32H ハブと 28H リムでリアホイールを手組み 改2020-05

 以前無理やり 32H ハブと 28H リムでホイールを組んだ事があったけど、スポーク長がバラバラでかなりイマイチだったんよ。 今回は新たな組み方で挑戦してみる! 前回と違って綾を取る対なる交差スポークは同じ長さで済むようにね。

スポークパターン案1

 この時の 2:3 組みに似た [左12本] [右16本] の 3:4 という変則組み。 テンションの左右差は少し減らせるね。 縦振れ取りは少し大変になると思う。

 赤で引いた右DS(ドライブサイド)は全て 4 本組みながら半分は隣接するリム穴に通す。 スポーク長は画像の線の長さを測ったら [リム穴1つ飛ばし] と [隣接リム穴通し] とで約 1% 差が出そう。 例えば 270mm と 273mm が必要になる的な。 うん、その程度の差なら 270 か 271mm 辺りで両方イケそやね。 6 本組の方がねじり剛性的には良いんだけどそうするとスポーク長差が大きくなるので右は 4 本組みで確定。

 青で引いた左NDS(ノンドライブサイド)は何と表現して良いのか分からない奇想天外な組み合わせ。 3 パターンのクロスがあるので最悪左だけで 3 種類のスポーク長を揃えなきゃいけなくなる。 ただ画像の長さから測った感じだと 4 本が複雑に入り乱れる 2 つの交差のが重なる箇所は赤と同じく 1% 差でイケそうではあるので、2 種類で済むかもしれない。 でも複雑ね。

スポークパターン案2

 右はそのままで左を 3 本組みとラジアルの組み合わせにした。 左が確実に 2 種スポークで済むけど駆動力を青の 4 本だけで受け止める事になりそう。

スポークパターン案3

 左は全部ラジアルにして一気にシンプルになった。 駆動剛性は最弱だけどフルラジアルでも特に問題はなかったし、もう考えるのも面倒だからコレで行きまひょかね。

使用する部材は

 アメリカンクラシックハブ 32H と、アメリカンクラシックリム SPRINT 350 28H と、余ってたスポーク。 リムは組んだばかりのイソパルスホイールをバラして確保! 手持ちのスポークで 32x28 ホイールを組むにはアメクラリムが必要だったんよ。 組みたい欲を抑えられずにバラしてしまった…。

スポーク長は

 左ラジアルはスポーク長計算サイトの値をそのまま使えば良いとして、右はこんな変なパターンを計算してくれるサイトは無い。 かと言ってこの時みたいに自分で計算するのも他者の参考にはなりにくいので、32x32 で 4 本組みの値をそのまま使ってみる事にした。 画像のスポークの長さを比べたらイケそうな感じだったから。

 さて [32x32 4本組み] の計算結果は、自分制作計算機では [左:264.468] [右:274.253] で、wheeopro では [左:262.7] [右:272.5]。 例によって自前計算機は長めね。 wheelpro の方が正しいのでソッチを採用しましょう。 [左:263mm] [右:273mm] で行きますぞい!

組み終わり

 問題ナス。 DS が黒で NDS がシルバー。 NDS は何となくエルボーアウトに。 縦振れ取りは少し大変だった気もしたけどそんなに追い込んで取らなかったのでまあまあ。

テンションは?

 左が平均 79kgf で、右が 97kgf。 右を 100% とすると左は 81% と良い感じで左右のテンション差は少ない。 アメクラハブは元々左右差が少ないとは言えね。 個々のテンションは以下の通り↓

867077865896777086777086
7786120961077012010763107107107869686120

変な組み方だしバラつき気味。

そんなことよりスポーク長は合ってた?

 ほぼ順当なラジアルの左 NDS はピッタシ気味。 スポークがニップルの頭からほんの少しだけ飛び出てるやつもあったから完璧ではないだろうけど、まあ問題無いでしょう。 やっぱりラジアルは多少角度がついても普通の計算値を使えば平気やね。 というか角度がついたらスポーク長が足りなくなるはずなんだけど僅かに長めって何か間違ったんかな。

 変則的な 4 本組みの右 DS は [隣接穴通し] がピッタシ気味で [1穴飛ばし] が 1mm 短いくらいかな。 事前予測の 1% 差は出てないっぽい。 良い感じ。 と言う訳で 3:4 組み [32Hハブ] + [28Hリム] のドライブサイドは wheelpro で 32x32 の 2cross で算出したスポーク長がそのまま使える事が分かったー! のだけれども、今回の組み合わせだからこの計算で出来ただけかもしれんし、過信は禁物かな。 ひとまず [ハイト 24mm の 700c リム] + [PCD 66mm ラージフランジハブ] にて成功を確認した。 誰か全然違う寸法でも成功したらお問い合わせから教えてくだされよい。

↑スポークの収まり具合。 目視でも見にくいのに写真だから判別は難しいやね。

乗り心地は

 今まで通りですよー。 どーんどーんどんかんだからyo

でした

 前回と違ってスポーク長のバラつきはほぼ無いし、テンション差も減らせるし、素晴らしい結果であったです。 コレで余ったリムやハブの再利用がしやすくなった! グッジョブ! 今回の作業ですり減った気力が復活してきたら案 1, 2 も試してみようかな。

※追記)パターン 1 で組み直してみたぞ!

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