アンチディスクブレーキ評2019.04.27

 ディスクブレーキな自転車は、試乗車を確か 7 台くらいと、自己所有車で半年以上フロントだけロード用の紐ディスクブレーキ SRAM AVID BB5 ROAD PREMIUM を使ってきたけど、巷で言われているようなメリットはほぼ無い事が分かってきた。

 まず雨に強いって話は BB5 に於いては無い。 制動力の低下は当然のように発生するし、雨の降り始めから制動力の低下が発生するまではディスクの方が早かったし、ブレーキを掛け続けると制動力は回復するけどそれは逆に急にガツンと効くようになる危険なブレーキって事だけど、そんな事はさて置き、何よりも不快だったのは法螺(ほら)貝でも吹いてるんじゃないかってくらいの「プオーン!」という爆音。 特に豪雨の中では制動力の回復は一切無くずっとパオンパオンとけたたましく鳴り続ける。 コレならどう考えても雨でもリムブレーキの方が良い。 雨天時に試乗車に乗るチャンスが無かったので所有車 1 台のみの検証ではあるけど。

 油圧ディスクレバーの引きの軽さは、MTB 系のフラットバーな試乗車の油圧は全て危険なレベルで軽過ぎで自分には制御できそうにない。 試乗車ロードのドロップハンドル用は少しだけ軽いかほぼ変わらない。 もし「油圧ディスクロードで引きが軽くなるぞウフフ」なんて思って買ったら絶望すると思う。 確か 3 台は試乗したし天下のシマノの 105 でもそうだったのでタマタマ悪い例に当たったって事は無いと思う。 紐式はリムブレーキとほぼ同等。

 制動力の高さは、試乗車 MTB フラットバー油圧はやはり効き過ぎで自分にはオーバースペック。 試乗車ロード油圧は良い感じの効きだけど、ハイグレードなリム用キャリパーブレーキと大差無し。 ロードで 105 以上のリムブレーキを使ってた人は油圧にしてもほぼ恩恵は無いと思う。 ローターサイズで効きの強さを調節できるって点はディスク優位ではあるかな。

 ガッツンブレーキにならず握り具合に応じて効きが調整できるコントローラブルって話は、MTB のフラットバー用油圧は効き過ぎて握力調節でどうにかなるとかいうレベルじゃない。 ロード用は効き過ぎないからコントローラブルだけどそれは別にリムブレーキと同じやね。 握ったら握ったぶんだけ効く。 そう、繰り返すがリムブレーキと全く一緒じゃ。

 そんなこんなでディスクブレーキに失望したよ…。 ディスク賛美の情報はもはや買い替え需要を期待した売り手によるプロパガンダ (情報操作的なヤツ) と、それで先入観を持った人達のプラシーボ的な誤情報にしか思えなくなった。

 一応ディスクの良いところを書いておくと、リムが削られないのでホイールが長寿命なのと、ホイールに振れが出ても走行不能になりにくい事ですな。 ディスクローターの歪みという新たな問題は発生するけど。 ともあれ、長期間の自転車旅をするには良さげだけど、そうでもなければ過去のリムブレーキの資産を捨て大枚を(はた)いてまで移行するメリットじゃないやね。 完全移行せず前輪だけにしておいて正解だったで…。

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