Tern Link A7 を折りたたんで輪行袋に入れる 其の三2023-05
フロントフォークを交換し肩下が 3cm 下がったせいで折りたたみ時に自立しなくなった折りたたみ自転車 Tern Link A7。 でも純正フォークとほぼ同じ肩下のフォークを新たに買ったので、ソレを取り付けて自立するようにする話だぞい。
フォークはコレ
肩下がオリジナルフォークの 310mm とほぼ同じ 305mm。 V ブレーキ台座とマグネット台座もあるし、キャリパーブレーキにも対応。 まさに至れり尽くせり。 ディスク台座が有れば完璧だけど、OLD 74mm のディスクハブは自分の知る限り無いので省略は仕方無し。 重量は初期状態で 370g。 さあコイツを愛でよう。
マグネットが入らない!
Link オリジナルフォークに付いていたマグネットを移植しようとしたら、ボルトが僅かに太くて溝に入らない! オリジナルマグネットは M6 ボルトで、今回のフォークは M5 じゃないと入らない。 何てこった削らにゃなアカン。 うーん…マグネットは無しで作業を進めよか…。 というかコレ磁石じゃなくてただの鉄だ。 マグネットはリアエンドの方だけだった。
コラム根本の径が細い
28.6mm のオーバーサイズだと下玉押しを嵌め込む根本は 30mm じゃないとアカンのやけど、コイツは測る場所によって 29.7mm くらいになってる! オイオイ全体的に細いなら薄板を差し込んで対応できるけど、一部だけって困ったな…。 一先ず下玉押しを差し込んでみた↓
僅かに隙間が出来るね…。 あと真横から見ても下が浮いてる。 浮いているのは他のフォークでもあった現象だった気がする。 まあ大丈夫でしょう。 と思いましょう。
コラムカット
この時と同じくハンドルポストを取り外せるようにするため切るんやけど、あーもう切りたくない切りたくない不可逆加工はストレスだー。 もったいない精神が爆発してしまう。 カット後の重量は 304g だったので純正の 898g から約 600g の軽量化だ! (プレッシャーアンカー除く)
バリが凄い
バリというか何というかとにかく段差がありまくる。 なのでプレッシャーアンカーを入れると↓
アンカーが出っ張り部分にしか接触しておらず局所的なプレッシャーが発生しているんだろうね。 試しにヤスリで段差をちょっと削ってみたけどかなりシンドい作業やね…。 彫刻刀ならイケる? でも持ってないし新たに買うのも面倒なので違うアンカーを差し込んでみたら↓
押し面が4分割されていて隙間が多いので、上手く隙間を出っ張りに合わせることで随分と密着するようになった。 本当はもっと密着させたいけどこの辺で勘弁しといたるかな。 ちなみにこの CANSUCC と書かれたアンカーは随分前に AliExpress で買った実測重量 14.5g の超軽量アンカー。 でも高さが 18.5mm しかないので防御力は未知数。
コラムが広がる?
プレッシャーアンカーを強めに締めたらコラムスペーサーが入らなくなった! コレってつまりコラムが外側に膨らんだって事よね? オイオイ本当に大丈夫かいなこのフォーク。 なので「コラムスペーサーを設置」「アンカーを強めに締める」「トップキャップとボルトを取り付け」「トップキャップボルトを締めて玉当たり調整」「根本クランプを締めて玉当たり固定」「トップキャップ・ボルトを撤去」「アンカーを少し緩める」「コラムスペーサー撤去」「フォークコラム・ハンドルポスト固定ステムでコラムとポストを連結」としました。
フォーク交換ついでにグリスアップ
2年ぶりのヘッド御開帳です。 グリスは黒ずんでいたけどサビは一切無しで状態良し。 新グリスはシマノプレミアムグリス。 コレ自分の使った中で一番ちょう度? 粘土があって流れにくそうなんだけど、チューブタイプじゃないから塗りにくいんよね。 チューブタイプを買えば良かった。 しかしケース内のグリスは黄色なのに塗ると緑色な不可思議。
車体装着
サクッとね。 今までのフォークはキャリパーブレーキ専用だったけど今回のは V ブレーキ対応なので、ようやく前後とも V ブレーキに統一できた。 今までやっていたキャリパーブレーキに対応する為の強度的に危険な加工も必要無くなったぜ。 ホイールの差し込みは少し固かったので、リアエンドは 74mm より僅かに狭いのかもしれない。
V ブレーキ MUQZI の取り付けボルトがイマイチ
六角レンチがキツくて入らなかったので T30 トルクスレンチで回したけど、ちょっと舐めたような舐めてないようなグニッとした感覚があった。 主力車グラビエに使った方の MUQZI のボルトは普通だったので、当たり外れが大きいのかもしれない。
さあ折りたたむぞ
よしほぼ垂直に自立する! まだほんの少しだけ斜めだけど自立するぶんには問題無さそう。 前輪だけタイヤを少しインチアップすればより水平に近付く筈。 ただ前輪が少し前に出ているね。 フロントエンドとリアエンドをもう少し離せば一致するかな?
逆さ折りたたみは?
ハンドル収納は省略ね。 コレでも自立するはするけど、前輪の方が明らかに出っ張っているせいで車輪を斜めにしないと自立しない。 輪行規定のサイズには収まっているけど、持ち上げる度に前輪がブラブラして置いた時に角度がズレて面倒。 アカンやね。 シートポストが上方向に飛び出ているので、カットして短くすればサイズをかなり小さく出来そうではあるます。
走ってみたら
フォーク肩下が上がったせいか、サドルに座った瞬間に少しサドルが前上りになっている事に気付いた。 それくらいかな。
ブレーキの効きは
前述の通りの怪しげな改造で無理やり使っていた XMFOX キャリパーブレーキは理想の効きより僅かに弱かったけど、今回のは順当な V ブレーキ本体と V ブレーキレバーなので制動力は高め。 もっと弱めたいのでそのうちミニ V ブレーキ化しよかね。
でした
いつ輪行するか分からないのに痛い出費だったけど、折りたたみ時の直立という目的は達成です。 しかし今回のフォークはかなりアレな品質だった。 もし事前に知っていたら買わなかった…かな? いや買うかも! です!
※追記)停止中サドルに座った状態でブレーキを掛けたままハンドルを前後に揺らすとガクガクする。 ヘッドの玉押し調整をすると直るけど、暫くするとまたガタが出る。 もう5回くらい玉押し調整をしたけど毎回こうだ。 やはり低品質フォークであった…。