ロードバイク Giant Defy4 20162019-09

 自分今まで見た目で自転車を決める傾向はあまり無かったんよ。 質実剛健ですけえの。 でもいつだったか上石神井の駅前でふと見かけた自転車に「何やコレかっこエエやん!」と思った車体があった。 それが Giant Defy4 2016 ホワイト。 という訳で中古で見つけて買てみたぞ。

 ヤフオクで本体約 3 万と送料約 1 万の計 4 万円。 M サイズ。 この金額なら同じ Claris グレードのロードが新品で見つかりそやけど、惚れた弱みってやつね。 買ってしもた。 そんなこんなでいつもなら即バラしてカマハンエアロバー (写真) を移植する所だけど、久しぶりのロードだしちょっとこのまま乗ってみた。 という訳で走った感想を列挙するぞいや。

とにかく上半身が疲れる

 肘を肘置きにドッシリと置く事で恐ろしく上半身が疲れないカマハンエアロバー車 (以下カマハン) に比べて、上体が前に倒れないよう腕で支えないといけない普通の前傾姿勢なドロップハンドルは腕が圧倒的に疲れる。 ずっと軽い腕立て伏せをしてるようなもんだしね。 お腹や腰あたりの体幹に力を込めて上体を支えればハンドル荷重は減らせるけど、その分足で踏ん張らねばらにゃアカンかったり尻荷重が増えたりするのでどこかしらにダメージはいく。 この点は圧倒的にカマハン有利。

STI レバーは相変わらず引きが重い

 STI に代表されるドロップハンドル用のブレーキレバーをブラケットポジションで握るとブレーキレバーの引きが恐ろしく重い訳やけど、久しぶりに使ったら相変わらずの重さやね。 フラットバー用のレバーと比べて体感で 3~5 倍くらい重くてゲンナリ。 Defy は補助レバーが付いてたけど補助レバーの方が明らかに引きが軽い。 自分が試乗した数台は油圧ディスクになっても STI は重いままだったしどうなってるのさね。 この重さがイイ! みたいなマゾヒスティックな人が開発しとるとるんやろか。

 ちなみにブレーキの効き自体はとても良く効いた。 リアなんかすぐロックしてまう。 装着されていた TEKTRO R312 ってブレーキが優秀なのか、それともリムが優秀なのか、ともかくリアタイヤのグリップが足りんス。

平地巡航は

 時速的にはカマハン搭載の Giant Crostar とほぼ同じながら、アウターリングに入れるとやや Defy 有利な感じがした。 フロントシングルでインナーしか搭載していないクロスターよりアウターでより重いギアが踏める Defy は可能性がキラリと光る。 ってハンドルの問題じゃなくてギヤ比の問題か。 そうそうカマハンよりかなり立ち漕ぎしやすいので信号停止からのスタートダッシュは Defy 有利。

上りは

 聖蹟桜ヶ丘のいろは坂へ。 タイムアタックの結果は、概ね 310 くらいだった過去のカマハンのタイムに対して今回の Defy は 330 と明らかに劣った! カマハンに比べて使い勝手の良い立ち漕ぎを積極的に取り入れてアグレッシブに登ったものの、座り漕ぎが明らかにカマハンより遅い。 ホイール・タイヤ・チューブの合計がクロスターに比べて Defy は 1kg 近く重かったけど、ソレだけでこんな差が出るとは思えんで。

上りでシッティングが遅い理由を考えてみた

 結果辿り着いたのは、サドルが後ろ過ぎて足を下方向に踏み降ろせてないのでは疑惑。 一般的にはペダルが一番前にある時に膝の皿の裏側がペダル軸の真上に来るのが適切って話だけど、シート角 73.5° な Defy M サイズのサドルを一番前に出して 172.5mm のクランクをクリート真ん中シューズで踏んだ時の写真を撮ってみたら、3~5cm は膝が後方にありんすな↓

 コレにより平地ではまだ許容範囲内だった膝位置が登りで角度が付いて許容範囲を外れてしまったんやろか。 実はクロスター・ファータイルの 2 台でも同じく膝が後ろになってしまうのは確認していたので、3 台目ともなると認めざるを得えない、自分の骨格は普通に自転車に跨ると大きく後ろ乗りになってしまうらしい! 今まで前乗り化を進めてきたのはその欠点を無意識に克服しようとしていたのかもしれない。

