ビンディングのクリート固定力による速度差2017-05

 SPD と SPD-SL の速度差は最新の調査で 6% SPD-SL の方が速いとなりましたな。 そして今回はビンディングペダルのスプリングテンションの強弱で、つまりクリートの固定力が固い場合と緩い場合でどれくらいスピードが変わるかを調査してみる! 数は多くないけど固い方が速いという記述を何度か目にした事があったので。

使うペダルと靴は

 ペダルはシマノの片面フラットな SPD の PD-A530 で、靴はこれもシマノの革靴タイプ SPD シューズ SH-UT70 でゴワス。 SPD-SL ペダルが壊れちゃったので最近はこの組み合わせを使っとります。

一番固くしてみたら

 走りに関しては SPD から SPD-SL に履き替えた時のような体感できる何かは感じられず。 というか多分初めて PD-A530 のテンションを一番固くしたけど、どこのサーカスのクマが使うんだよ! ってくらい固い…。 猛烈に力を込めないと脱着できないから事前に「外すぞー」と意識してない状態だと外し損ねて立ちゴケしそう。 使い込んでテンションが少し緩くなった状態のペダルでもコレなので、公道で最固(さいかた(を使うのはちょっと危険そやね…。

仏像坂でタイムを計ろう

 固定力を最も固くした状態と最も緩くした状態でそれぞれ 2 回ずつの計 4 回登ったタイムが以下の表。

1 回目71 秒1 回目なので走行ラインや最適ギアを探る
2 回目73 秒対向車への回避行動で路面の荒れた箇所を走行
3 回目69 秒順調!
4 回目73 秒また対向車が来てイマイチな走りに

 (かた)の平均 70 秒と(ゆる)の 73 秒を比較すると約 4.2% のタイム差が付いた。 僅かながらも確実なタイム差だけど、(ゆる)は 2 回とも対向車が来たことでタイムロスしたので、実質差は無いとも言える。 うーん分からない…。

翌日にまたタイムを計ってみたら

1 回目65 秒
2 回目66 秒
3 回目67 秒
4 回目68 秒

 今回は 4 回とも対向車も無く安定した走りができたよ。 昨日より速いから多分 1 段重いギアを使ってたんだと思う。 だもんで疲れが溜まってか回を重ねる毎に見事に 1 秒ずつ遅くなっている…っていうか(かた)平均 67 秒より(ゆる)平均 66 秒の方が 1.5% 速いぞ!? 先に走って疲れてなかったから? うぬぬ…。

以上を(まと)めると

 初日は [(かた)が 4.2% 有利] と [固緩(かたゆる)に差は無い] という 2 つの結論が考えられ、翌日のは [(ゆる)が 1.5% 速い] という明確な結論。 それらを総合すると、クリート固定力の固い緩いでスピードに有意な差は出ない! となりますな…。

 なんて書いてはみたものの、なるべく同じ力加減で漕ごうとしただけで本当に同じ力で漕げてた訳じゃないだろうし、断言は出来ないかな。 最低限言えるのは「劇的な差は無い」ってことやね。 うーん SPD-SL を再導入したらまた計ってみよう。 です!

※ 追記 2017.06

 SPD-SL ペダル手に入れたので早速また仏像坂でタイムを計ってきた! その二日の記録は以下の通り。

1 日目
1 回目63 秒
2 回目65 秒
3 回目64 秒
4 回目63 秒
2 日目
1 回目69 秒
2 回目70 秒
3 回目74 秒
4 回目73 秒

 [固平均:67.5秒] [緩平均:67.75秒] とやはり差は出なかった…。 念のため聖蹟桜ヶ丘のいろは坂にも二日に分けて計りに行った結果が以下の通り。

1 日目
1 回目3'09"
2 回目3'21"
2 日目
1 回目3'28"
2 回目4'13"

 二日目が妙に遅いのは恐らくブレーキシューがずっとリムに接触した状態だったからでしょう。 家に帰ってから気付いた。 なのでちょっとデータとしてはアレだけど、結論としては固も緩も疲労が溜まる 2 回目だと遅くなる、という平凡な結果になるます。

 という訳で、やっぱりビンディングの固定力が固い方が速く走れるってのは神話! という結論を継続!

更新情報
自転車弄り
旅・ツーリング
データ的な
独り言
問い合わせ
スマホ表示
…通信中…
旧デザインに戻す