Tern Link A7 BB 問題再び2021-02

 折りたたみ自転車 Tern Link A7 を手に入れたのでアレコレと弄っとりました。 完バラして、ホイールを組みタイヤ・チューブを(あつら)えたり。 その過程で重大な欠点を見つけてしまった!

それはボトムブラケットを変更しようとした時

↑軽さを求めて買ったのです。 お安く手に入ったのでシマノ BB-R9100 JIS 68mm を。 ソレをひとまず指でクリクリと Link フレームにネジ込んでいったトコロ、数回転で指じゃ回らなくなった↓

逆ネジの右は 15% くらいまででしか入らない。 正ネジの左は 50% くらい入ったけどそこまで。

なので工具で回したら

 普通よりは抵抗があったものの大した力も必要無くスルッと回った。 でもちょっと怖いから数回転させただけで一旦外して BB を見たら、少し金属の削れカスっぽい物が出ていた。 なのでネジ山を確認↓

 左が未装着で右が締めたやつ。 見た感じは変わらない? 触診しても違いは良く分からない。 フレーム側も変化は無かったけど、削りカスが出ていたから何処かしらは削れたはず。 何とも言えない微妙なラインだけど DURA BB は壊したくないね。

なので他の BB をネジ込んだ

 遊ばせていたジャンクな TIAGRA BB を締め込む。 やっぱり工具なら軽めの力で最後まで締め込めた。 BB がフレームに到達してからは慎重にグッグッと 2 回だけ締め増し。 固定力は問題無く思える。 そして BB を外し状態を確認したら、BB は無傷だったけど、フレーム側のネジ山を触診したら少し低くなっているというか何と言うかとにかく変形していた↓

途中から色が変わってるけどソコが BB 到達点なのでしょう。 コレは明らかに問題やね…。

考えられる事は

 ネジのピッチが違った? いやでも最後まで締め込めたし、ある程度潰れはしたもののネジ山も残ってるし、タップが甘いだけ? JIS/BSC/BSA と ITA はネジピッチが違うという記述を見かけたからコレは ITA ピッチだった? でもフレームは右が逆ネジなのでソコは JIS 準拠。 ITA のネジピッチで JIS の逆ネジという特殊 BB? それとも完全独自ピッチ? 最初から付いていた BB と比較して確認したいけど、もう売って手元にはない。 速攻売りは失敗だった…。

なのでフレームは売る事に

 恐ろしく重いフロントフォークが交換用 DAHON フォークと互換性の無いネックもあったしね。 そんな訳でヤフオクに控えめ価格スタートで出品したら、皆 BB 問題に恐れをなしたか全く入札入らず。 最近のヤフオクは低額オークション出品の値が全然上がらないなあ。 昔は相場価格での即決出品よりオークション形式の低額出品の方が高く売れる事も珍しくなかったのにさ。 オークション形式は時代に合わなくなったんかな。 まあそれはともかく閑話休題(かんわきゅうだい)。 大した額にならないなら自分で使った方が良さそうだと思い、変に入札が入る前に出品を取り消した。

Tern ジャパンに問い合わせ

 自分で使うと決めた以上まずは正確な情報を手に入れよう。 で、Tern からの返事は「BC1.37x24T=ネジピッチ1.058mm」との事。 それって JIS の事だよね? 手持ちの JIS BB 3 種も 1.37x24 って表記があるし、ITA は 36x24 って書かれてるらしいし。 念の為手持ち JIS BB 全てを Link フレームにネジ込むも全て指では回せず。 他のフレーム 2 つには問題無く嵌まったのに。 となるとこの Link フレームが粗悪品? 海賊品? Tern の回答が間違ってる? うむむ…。

念の為 ITA BB ゲット

 メルカリで d ポイント 40 + 50 = 90% 還元という意味不明なキャンペーンをやってたのでネジピッチ確認のため左カップだけのやつをゲット。 ソレをまだ締め込んでない左の正ネジ側にクリクリ指で回し入れたら…そもそも入り口から入らないぞ? ITA カップの方が外径が僅かに大きいっぽい。 ネジ山の噛み合いを試す以前の問題。 コレにより Link は少なくとも ITA より JIS に近い BB ハンガーって事が確定。 コレはやるしかないか…。

デュラ BB をネジ込む

 もはや JIS カップをむりやりネジ込む以外に道はない! という訳でまずは右に DURA BB を締め込む。 でも…さっきティアグラ BB をネジ込んだ時より抵抗が明らかに強くなってるぞ? ネジ込み 50% 時点でもうネジ山をネジ切ってしまうんじゃないかってくらいの固さ。 一瞬ひるんだけど大した金額で売れないフレームなら壊しても構わずだ! と心を鬼にしてググ…ググ…ググ…と最後までネジ込んだ↓

 BB カップがフレームに到達したのかが締め込みの抵抗じゃ分からないくらい序盤から抵抗があったので、BB とフレームの間にハサミの歯を差し込んで隙間が無い事を確認して締め込み終了とした。 もうこの BB を外す事は無いでしょう…。 添い遂げよう。 そんな感じで左もネジ込み。 コッチも固いは固いけど比較的抵抗が少なかったですな。 よしコレでようやく Link 組み上げ作業を半月も遅らせた BB 問題を解決した…のかな? これ以上何も起きないでよね…。

でした

 全くもって何なんだこの折りたたみ自転車の BB 地獄はー。 2 台連続 BB 問題発生だ。 自分にもっと知識があればスルッと解決出来たんだろうか。 でも Link は前輪の異様なセンターズレやシートポストずり落ち問題なんかもあったし、どうにもイマイチな車体なのかもしれない。 でも中古だから海賊品の可能性もあるにはあるので、機会があったら他の Link も弄ってみたいね。

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