V・カンチブレーキのシューとタイヤの接触問題2023-06

 V・カンチブレーキは自分の知る限りはその全てが斜めにシューを動かします。 それによって起こるのがシューとタイヤの接触問題。 今回はソレについて書いてみるぞい。

問題は

 極端に描いた図を御覧いただきたい↓

 横に膨らんだタイヤがシューと接触しているね。 シューはブレーキ台座を中心に円運動をするのでこういう事が起こるです。 コレが V・カンチブレーキのシューとタイヤの接触問題! となります。

写真に撮ってみよう

 リム内幅 18mm / 外幅 23mm のリム Velocity A23 に幅 38mm のサイクルグランボアのタイヤ、エキュルイユはこの状態。 あれ? 写真で見ると大した事無いなあ。 真後ろから撮れないからかな。 ともかく、コイツの調整はタイヤ接触を回避するため余裕をもたせてシューを下に付けるとシューがリムのブレーキ面より下にはみ出したりして微妙な調整を強いられた。 あとサイドがビロビロっと広がるコンチネンタルグランプリ 4000s2 を使っていた時もビロビロが引っ掛かって V ブレーキはイマイチだった。

解決方法は

リムはホイールの買い替え or 組み直しが必要で結構な大事(おおごと)。 なのでタイヤかシューを細くするのが現実的かな。

細くする方法は

 タイヤは単純に細いタイヤに買い替えれば良いとして、シューはカートリッジ式の V ブレーキシューにするか、CtoV シュー ってのを使うと簡単に出来ます。 CtoV シューってのは V ブレーキにキャリパーシューを使える「BARADINE(バラダイン) 453CV」とか「TEKTRO 720.12 BR-TK-155」とかの事ね↓

 CtoV って名前は自分が勝手に名付けたキャリパー to V の略。 で、キャリパーシューは非カートリッジ V シューより細いのをご確認いただきたい↓

 つまり CtoV シューに変えればシューの位置を少し下げてもブレーキ面からはみ出しにくくなるのです。 3つを並べたヤツもご覧あれ↓

 左から「CtoV シュー」「非カートリッジ V シュー」「カートリッジ V シュー」となります。 この角度で見るとソコまで差は無いように見えるけど、実測幅?高さ?は「キャリパーシュー:9mm」「非カートリッジ V シュー:11mm」「カートリッジ V シュー:9mm」となります。

もう一つの考え方

 リムのブレーキ面が広ければシューがタイヤに擦らないように下気味に付ける事が出来るぞ。 なので手持ちのリムのブレーキ面の幅を測ってみた結果↓

700cVelocity A2310 mm
Kinlin XR-22T オフセット版10 mm
X-KEYMET XR-19W10 mm
Stan's Notubes ZTR Alpha 3409 mm
American Classic Sprint 3509 mm
20HETern Link A7 初期リム11 mm
26HEPower Circle11.5 mm

 細いシューが使われるロード用リムはブレーキ面が狭い傾向があるっぽいね。 そもそもブレーキ面が 9mm の細いリムはシュー幅 11mm の非カートリッジ V シューが使えない事になる。 つまり前述のリム A23 と非カートリッジ V シューの組み合わせは何処かしらがはみ出ている可能性が高い。 そのうち変えよかな。

他のブレーキは

 キャリパーブレーキは V と同じくシューが回転移動するけど、今まで使ってきたその全てはタイヤとシューの接触問題に悩まされた事は無いです。 V が上から下に移動するのに対してキャリパーは下から上に動くのと、支点となるピボット部がキャリパーの方が遠いので上下方向の移動が小さくなるから、と推測。

 ディスクブレーキはリムじゃなくてローターを挟むので当然パッド・タイヤ接触問題は起こらず。 パッドも回転移動じゃなくて真横に動くので安心安全。 ディスクブレーキにはあまり詳しくはないから多分ね。

でした

 こないだ V ブレーキの調整をしていたら以前書いた「V ブレーキはシューをリム側に突き出せばシューが水平気味に移動する論」が間違っている事に気付いて訂正したのだけど、その流れでこの記事を書いてみたです。 とにかく V・カンチブレーキを太タイヤに使う時は「太めのリムを使う」「ブレーキ面が広いリムを使う」「細いシューを使う」って事を心掛けると良さそうです。 です!

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