背もたれには後ろ乗りを2018-01
ペダリング時に発生する上方向と後ろ方向への反力のうち、後ろ方向のソレを抑えるために導入した背もたれ。 コレがナカナカどうして素敵なもので、電動アシスト的な背中から押される感でグイグイ漕げるのです。 今回はその背中押され感を強める改造を施しましょう。 ええ施しましょうとも。
どうやるかってーと
背もたれは後ろ方向への反力を抑える物なので、ペダルを前に蹴り出すようにして後ろ方向への反力の割合を増やせば必然的に背中押され感は強まるはず。 ただペダルの位置を変えるのは難しいのでサドルの位置を変えまんねん。 サドルを後ろに下げるんな。
その為に用意したのは
細長い棒がママチャリ用の直径 25.4mm の鉄シートポストで、AliExpress で ¥697。 コレは商品タイトルにはアルミって書いてあるのに現物は鉄というトラブルがあって、それに対して返金を勝ち取るまでの
そしてもう一つはステムライザーというもの。 ハンドルポジションチェンジャーとか言われたりもするようどすな。 買ったのはだいぶ前なので値段は覚えてないけど、Ali なら安ければ ¥1,500 くらいで手に入る。 クランプ径はどの穴も 25.4mm なのでママチャリのシートポストに最適な訳です。 重量は SATORI 製の似たやつは 230g だけど、コレはメモし忘れたけど確か 90g 前後と恐ろしく軽い。 大丈夫かね…。
コレらを組み合わせると…
こんなんなりました。 ステムライザーのクランプ・クランプ間距離は 45mm だけど、サドルが遠くなったぶん高さを少し下げなアカンので、実質的な後退距離は 40mm とか 35mm とかそんな感じになりますか。 シート角で言うと 3° くらい寝たことになるハズ。 このシート角で横に飛び出たママチャリのシートクランプだと太ももに当たりやすいのが少し気になる。 少しだけ。
ようし走ってみようじゃないか
うーん…良く分からない! 背中押され感は増しているように感じなくもないけど、断言できるレベルじゃない。 ステムライザーをまた買って更にもう一段後ろに後退させれば流石に明確に体感出来るかな。 いやそこまでやるなら最初からシート角が寝ている MARIN の STINSON みたいな自転車を買った方が良いか…。 そもそも体重で容易に相殺できる上方向への反力を抑えにくいポジションにしてしまったからトータルではプラマイゼロだし。
重量増加は
フレームサイズや身長にもよるだろうけど、シートポスト長が 350mm あればそれを半分に切るだけで今回の改造は達成可能なので、重量の増加はステムライザーの 90g のみで済みますぞ。
耐久性は
20km ほど走った限りでは何とも無いけど、このステムライザーは細長い M5 ボルト 2 本だけで固定されるのでかなり危険な香りはする。 でも幸いなことにボルトが折れてもすぐシートポストが外れる構造にはなっていないので、もしそうなってもサドルがグラグラする程度で済みそうではあるます。
↑この写真に見えている 2 本以外は一切ボルトは使われておりません。
面白い副作用があった
自分、何も考えずにペダルを踏むと右足より左足の方が内側に来るんよ。 左足の Q ファクターが狭い、もしくは右足の Q ファクターが広いってことね。 なので今まではペダルワッシャーで右ペダルの Q ファクターを広げることでそこはかとなく対処していたんだけど、コレを使うとサドルの中心位置を左右にズラせるので、この左右で Q ファクター違う問題を根本的に解決できる。
↑分かりづらいけど自転車を真上から見下ろした図ね。 黒の三角がサドルで、その中にある灰色の丸がシートポスト。 体が車体の中心じゃなくなるのでもしかしたら何か弊害があるかもしれないけど、今の所は問題無さそう。
という感じでした
今回のシート角を約 3° ほど寝かせたり立てたり出来るこの改造は、重量増加は条件さえ合えば 90g で済み、費用も Ali を使えば ¥2,500 以内と程々に安く済むので、シート角に不満を持っている人には非常に有用だと思う。 対してデメリットは、シートポストの径が 25.4mm にしか対応できないのと、ステムライザーの耐久性への不安。 そんなこんなで評価は
そういえば
背もたれドロップハンドルの飛び出していた両脇をカットした。 細い道をすり抜けやすくなりつつ、250g の軽量化になりつつ、見た目スッキリしつつ。
※追記)少し改良してみたよ。