700cフレームに 26HE ホイールを装着しつつショートクランク化2016-06

 700c フロントフォークに超ロングアーチキャリパーブレーキ BRS202オフセットシューカートリッジを合わせることで 26HE ホイールを履かせられることは知っていて、今回はリアも同じことが可能かを確かめるために年式不明なコーダーブルームのファーナをヤフオクにて ¥4,397 で買ってみた!

 インテグラルヘッドなのにヘッドパーツが完全に揃ってないイマイチちゃんだったけど、終了間際で入札 0 だったのでサクッと落札。 ヘッドパーツは他のを移植して対応。

さあブレーキを合わまひょか

 何と…届かない! フロントは届いたのに! もしかしてロングアーチなフレームだった!? なんて考えても答えは出ないんで試しに 700c ホイールを装着させてみたら、49mm のショートアーチがギリギリ届きそうな届かなそうな感じでロングかどうかは判断しかねる…。 前に試した Escape R3 のロングアーチキャリパー化でもリアだけ届かなかったこと思い出すね。

※追記)かつてファーナに S シリーズってロングアーチなロードがあったのでそれかも!

なら金属加工や!

 2mm 厚のアルミ板とかアルミパイプとか使ってキャリパー台座を増設。

 数々の金属加工で培った技術によりサクッと完成だぜ。 フフ。 なんて本職の人が見たら卒倒するようなレベルなんだろうけど。 早速ショートアーチなフレームに BRS202 で 26HE の制動力テストという当初の目的が破棄された。

↑アルミ板の潰れを防止するためのつっかえパイプがちょっと短くてやや歪んでもうた。 それにしても最近スマホで写真取ると白い箇所がボヤッとしてまうな。 レンズ拭いたけど直らず。

車体の組み付け完了!

 予備パーツだけで組んだのでバンディーハンドルとかNITTO エアロバーとかヤフオク中古ホイールとかを復活させたりしつつ、サドルだけは超柔らかサドルを移植。

さてブレーキの効きは(フロント編)

 補助レバー無しのシングルレバーで BRS202 + オフセットシューカートリッジ + R55C4(アルテグラシュー) を使えば時速 40km/h でも全然問題無い効きやね。 でもエアロバーに補助ブレーキを設置するダブルレバーにヘボワイヤーだとアルテグラシューを使っても雨天時のママチャリ並な悲惨さや…。 ワイヤー・ケーブルを効くやつにしたら 30km/h 程度までなら平気なレベルの効きに強化出来たけど、イマイチなことは変わらんス。

さてブレーキの効きは(リア編)

 ヘンテコ台座を使ってるのでテストとしては無効だけど一応書いておくと、アルテグラシューに UNEX のインナーケーブル使ったらダブルレバーでもそれなりに効くね。 もしかしたらフロントより効く気がする。 自作台座でシューの取り付け位置を上に持ってこれたからかな。

 そら V ブレーキや Latido+BR-R650 に比べれば弱いけど、強く握ればロックするレベルなので減速には十分に使える。

さてブレーキの効きは(総括編)

 リアもシューが届いてフロントと同じ感じの効きだと仮定すると、700c フレームに BRS202 とオフセットシューカートリッジとアルテグラシューの組み合わせは、補助レバー無しのシングルレバーなら全然問題なし! 補助レバーを使うダブルレバーならワイヤー・ケーブルで効きを強化すると時速 30km/h 程度までなら何とかなる!

ここでもう一つの大問題に目を向けましょう

 ホイールを小径化(インチダウン)すると車高が下がってペダルが地面に接触しやすくなるんよ! 一般的なロードバイクは地面から BB 中心までの高さ(BB ハイト)が 270mm で、今回の改造を施した自転車はタイヤの太さを考慮しないと ETRTO 基準で (622 - 559) / 2 = 31.5mm だけ車高が下がる計算になるので BB ハイトは 238.5mm になりんす。 実際はロードの標準タイヤ 700x23c に較べて今回使う 26x1.25(31.75mm) は 8.75mm 太くなるので差は 22.75mm の BB ハイトは 247.25mm に軽減されもす。 何にしても低い!

 で、組み終わった車体の BB ハイトを実際にメジャーで測ったところ、何と 235mm! おいおい計算より低くなっとるやんけ! ロングアーチかもしれないフレームにショートアーチなフォークを付けたから? うーん…こらアカン!

