」は確認できず。
そもそも UCI の自転車ロードレースで前乗りを制限するようなルールが作られている時点でソレがレース結果を左右する効果が有るって証明しているのに、前乗りを追求してる人は見た事がないんよね。 普通に走るならレースのルールなんて関係ないのに。 ケーブルダブラーのもっと安くて簡単取付なやつがあれば公道エアロバーが普及して前乗りも増えたりするんかな。