手組ホイールを使う理由2017.05.11

 ホイールの手組(てぐみ)技術を身に付けてホイール手組(てぐ)マーとなってから 3 年が過ぎようとしとりますなあ。 以来ずっと自分で組んだホイールを使い続けてきたけど、完組(かんぐみ)じゃなくて手組みを使う利点を考えてみることにした! 手組という行為自体が面白いってのは除外して。

 真っ先に思いつくのがコストパフォーマンス。 ホイールの性能を重量だけで考えると、4 万円のアルテグラホイール 1.6kg 台と同等の重量なら 1.5 万円で組めるし、10 万円オーバーのデュラローハイトホイール 1.3kg 台も最安で 3 万円くらいで組める訳です。 お店に頼む作業工賃 or 自分で作業する為の工具代約 1 万円を考慮しても明らかに有利。 でもヤフオクで 3 万円で 1.3kg 台なのが売ってるからメリットにはならないか…。 重量だけで性能が決まる訳でもないし。

 なんて考えていくと最終的に辿り着く手組の強みは、スポーク本数多めでも軽量なホイールが組めるってトコロじゃないかと思う。 本数が多ければ 1 本くらい折れても何とか走れたりするらしいし、振れ取りもしやすいらしい。 完組には自分の知る限りじゃ多スポークで軽量なのが無いんよな。

※追記)32本でも 1 本折れたらアウトだった!

 この流れでロード用の手組ホイールの構成を妄想してみよう。 重量は、スポーク・ニップルの一部は自分で量った物から算出し、それ以外はカタログ値やネット情報。 価格は、スポーク・ニップルはパックスサイクルのもので、それ以外はネット情報の定価。 実際に買う時は値引きがあるので送料を含めても後述の表よりは確実に安くなるはず。 ヤフオクや海外通販を使えばもっと安くて軽い別のパーツも見つかるけど、入手性を考えて国内の自転車屋で手に入るものをチョイスにしたよ。

アルテ対抗ホイール

 スポーク本数が 32 x 32 とアルテの 16 x 20 より大幅に多いので高速走行時の空気抵抗が少し増えるのと、リム幅が 18.2mm とアルテの 20.8mm より細いので 25mm 以上のロードとしては太めのタイヤだとこれまた僅かに空気抵抗が増えるらしいけど、時速 30km/h くらいまでなら影響はあまり無いと思うので、小市民には安くてソコソコ軽くてトラブルにも強めの良いホイールになるのではないでしょうか!

部位メーカー製品名重量価格
リムTNIAL22 アルミクリンチャーリム760g
(380g x 2)
¥8,640
¥4,320 x 2
前ハブシマノClaris HB-2400140g¥1,447
後ハブシマノTiagra FH-RS400368g¥3,782
スポークホシ#15 (1.8mm)362g
(5.66g x 64)
¥2,688
(¥42 x 64)
ニップルホシアルミ20g
(0.31g x 64)
¥1,088
(¥17 x 64)
合計1,650g¥17,645

 リアハブはシマノロード 11s を想定して 10,11s 対応のティアグラにしたけど、安くしたいなら ¥2,190 で 383g な 8,9,10s のクラリス FH-2400 で。 ティアグラハブなら穴数 28 もあるので前ハブもティアグラにすればスポーク本数は 28 に減らせるけど、多スポーク見本ということで前後共に 32 にした。

 実際に買う際の金額を計算したら、Cycleroad Yahoo 店でリム・ハブを、パックスサイクルでスポーク・ニップルをカートに入れたら 1.55 万円になった。 リアハブをクラリスにすれば 1.5 万円を切るね。 Yahoo ショッピングなら T ポイントも付く。

デュラ対抗ホイール

 スポーク本数 20 x 24。 エアロスポーク・少スポーク・ワイドリムで空気抵抗を減らしつつ、デュラを上回る軽さを併せ持つホイール。 リムはコスト度外視ということで何となくワイドリムの Alpha340 にしてみたけど、幅 23mm 以下の細いタイヤしか履かないなら前述の TNI AL22 で十分かもしれない。

部位メーカー製品名重量価格
リムSTAN'SNotubes ZTR Alpha 340770g
(385g x 2)
¥28,080
¥14,040 x 2
前ハブTNIエボリューションライト60g¥7,560
後ハブTNIエボリューションライト228g¥12,960
スポークSAPIMCX-RAY202g
(4.6 x 44)
¥16,016
(¥364 x 44)
ニップルSAPIMアルミ14g
(0.31g x 44)
¥1,144
(¥26 x 44)
合計1,274g¥65,760

程々なホイール

 スポーク本数 24 x 28。 価格・重量・スポーク本数を程々に抑えてみた。 工賃 or 工具を含めた価格はアルテと同程度になりそう。 面白味は無いけどバランス重視で。

部位メーカー製品名重量価格
リムTNIAL22 アルミクリンチャーリム760g
(380g x 2)
¥8,640
¥4,320 x 2
前ハブTNIエボリューションライト60g¥7,560
後ハブTNIエボリューションライト228g¥12,960
スポークホシ#14/#15 (2.0/1.8mm)328g
(6.3 x 52)
¥2,184
(¥42 x 52)
ニップルホシアルミ16g
(0.31g x 52)
¥884
(¥17 x 52)
合計1,392g¥32,228

 という感じどすえ。 コレを見て「面倒くさそう…」って思った人は完組を買い、「夢が膨らむ!」って思った人は手組を選択すれば良いと思う! 強制されない選択を楽しみたい!

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