ホダカのホイール BLACK LYCAON に試乗したぞ2020.09.03

 手組を始めてからはずっと自分で組んだホイールに乗り続けてきたけど、そんな自分が唯一食指を動かしかけた完組ホイールがありましたの。 それがコーダーブルームとかネストとかを作ってるホダカのホイール BLACK LYCAON(ブラックリカオン) ね。 そのホイールを履いた試乗車があるってホダカブログに書いてあったので、サイクルショップホダカ東越谷店に電話をしたら「ホイール自体はもう完売したが試乗車は近々回収されるもののまだあるぞいや」との事。 自宅から片道 35km だしマイチャリで行ってみまひょかね。

 ちなみに何故 BLACK LYCAON に惹かれたのかと言うと、リムのブレーキシュー接触面をセラミックコーティングとやらで覆って通常のリムよりブレーキが効くらしいのと、リムが削れにくく長寿命な点が何よりベリグ。 エグザリットに代表される PEO と呼ばれるプラズマ電解酸化皮膜処理?が施されてるんかね。 それとも別物? ともあれ、定価 5.5 万円で、というか試乗だから無料でソレが味わえるなら良いんじゃないでしょうか! 自転車のホイール如きに 5.5 万円とか普通の人からすれば狂った金銭感覚やけど、まあソレはソレ。

 さて問題の制動力は! 典型的な STI (ドロップハンドル用ブレーキレバー) のロードバイクに履かせられていたけど、結論から書くと、劇的かは分からないけど効果はありそう。 構造上どうしても制動力が低くなる STI のブラケットポジションじゃ流石に V ブレーキのクロスバイクには及ばないけど、下ハンだと後輪は一瞬でロックするし、前ブレーキは住宅地だからとダラダラ走りをせず 30km/h くらい出していたら所見だとサクッとジャックナイフしてしまいそうなレベルだった。 ただ全てじゃないけどこのくらい効くロードブレーキは過去にも何度か経験がある。 中古で買った Defy とか。 という訳で結論に書いた通り、効果はありそやけど唯一絶対ではない、ですぞい。

 というかそもそもアレや。 この時の比較は乗って行った「非ロード車のマイチャリ」と現地の「ガチロード車のブラックリカオン試乗車」でしたけど、双方のブレーキのレバーもワイヤーも本体もシューも全く別パーツだったので、それで比較するってのが無理な話やね。 なので記憶に残るロード車の制動力を頼りに比較を書いてみた。 要は(おぼろ)げで曖昧な評価。 頼みを聞いてくれるかは分からんけど同じ 700c だしマイチャリに前輪だけでも付け替えてもらえるよう頼んでみれば良かった…。 後の祭りだワッショイ。 雨予報で早く帰りたい欲が顔を出してしまった。

 リムの表面は、試走後に触ったら指に黒い粉が付いた。 10 回チョットしかブレーキ掛けとらんのに。 シューの削りカスなのは間違いないだろうけど、今までの試乗のカスが残っていたのか、今回だけのカスかは分からず。 表面のザラザラ感はかなり目の細かい紙やすり的な感じ。

 耐久性は、店員さん曰く「5,000km走っても黒色は剥がれなかった」との事。 コレは期待持てるね…。 リムの長寿命は(われ)が密かに期待する要素である。 要素である! まあもう販売終了だから今更期待されても…って話やけどね。 そうだシューの削れ具合については聞き忘れた。

 ブレーキ音は、普通のリムの「シュー」という小さい音に対して、ブラックリカオンは「ザザザ」だったか「ジャジャジャ」だったか、まあそんな感じの少し大きめな音。 でもリアハブのラチェット音が、爆音ではないものの小音でもない TNI レボリューションライトや Powerway R13 的な大きめの音だったので、ブレーキ音の方はあまり良く聞こえず。 つまり普通よりは大きいけど爆音では無いブレーキ音なり。 あ、低速走行時の話ね。 高速走行はせず。

 加速力は、今回の試乗車はマイチャリよりギア 1 枚分くらい良かった。 が、路面からの振動が恐ろしく激しかったので、タイヤの空気圧が違いすぎたのではないかという結論。 マイチャリタイヤを指で摘んだら柔らかめだったし。 ちなみに自分、タイヤ空気圧は 7bar まで充填したら 1 ヶ月ぐらいそのままで 3bar くらいに落ちてリム打ちリスクを感じたら再充填する感じの人生。 自転車オタクから見ればズボラ。 一般人なら普通。

※追記)1 週間後にマイチャリの空気を入れた時に空気圧を計ったら 2.7bar くらいだった。 恐らくこの試乗をした時は 3bar くらいだったと推測。 そら柔いやね。

 という感じですな。 試乗のタイミングで雨が降ってくれれば PEO の一部噂に聞く雨天時の制動力を試せると思い降水確率 40% の日に訪問したけど、結局雨は降らず、雨の中帰るのが嫌で早めに切り上げるというマイナス効果しか産まなかった…。 持参した真水をリムに掛けるのは流石にアレやコレや面倒だと思ったので自粛。 そうそう電話では「悪天候では試乗できない」との事でしたよ。

 手組み派の自分としては「このリム単体で売ってくれたら速攻で買うのにな」と店員さんに伝えておいた。 雨でも制動力が落ちたどころかけたたましい騒音を発するディスクブレーキに愛想を尽かした自分に活路を見出してくれるのではないかという淡い期待を添えて。

 そういえばこの往路(おうろ)で変速の調子が悪くなったので車体を調べたら、シフトインナーがホツれているのを発見。 なのでホダカで ¥300 の 2.2m なシフトインナーを購入。 そして交換…しようとしたらホツれが暴れまくってインナーがアウターから抜けなくなり、数十メートル引き返してホダカの店員さんにカットしてもらった。 ありがとう優しき店員さん!

 ちなみにこの時使っていたシフターはカチカチするインデックスじゃない無段階のフリクションなバーコンだったので、多少変速がズレても問題無く走れた。 なのでホツれたままでも帰宅できたとは思うけど、販売終了したホイールの試乗に付き合ってもらえた感謝を込めてシフトインナーを購入。 どうって事無い売上だけど、何もせんのもアレというかソレというかナニだし。 まあインナーカットという売上と同じく僅かではあるものの手間を掛けさせたので結果トントンか。

 そんなこんなで今回の最大の収穫は、フリクションシフターのトラブルに対する強さを発見! かな。 それと久しぶりに乗ったサドルよりハンドルが低い自転車は前傾し過ぎで怖い! あとそうだ、自分リムのブレーキ面は黒より銀が好き! です!

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