サドルレールサスペンション2020-02

 何となく買ってみました。 AliExpress の Outside Christin Store ってトコで ¥1,385 なり。 注文から到着まで 10 日とかなり早かった。 重量は 319g。

装着できない!?

 早速車体に取り付けてみたトコロ、レールとレールの間の距離が狭くて、左右で挟むタイプのボントレガーシートポストには嵌まらない↓

↑もっと下まで降りてくれないと挟めないんやが…。 まあ無理やりねじ込めば嵌るとは思うけど、そこまでするならとシートポストをデファイ純正のレールを上下で挟む普通のやつに変えて装着。 レールの溝の片方にしか嵌まらなかったので、やはりレール間距離は狭い模様↓

 こりゃ失敗だ…。 中華リスクを引き当ててしまったようやね。 いや本物も同じって可能性も無きにしもあらずやけど、少なくとも今回買ったトコロからは買わん方が良さそう。 取り付け位置をこんな端じゃなくてもう少し前にすればレールが広がって溝に嵌ってはくれる。 でもクッション力最大で乗りたいのでこの嵌りきらない状態で走ってみましょうか。

クッション性は

 一番サスペンションが効く位置である端-端にセットしてみたら、恐ろしくグワングワン揺れてサスペンション効果は素晴らしい! いつぞやのサンツアーのパラレルリンクなサスペンションシートポスト(リンク) と比べても見劣りしないどころか更にフカフカ。 反面ペダリング時の揺れがかなり強烈なので駄目な人には駄目かもしれない。

パワーロスは

 ペダリングがモッサリしたような感じがするのでパワーロスしてるとは思うけど、サイコンの速度は目に見えて下がってはいなかったので、このクッション性を考えたら気にするレベルじゃないやね。 設置位置を前側にズラしてクッション性を下げれば揺れはかなり減らせるし。 いつものようにいろは坂にタイムを測りに行けばより詳しいパワーロスが分かるけど、重大な欠点が発覚してすぐ使わなくなったのでそれはせず。 欠点とは…

サドルの水平角度が変わってしまう!

 上記の評価を見ると「正規品のレール間距離が適正なヤツなら俺も使うぜ!」と思うトコロでしょうが、コイツには重大な欠点があった…。 それは沈み込みでサドルの角度がかなり変わってしまうトコロ↓

 これにより衝撃を受けて前上りになったサドルの前側がキンタマ潰しを仕掛けてくる! クッション力を弱めてあまり動かないようにすれば金的ダメージは減らせるけど、サドル角度変化の違和感は拭いきれない。

続いて厳しいのは真下に沈む事

 直立姿勢と前傾姿勢の落差がかなり大きい我がカマハンエアロバー号は、直立姿勢でサドルにドッカリ座った時の沈み込みと、エアロバーで前傾して荷重がサドルとハンドルに分散している時の沈み込みが、多分センチ単位で変わってしまう。 しかもそれが真下方向なので、サドルが沈まない前傾時に最適な高さにすると直立時はサドルが沈み過ぎて足が少し窮屈に。 コレはサンツアーには無かった現象だ。 ソレを避けるにはやはりクッション力が下がる位置に設置せなアカン。

最も駄目なのはサドルがズリ下がる事

 気付いたらサドル位置が後退して左右を繋ぐゴムの部品が押し出されて無くなっていた…。 どれだけキツく締めても小まめにチェックしないと走ってる最中に間違いなくサドル外れるねコレ。 しかもサドル連結具のボルトを締めるにはシートポストのヤグラ部分が邪魔でレンチが入らなくて、なのでズレたサドル位置を戻すには一旦シートポスト側から外さなアカン。 面倒くさい!

↑気付いたらこの位置に。 危うくサドルが後方にすっぽ抜けるトコロだった…。

そんなこんなで評価は

圧倒的なクッション性
クッション性を高める設定にするとペダリング時に激しくグニグニ動く
×クッション性を高めるとキンタマ潰し
×クッション性を高めると前傾・直立両姿勢のサドル高がサスペンションの沈み込み具合の違いでセンチ単位で変わってしまう
×サドルバッグの使用が大幅に制限される
×サドルレール間距離が狭くてシートポストへの取り付けが大変
×××走行中にサドルがすっぽ抜ける!

 という感じで (ホシ0個)! 流石に走ってる最中にサドルが外れるなんて使い物にならへんで。 そしてソレ以外のデメリットも厄介で解消するためにはクッション性を抑え気味にせなアカンのやけど、ならそもそもこんなもん使わんでもエエんちゃう? となりやすな。 正規品にコレらのデメリットが無い事を祈りましょう…。

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