スプロケ 11-36t 化2015-01
今使ってるスプロケは [シマノ DURA-ACE CS-7900 11-28t 183g] で、これにフロントシングル 34t だと、時速 10km/h の低速山登り 〜 時速 33km/h くらいの高速巡航をカバーします。 低速はトルク(踏む力)を、高速はケイデンス(ペダル回転数)を高めれば速度域は 7km/h 〜 40km/h くらいには広がるけど、適正速度域とは言えず。 なので適正速度域をもう少し広げてみたくなってきた! それをフロントシングルのまま達成する!
という訳で買ったのが
左がサイクリーで買った [シマノ XTR CS-M980 11-36t (32-36t部分のみ) 102g ¥3,384] で、右がヤフオクで買った [シマノ CS-M971 GS 196g ¥8,750]。 どちらも中古ね。
スプロケは
CS-7900 の [11-12-13-14-15-17-19-21-24-28] から 12 と 14 を間引いて [11-13-15-17-19-21-24-28] の 8 速に減らしつつ、余った 2 速ぶんを CS-M980 の [32-36] で埋めて [11-13-15-17-19-21-24-28-32-36] にするプラン。
↑一番左が CS-M980 の 32-36 で、残りが CS-7900。
↑組み換え後の重量は 259g。 CS-7900 の 183g から 76g の増加。 CS-M980 11-36t が 272g らいしいのでそれよりは軽いけど、お金を出しての 76g 増はちょっと嫌やね…。
↑装着したらそのスプロケのデカさでワイルドに! ていうか比率的に小径ホイールのようだ。
DURA リアディレイラーのままで動かしてみた
現状の RD-7900 の対応スプロケ最大ローギアは 28t。 流石に 36t は厳しかろうとは思うが、それでも挑戦させた動画を撮ってみた↓
何だちゃんと変速するじゃない。 ただし、動画ではイマイチ聞こえないけど 36t に入れると「ゴリゴリゴリ…」という異音が発生。 あと自転車を降りて手で引いて後退させるとリアディレイラーが「ガションガション」と跳ねる。 使えなくはないけど使わないに越したことはない感じかな。
リアディレイラーはやっぱり MTB 用に
最大ローギア 34t の RD-M971 なら 36t くらいは余裕やろ! なんて安直に取り付けてみたら、アレ? さっき程じゃないけど 36t に入れるとゴリゴリ音がするぞ? もしかしてこのたった 2t 差が超えられない壁なのかッ! と思ったけど、リアエンドに引っかかる箇所のネジ↓を目一杯締めたら音はしなくなった。
このネジ気にしたことも無かったよ…。
もしかしてネジ締めで DURA もイケる?
ソレは流石にダメやった…。 ゴリゴリ抵抗は多少は減ったように感じたけど完全には消えず。 やっぱり RD-M971 に戻した。 ちなみに重量は [196g(RD-M971) - 165g(RD-7900) = 31g] の増加ね。 スプロケも合わせると 107g の重量増か…。
早速走ってみようかね
F:34t + R:36t は電動アシストかと思うくらいの停止状態からの凄まじい加速力! もう笑っちゃうくらい。 ま、時速 12km/h くらいで足が追いつかなくなっちゃうけどね。 平地ではほぼ不必要な加速力かもしれない。
という訳で試しに聖蹟桜ヶ丘のいろは坂を登ってみたら、最初は 28t とか 24t で登って、疲れてきた所で 36t に入れると休憩になるレベルのラクさ! スピードは 7km/h くらいになっちゃうけど、登りで走りながら休憩できるって素晴らしい利点ね。
とはいえ軽過ぎなので
フロントを 34t から 36t にしてみた。 これにより低速域が 7km/h から 8km/h になったけど、高速域が 33km/h から 35km/h くらいにスピードアップ。 そうそう出す機会のない速度だけど、追い風とかでは有効に使えそうな感じ。
12t と 14t を省いたのは?
高速域で「あれ?こんなに一気にギア比変わっちゃうの?」という確かな違和感があった。 これが慣れの問題なのか物理的に越えがたい壁なのかは現時点では何とも言えず。 とはいえデメリットであることは間違いないけど超えられない壁では無いと思えた! まだ分かんないけど!
総評
ギア-ギア間を粗くすることで得られる速度域のワイド化は、デメリットよりもメリットの方がやや大きいように思えた。 なによりフロントシングルという軽さを保ちながら 8km/h 〜 35km/h という自分にとって実用上ほぼ全ての速度域をカバー出来たのが素晴らしい! 多少無理すれば 5km/h 〜 45km/h くらいカバー出来るしね! という訳で
最新型が使えなかった理由は
何故 10s で 36t まで対応する RD-M980 系統ではなく、9s で 34t までしか対応しない RD-M970 系を使ったのかというと、980 系以降は DynaSys とかいう新システムに移行してシフトワイヤーの引き量が変わっていて、今使っているロード用バーコン SL-7900 が使えなくなってしまうから。 そして愛用のハンドルはバーコンでないと都合がわるいので、ロード用と同じシフトワイヤー引き量の 970 以前のリアディレイラーにせざるを得なかった。
そういえば
RD-M971 はワイヤーの引きを微調整するアジャストボルトが付属しなくてスゲー不便! 10 分で終わるディレイラー調整に 1 時間かかったよ…。 天下の XTR がコレって酷い話やね。 DynaSys 化によるワイヤー引き量の変更然り、どうにもイマイチ感が漂うシマノの MTB コンポーネント。 いやもしかしたらオフロード派にはこれが利点なのかもしれないけど…。
※ワイヤーテンションアジャスターを導入したよ!
※追記)
どうもこのスプロケの組み合わせ方は根本的な問題があるっぽい! やるなら 11-13-15… ではなく 11-12-14-… にした方が良いかも!
※追記 2017.08
スプロケのギア-ギア間の距離がおかしい問題の根本が分かった。