Tern Link A7 ハンドルポスト分割加工2021-03

 軽量化の為に折りたたみ機能の無い普通のフルカーボンフォークを導入した Tern Link A7。 でもコレじゃ折りたたみ時にハンドルが長いままだ! ので分割出来るようにしてみるぞい。

フォークのコラムをカット

↑コラムスペーサーと 28.6mm シートクランプで擬似ソーガイドを作ってギコギコと。 でも切り終わったらシートクランプ側に思いっきり切り込んでいた…↓

 ちゃんと途中で確認せんとアカンやね。 当然切り口も斜めになっていたのでヤスリで整えた。 カットしたコラム 25cm の重量は 92g なり。 フォーク側は元の重量 352g から 92g を引いて 260g となります。 Link 標準フォークの 898g から 638g の大幅な軽量化。 じゃないなプレッシャーアンカーも含めなければ。 あとそうだブレーキも変わってるからソレも含めて表にしよう↓

変更前Link 標準フォーク
with スターナット
898g1,051
Vブレーキ Litepro153g
変更後フルカーボンフォーク260g490g
プレッシャーアンカー35g
Cブレーキ BRS202195g
軽量化561g

ナカナカの軽量化ね。

残ったコラムに連結具を

↑コレらを使いますよ。 ハンドルポジションチェンジャーと 28.6→31.8mm シム。 シムをコラムに被せて更にハンドルポジションチェンジャーを乗っける↓

 ハンドルポジションチェンジャーってどっちのクランプも 25.4mm のものばかりなんだけど、コイツは片側が 31.8mm なのでこんな事が出来た。 そんでコラム内にプレッシャーアンカーを設置してトップキャップを締めればフォーク側は準備万端。

25.4 の方にハンドルポストを挿入

↑コレを使いますよ。 TIOGA Tボーン MX シートポストってヤツで、ヤグラ部分が欠品しとるんやけど、その空いた穴が丁度 25.4mm をクランプ出来そうなサイズなのです↓

 ピッタシかな? ハンドルがカーボンだからちょっと怖いけど、まあ良いでしょう。 そんでコレをハンドルポジションチェンジャーのもう片側の 25.4mm クランプに差し込む↓

軽量化は以下の通り↓

変更前Link 標準ハンドルポスト810g
変更後Tボーンシートポスト462g561g
ハンドルポジションチェンジャー84g
シム 28.6→31.8mm15g
軽量化249g

 うーん…もう少し軽くしたい…。 この程度の軽量化で折りたたみ機構と高さ調節機構を失うのは忍びない。 高さ調節機構の無い折りたたみハンドルポストと重量がそう変わらないし。

更なる軽量化を

 同時に発注していたヤグラ分離型の 25.4mm アルミシートポスト 450mm に変えてみよう。 実測の径が 25.2mm とチョット細いのが怖い。

ヤグラ装着部の 22.2mm に 22.2→25.4mm と 25.4→28.6mm のシムを二段噛ませて 28.6mm のステムを装着させる。

変更前Link 標準ハンドルポスト810g
変更後ハンドルポジションチェンジャー84g420g
シム 28.6→31.8mm15g
アルミシートポスト203g
ステム フライライド 26.0mm89g
シム 26.0→25.4mm??
シム 22.2→25.4mm13g
シム 25.4→28.6mm12g
軽量化390g

フライライドはボルトを一部チタンにしているのでもう少し軽いです。

走ってみよう

 妙にグニグニする! 前後はそうでもないけど横に体重を掛けるとハンドルが左右に 1cm ずつ以上は動いてそう。 流石に 450mm という長さに 25.4mm という細さは無理があった? それでも折れたりはしないだろうと走っていたら、立ち漕ぎなんかでハンドル荷重が増えたらハンドルが回転する! 距離 100m で 8m 上昇する平均斜度 8% の坂を立ち漕ぎで十数秒程グイグイ登った結果↓

 ハンドルが 20° くらい?曲がってもうた…。 ステムと、ハンドルポジションチェンジャーの 25.4 ポスト連結部分と、ハンドルポジションチェンジャーのフォークコラム連結部分、の全てが回転する。 ボルトの締め込みを強くしたら回転しにくくはなるけど、完全に回転しないようにはならなかった…。

T ボーンに戻してみた

 少なくともステムの回転は無くなるから何か良い効果があるんじゃないかと思って。 結果は…多分ズレてない! グニグニ感も大幅に減った。 ただズレないようにするにはボルトの鬼締めが必要になるし、軽量化幅も減ってもうたので、変化としては微妙かな。 それにしても何でズレなくなったんやろか。 アルミポストが細かったのが原因? それとも剛性が必要? 何はともあれ安定はしたです。

掛かった費用は

 AliExpress にてハンドルポジションチェンジャーが ¥2,000 で、シムが ¥350 で、ヤフオクにて T ボーンが ¥1,900 だから ¥4,250。 程々。 既に持っていたプレッシャーアンカーが ¥1,000 くらい? とトップキャップ数百円を含めると ¥6,000 弱ってトコロかな。

 ちなみにタイオガ T ボーンシートポストはヤフオクのビチアモーレで買ったけど、クランプ径と重量を聞いたらクランプ径だけ答えて重量は無回答だった。 鉄で重いから答えたくなかったんやろね。 それでも試したかったから買ったけど、次ココを使いたくなったらコスい対応を前提に考えよう。

スパイダーサドルは

 軽量化を考えて Amazon で VERTU ってロゴにあるやつを買ってみたけど、コレ硬いね。 「しなりが効いて良い感じ」的なレビューをいくつか見たけど、自分はしなりも何も感じず単に硬いだけだった。 まあでもレーパン着用 20km 走で致命的な痛みは出なかったし、後部が曲線になっていたせいかお尻がスッポリ嵌まる感じがあったので、拷問椅子ではないかな。 ちなみにコレで走ったらジーパンの尻に穴が空いたので、もしかしたらズボンには優しくないサドルかもしれない。 あとサドルレールが少し広がり気味でシートポストのヤグラにピッタリ嵌まらなかった。 いつぞやのサドルレールサスペンションのレール間距離が短い問題の逆だ。 締め付けの強いシートポストなら強く締めればレールが歪んでピッタリに収まってくれるけど、軽量のヒョロいやつだとダメだった。

でした

 ハンドルポストの軽量化と折りたたみ時のコンパクトさを両立させる加工でしたよ。 ただ Link 標準装備の折りたたみハンドルポストの利便性を捨てた見返りが 249g の軽量化ってのはかなり微妙だ…。 ズレないようにハンドルポジションチェンジャーのボルト鬼締めも必要だから折りたたみ時の脱着がシンドいかもしれないし、フォークがカーボンコラムだからいつか割れてしまいそう。 そもそも折りたたみ時はハンドルポストを完全に引っこ抜くからソレの固定方法も必要になって更に重量増だ。 カーボンフォーク化までは良いとして、ハンドルポストは元のままの方が良さそやね…。 ひとまずこのまま走るけど、さてどうしたものか。

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