軽量 MTB フレーム ALERO SL-R2015-01

 650c フレームロングアーチキャリパーブレーキ26HE ホイールを履かせるという変則的な自転車に 1 年間乗ってきたけど、もう少し王道に近付けたいなと思って新フレームを買ってみた!

ヤフオクで 1.7 万円で落とした ALERO SL-R というフレーム。 ヘッドパーツ・Vブレーキ台座を外した本当にフレームのみの実測重量は 1,250g とアルミ製の MTB フレームとしては極めて軽量。 ロードバイクのアルミフレームと比べても明らかに軽い。 強度は大丈夫かな。

ひとまず 700c フォークを合わせてみた

 手持ちの一番軽い 345g の 700c ロードバイク用のカーボンフォーク予備ホイールを装着させたところ、BB ハイトが 223mm くらいになった。 これにタイヤの厚さ 30mm を加えると 253mm。 ロードバイクが 270mm くらいらしいのでそれより 17mm 低い! ただでさえペダルスペーサーで Q ファクターを広げてペダルが地面に接触しやすくなってるっていうのに、これは危ないね…。

MTB 用軽量フォークを買った

 クランクを短いやつにして対応しようかとも思ったけど、前後とも V ブレーキで統一したかったので、結局 TRIGON の MC01 と酷似したフォークをヤフオクで 2.25 万円。 こんなに値段が釣り上がるとは思ってなかったよ…。 でも他に選択肢もないしやむを得ず落札。 重量はコラム長 225mm で 450g と MTB フォークとしてはこれも極めて軽量。 Vブレーキ台座とコラムアンカーを含めて 500g くらいやね。

これで BB ハイトは 240mm + 30mm = 270mm と調度良くなった! しかしたったこれだけのために 2.25 万円か…。

油断してた

 このフォークには V ブレーキ台座ボルトが付いてなかったので手持ちの台座ボルトをねじ込もうとしたら、何だこれ穴が小さくて入らない! どうやら手持ちのボルトサイズは M10 で、このフォークには M8 が必要らしい。しょうがないのでヤフオクで奮発してチタン製の M8 Vブレーキ台座 ¥2,390(本体) + ¥120(送料) = ¥2,510 を購入。 2.25万円のはずが 2.5万円に膨らんでしまった…。

更に油断してた!

 数日後に台座が到着したので早速ねじ込もうとしたら、ボルトはねじ込めたんだけど、何と台座側にある V ブレーキのリターンスプリングを固定する例の 3 つ穴がこのフォークに無いことに気付いた! 2.5 万円もつぎ込んで使えないってそら無いやろー!

何とかせな

 台座が無いなら作れば良いじゃない! という訳でドイトで [アルミ平角棒 5x15x300 ¥226]↓ を買ってきた。

これに台座ボルトを通す穴を開けつつ、3 つ穴の代わりの窪みを作って即席台座を作成↓

これ↑を金ノコで必要なサイズに小さく切ればホラ↓

これで片側の台座加工が終了!

そんな感じでもう片側用も加工していたら

 何とこのフォークの出品者から台座プレート↓が届いた!

そう、確かに台座調達が一筋縄ではいかないと分かった時すぐにこのフォークの出品者に「台座は手に入らないか」と泣きついていたんだけど、返事が無いから自作に方針転換していたら、2 個目の台座加工の 50% が完了した段階、つまり左右で 75% の作業が終わった段階でコレが届いてしまった!

どう考えても届いた台座プレートの方が良いよね

 という訳で早速取り付けてみた↓

そしたらプレートが薄すぎて、というか台座ボルトのネジ部分が長すぎて、ご覧の通りネジを最大限に締めてもプレートを押さえつけられない! ま、ネジ部分が異様に長いのは分かっていたのでこの結果は想定してたけどね…。

解決策は

 (1)ワッシャーでスペースを詰める、(2)ネジ部分のもっと短い台座ボルト ¥1,800 を買い直す、 (3)今の台座ボルトをヤスリで削って短くする、の 3 つかね。 重くなるから(1)はパス。 これ以上の出費は避けたいから(2)もパス。 (3)は成功するか分からない作業をする気力は既に無くパス。 という訳で、わざわざ送ってもらっておいて申し訳ないけど自作アルミ加工台座の残り 25% を貫徹することにした! これなら奇抜な見た目で盗難に遭う可能性も低まるカモ、という期待も込めてね。 よし完成↓

しかしこんなことのために丸一日を費やしてしまった…。 こうなるって分かってたら最初の 700c ロードフォークで我慢してたよ!

ともあれフレームセットレベルでは完成

 写真の状態で 2.085kg だった。 ステム(89g) + コラムスペーサー(14.3g) + トップキャップ(5g) + シートポスト(152g) = 260.3g なので、いわゆるフレームセットである [フレーム+フォーク+ヘッドパーツ+シートクランプ] だけの重量で言うと 2,085g - 260.3g = 1,824.7g なり! 今まで乗っていた Latido が同じ構成で 1.9kg チョイだったことを考えると 100g 程の軽量化だね。 更に短い軽量ステムも使えるし、Latido のサドル脱着にしか使えない工具も必要なくなるから、総じて 200g ちょい軽くなる予定。 フフ。

さあ Latido のパーツを移植するよ!