 ちなみにいつぞやの Latido (写真) は特にサドルを前に出していないのに膝皿裏ピッタリだったので、恐らくシート角が 77~78° くらいあったと推測。

首のヘルニアが

 いろは坂までの往復 45km を走ったら、カマハンだとこの程度じゃ何とも無いのに今回は翌日に疲労が残った。 特に上半身に。 そして右首から右手小指にかけてピリピリ痛むヘルニア症状が復活してしまった! という訳でロードの検証はココまで。 もう少し走り込めば体が慣れたかもしれんけど、ヘルニア地獄を復活させる訳にはいかないぜ。

総合的に見ると

 走りの速さは基本的にはドロップハンドル・カマハンどちらも同等ながら、立ち漕ぎのしやすさにより信号停止からの加速や短い登りといった瞬間的な爆発力があるのでロード有利。 対してカマハンは乗り心地の良さ・ブレーキの握りやすさで圧倒的に有利。 総合するとカマハンの勝ちやね。 特に長距離走の疲労度が違う。 でもドロップハンドルでグイグイ立ち漕ぎ加速する気持ち良さも捨てがたい。

さて分解です

 分解後の重量測定とかの細かい事はコッチに書くとして、ザッと書くと [フレーム+上下ベアリング+コラムスペーサー1個め:1,475g] [フォーク240mm:480g] ナリよ。 フレームは同じ M サイズの Escape R3 より少し重い。 ごん太ダウンチューブだからかな。

フォークが上下異径

 フォークコラムの下玉受け径が 1-1/8" (28.6mm) じゃなくて 1-1/4" (31.75mm?) なので、上下ともに 28.6mm な今まで使ってたフォークは使えない。 最近のロードは上下異径がスタンダードみたいね。

↑クラウン付近がプクッと膨れとりますな。 ベアリングがチョイと錆びとる。 ヤフオクと Ali で検索したら代替品はいくつか見つかったので壊れても一応対応可能やけど、汎用性は 1-1/8 に比べて劣るね。

シートポスト径が微妙

 30.9mm なんやけど、代替品が少ない! Defy 付属品が 400g と激重なので変えたいのに、AliExpress で探したけど前乗り化に必須な逆付け可能なやつは 1 件も見つからず。 27.2mm or 31.6mm にしといて欲しかったわ…。 まあ D-FUSE ってほぼ互換製品の無いヤツじゃなかったのは助かったけど。

 あと Defy 付属のシートクランプ径が 35.0mm。 重量は 31g と重めだしまた代替品を探したら、Ali では 1 件しかヒットせずもサイクリーやヤフオクでいくつか発見。 でも交換しても 10g 軽くなる程度だしこのままでエエかな。 リアキャリアのダボ穴増設クランプが使えないのはデメリット。

カマハン移植完了!

 その惹かれたデザインのシャープさもゴテゴテしたカマハンを付ける事で一気に重くなりやす。 まあしゃあない。

シートポスト逆付けしてみたら

 ギリギリ許容範囲内の上向き具合。 でも自分がやや上向きが好きだからで、普通の人はシンドいかもしれない

逆付け可能なシートポストを取り付けるために

 今まで使ってた逆付け可能な 27.2mm のシートポストが使えるように Ali の Bosen Sports Products Store ってトコロで ¥537 で 27.2→30.9mm のシムを買って快適超前乗り生活復活! ふう。

FOURIERS ってブランド初めて知りましてん。

装着可能なタイヤ幅は

 写真は MAXXISS DETONATOR 700x28c 装着時。 最初の写真が前輪でリム内幅 15mm でタイヤ実測幅 27mm だけど、結構余裕があるから 30mm はイケそうね。 後の写真が後輪でリム内幅 19mm のタイヤ実測幅 28.5mm でかなりギリギリなので 30mm はダメかもしれんです。

まあ 30mm 幅のタイヤは希少なので 28mm が限界って思っとけば良さそやね。

走りは

 カマハンクロスターやドロハンデファイと比べてサイコンを見る限り時速的な変化はありまへんでな。

前ブレーキの効きが強化された

 クロスターからワイヤーもブレーキシューもそのままで本当にマルっとカマハンを移植しただけなのに、前ブレーキが妙に効くようになった。 フォークの下玉押し部分の径が細くてガクガクする怪しげな中華フォークから下が少し太い Defy フォークになったからかな。

そんな感じでしたよ

 ようやく念願の黒色じゃない車体を手に入れたでー。 でも白って汚れが目立つのはイマイチ。 なので買ったばかりなのに汚れが目立ちにくい色で暗すぎない車体を手に入れたくなってしまった。 本当にココ数年は中古とは言え年間 2 台くらい自転車買ってる自分が心配になってきた。 のは嘘です。 心配なんかしてねぇ! です!

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