もっとローターを挟むようにする2019-03

 自分の使うフロントフォークは Aliexpress で買った ¥4,310 の怪しい中華フォークで、ポストマウント台座の位置が悪いのか、このディスクブレーキ本体 [AVID Disc Brake BB5 Road Platinum] のパッドがローターを 70% くらいしか挟めんのです。 それでもそれなりの効きを確保出来るので放置していたけど、ちょっと手を打ってみようかな。


↑変色した部分しか挟めてない。

台座を削ってブレーキ本体をより内側に

 台座を削るかブレーキ本体を削って本体をより内側に来るようにすればもっとローターを挟んでくれるはず、という甘い考えのもとにヤスリでフォークの台座を削る↓


 角度を間違えるとディスクブレーキ本体がローターと水平に取り付けられなくなるという強烈なリスクを抱えているので、慎重に、慎重に、2mm くらい削ったよ。

挟み範囲は

 左が加工後で右が加工前。 よし拡大した!


パッドの出っ張りも削ろう

 写真は前回のだけど、今回もヤスリで(なら)しましょう。


走ってみたら…

 ブレーキ全然効かぬー! コレはフロントディスク初導入直後のアレだ。 ブレーキレバーをギュッと握っても自転車を手で押すだけでスルスル前に進む。 パッドに当たりが出てないって事? 油が付着した? パッドやローターを火で炙ってみたけど変化無し。 前回は数日で問題なくなったから暫くコレで走っていれば…と思ったけど 1 週間経っても効かない。

なのでパッドを購入

 Amazon の虹橋サイクリングってところで ¥980 の BB5 互換なやつを。 ついでにローターも BB5 がローター付属なのを知らずに買ったまま放置していたアシマのエアーローターに交換。 パッドは差し込みがかなりキツく、パッドの赤い塗装がガリガリ削られながらも強引に押し込んでようやくセットできた。 純正はここまでじゃ無かったんやけどな。

走ってみたら…

 またまたブレーキ全然効かぬー! パッド・ローター交換前より(かす)かに効くようにな気がしなくもないけど五十歩百歩。 何故だと思いよく確認してみたら、ディスクブレーキ本体が斜めになっていてパッドクリアランスを広めに取らねばならず、故にブレーキの効きが弱くなっているっぽい。 ヤスリでのフォーク削りが平行に削れなかったか…。

 なのでフォークの台座を削り直して水平に近づけたら効きは復活! ようやく普通の効きになった。 前回のような慣らし期間も無しに一発でミドルグレードキャリパーブレーキ的なマイルドな程良い効きになった。 ふう…。

 そういえば効きの弱さに恐怖を覚えてローターを BB5 純正に戻しちゃったけど、ASHIMA のままで効きの強さを比べれば良かったな。 気力が湧いたらその内挑戦してみようかしら。

古いパッドを見てみたら

 本体が斜めになっていたからってのもあっただろうけど、どうやら段差のヤスリ削りが甘かったらしく、パッド全面でローターを挟めていないのが分かった。 だからあの効きの弱さだったってのもあったろうね。 使い続ければそのうち(なら)されるとは思うけど、もう新品買っちゃったしお蔵入りとしましょうか。

パッドを指で触る事による油分の付着は

 ヤスリで削る際にパッドを素手でベタベタ触ったけど、それによる油分の付着は効きには特に影響は無いっぽいね。 もし影響あったなら油の付いてない新品パッド・ローター交換直後にもっと効きが強くなっている筈だけど、殆ど変わらない絶望的な弱さだったから。

紐式ディスクブレーキを再評価してみよう

 ディスクブレーキを 8 ヶ月使い続けたけど、どうにもリムブレーキに比べて厄介な事が多い気がする。 パッドの減りが早く頻繁なクリアランス調整が必要だったり、クリアランス調整自体もギリギリまで詰めないと効きがイマイチだったり、パッドの交換にペンチが必要でホイールも外さにゃならなかったり、ワイヤーもリムブレーキより 40cm くらい長くなきゃアカン、等々イマイチポイントが沢山見えてきた。 それでいて特別雨に強い訳でもなく、重量もかさむし、ハッキリ言ってイマイチかもしれない!

 良いところを上げてみると、リムが削られないからホイールが長持ちする事と、ホイールの横振れの影響が少ないから歪んだホイールでもそれなりに使える事と、同じく横振れに強いから出先でのスポーク折れに比較的強い (かもしれない) 事と、油圧式があるところ。 油圧に活路を見出せれば良いけど、そうするとインラインな補助ブレーキレバーが使えなくなる。 故に、リムブレーキの効きに不満が無い人は無理してディスク化する必要は今の所無いというのが結論ですお。 以前は今から新車を買うならディスクを、と評価したのが逆転リム優位に。

 まだ 8 ヶ月の検証結果だから絶対とは言い切れんけど、メーカーには何とかこのリムを捨ててディスクだらけにする流れを思い留まって欲しいところですな。「そんなつもりは無い、リムの生産も続ける」ってんなら良いんだけど。 というかリム・ディスク両対応な車体を作っておくんなましよ。 この中華フォークのようにキャリパーブレーキ台座・ポストマウント台座の両方があるみたいに。 パソコン業界はある程度の後方互換性を保つ工夫をしてるってのに、自転車業界は汎用性を軽視し過ぎっショ。

そんな感じでした

 こんなやらなくても良いのに失敗したらフォーク廃棄決定な改造だったけど、何とか成功させてホッと一息。 このスリルが堪らん! というのは嘘で、思い付いたらやらずにはいられない性分ってヤツやね。 総じて見るとディスクブレーキにより詳しくなれたし良い感じでしたよ!

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