 以前と比べてスローピングになったくらいで全体的に黒っぽい感じは変わっとらんね。 基本的には Latido パーツを移植するだけ。 Vブレーキ系統とシートポストは Cadenza Solo で使っていたやつを使用。 チェーンステーが長くなったのでチェーンが短すぎるけど、ひとまずこれで我慢しまひょか。 あと上手い具合にシートチューブの裏に空気入れが装着できた。 フフフ。

ポジション(乗車姿勢)は?

 サドルを目一杯前に出したので前乗りになるかと思いきや変化は感じられず。 おかしいなあ。 ハンドル高は理論上は 1cm くらい低くなってるはずだけど特に気づかず。 というかその程度の事に気付く俺様ではない! という訳で gif アニメで確認しよう。

BB位置を中心にした図ね。 赤い丸が以前の Latido で、青い丸が今度の Alero。 サドルは何となくセットしただけなので高さや角度が違ってるのは良いとして、あれ? サドル位置がほぼ同じか新 Alero の方が僅かに後ろだぞ? シート角が緩い? シートポストのセットバックが深い? 写真の撮り方が変? うーむ…。 それはさておきハンドル位置はやはりちょっと下がってるね。 ホイールベースは確実に長くなった。

走った感じはどう?

 スピードに関しては特に変わってないけど、ハンドルが妙にクイックに、軽く曲がるようになった。 フォーク・ヘッドパーツ・ステムで重量が 200g ほど軽くなったから? ヘッドパーツのベアリング滑らかになった? フォーク・ヘッドの剛性が高くなった? 理由は分からないけど、慣れるまではハンドルが曲がり過ぎてフラフラしてちょっと怖いね。 まるで小径車のようだ。 そしてこの事実によりホイールベースが長くなると直進安定性が良くなるって話が嘘かもしれない説が急浮上。 他の要素の方が大きいんじゃね?

 ※追記)ステムが 110mm→50mm と短くなったからじゃないかと思い始めた! これが真なら短いステムに思わぬ弱点があるってことになるね…。 ていうか、小径車もステムを長くすれば直進安定性上がるカモ!

そんなことよりクランクがッ!

 左クランクを強く踏み込むと右クランクがチェーンステーに接触しちゃう! 何故左を踏み込んだ時に右が接触!? MTB フレームにロードクランクは鬼門なのかもしれぬ…。 解決策は、(1)クランクかチェーンステーを削る、(2)削れるまでカンカン接触させ続ける、(3)BBにスペーサーを噛ませて Q ファクターを広げる、の 3 つじゃな。 (3)が一番スマートなんじゃが、スペーサーという名のちっこい輪っかの為だけに数百円の送料とか考えるとアホらしい。 という訳でブレーキワイヤーを噛ましてスペーサー代わりにしてみた↓

これでひとまずは上手くいったけど、ほつれるワイヤーでは長く持ちそうにないし、早めにどこか実店舗で探すなり送料無料になるまで買いたい物を貯めるなりしてスペーサーを手に入れないとね…。

 ※追記)BBスペーサー導入完了!

キャリパー → Vブレーキは?

 リアは強化し続けたキャリパーブレーキより効きが弱くなった。 何故? 調整が不味い? 重心が変わった? 以前の簡単にロックしちゃう状態よりはマシとも言えるけど、まさかキャリパーから V にして制動力が落ちるとは思わなんだよ…。

 フロントはパワーモジュレーター [シマノ LX パワーモジュレータ SM-PM70 90° ¥396 21g(本体のみ) 25g(リードパイプ込)] を導入したこともあってか、ガツンガツンせず握った分だけ止まる非常にコントローラブルなブレーキ具合になった。 スバラシ!

 ※追記)この時ケーブル類はそこら辺に転がっていた正体不明のインナー・アウターを使っていたけど、また UNEX 製にしたら効きも強化されてレバーの引きも軽くなった! やっぱり凄いぞ UNEX!

そんなこんなで

 BBスペーサーやら貧弱になったリアブレーキやらでまた必要という名の仮面を被った物欲が増大してきた。 もっと稼がねば! 切実に!

※追記!

 台座プレートが無くて困っている人がいるようなので、素人作業で良ければ自作プレートを作りますよ! 素材はアルミ板で、厚さは薄い 1mm or 2mm と、今回使った 5mm のいずれかを選択可。 値段は 1mm が ¥1,000 で、2mm が ¥1,400 で、15mm は ¥2,000 となります。 プラス送料です。 5mm は手持ちのドリルビットの関係で M8 のみ対応で、1mm or 2mm は M8, M10 両対応。 形は長方形で作るので、気に入らなければ各自ニッパーかヤスリ等で整形しておくんなまし。

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