そこでショートクランクです

 いつ何処で買ったか忘れたけど 155mm のショートクランクがあったんで装着させたんよ。 これで一般的な 170mm クランクからペダル位置が 15mm 高くなった! って 35mm の低下が 20mm になっただけやけど…。 ペダルはシマノ PD-A530 を使用。

 これで実際に走ってみたところ、カーブなんかで車体を傾けている時に漕いだらきた! ガリガリきた! 数キロ走っただけで数回ガリガリきた。 一般的な自転車から 2cm ペダル位置が下がるとこうなるのか…。 慣れればそういう時にペダルを回さないようにはなるだろうけど、車体を軽く傾けた程度でペダルを漕げないのは(くつがえ)らんやね。

やはりアレしかないか…

 SINZ の 130mm 超ショートクランク! 一般的な 170mm からペダル位置は 40mm 上がって 35mm の低下が 5mm の上昇に! あとペダルをさっきの幅広なシマノ PD-A530 から小型の Dixna ロードトリップ 48 に変えた。 そしたら…全く問題無し!

ペダルの影響も大きい

 またクランク 155mm に戻しつつペダルをさっきのシマノじゃなくて小さい Dixna にしたらガリガリしなかった。 ペダルを小型な奴にすれば一般的な BB ハイトより 2cm くらい低くなっても平気ってことか。 数キロしか走っとらんので何とも言えんけど。

で、久しぶりのショートクランクはどう?

 懐かしいぜこのチョコチョコ漕ぐ感じ! でも…最大の目玉は踏み位置が後退して相対的に前乗りになることなんよ! 普通はサドルを前に出すことでしか実現できない前乗りをクランクを短くすることで達成するのです! 170mm から 130mm だから 40mm サドルを前に出すのと同じ効果が! じゃないな。 ショートクランク化で下死点が高くなったぶんサドルを上げたし、サドルを上れば必然的に前後位置は僅かに後退するから、ちゃんと計算しとらんけど前乗り化は多分 3cm くらいかな。

 漕いだ感じは、エアロバーを握って前傾してるエアロポジション時は確実に踏み(やす)くなった。 サドルに座ったまま立ち漕ぎ(ダンシング)してるような不思議な感覚。 他にも立ち漕ぎ(ダンシング)での体の上下動が減って良い感じ。 でもクランクが短くなったことでギア比が 25% は重くなったので登りがキツいし、40km 走った程度で翌日に足の筋肉に疲れが残っていたので、筋肉的な負荷は増えてるっぽい。 慣れればもう少しは良くなると思うからもっと試したいけど、自作の簡易リアブレーキ台座をこのまま使い続けるのも怖いし、今回はここまで! 以前はあまり差を感じなかったショートクランク化も今回はデメリットを感じてしまった! と結論付けましょう…。

 50km ほどの走行で台座を確認したら斜めにズレてた。 割れとかヒビとかは無かったのでまだまだ持つとは思うけどね。

という訳で今回の真の目的は

 あれこれと話が入り組んじゃったけど、今回の真の目的は、より深い前乗りを達成するためにショートクランク化すること! でした! 弊害である [ショートクランク化] → [下死点が上がる] → [サドル上げな] → [足が地面に着きにくい!] は 700c ロードフレームに 26HE ホイールを履かせて車高を下げることで解消。 でもリアブレーキが届かなかったり車高が計算より下がり過ぎたりで、それなりに収穫を得た挑戦ではあったけど基本的には失敗やね。 また機会があったら明確にショートアーチキャリパーブレーキなフレームでもう一度だけ試してみたい!

その後普通のクランクに戻しら

 Latido に 167.5mm の Dura クランクに戻したら、前にも感じたヌルっという漕ぎ味に加えて、真下に踏み下ろすというよりは前に蹴りだすような感じになった。 やっぱりショートクランク時は相対的に前乗りになってたんやね。 とはいえ長いほうが軽く漕げるのは間違いない。

以上を総合して今回の実験から得た真理は

 クランクは体格的に無理の無いレベルで一番長くし、サドルはシートポストの逆付け前乗り用シートポストなどを使って限界まで前に出して軽く踏めるようにすべし! やね。 なんて素人が言い切って良いのか分からへんけど。 そもそもこの「体格的に無理の無いレベル」ってのが分からんから皆悩むんだろうさ。

 あとこの真理はエアロポジション時だけの話ね。 直立姿勢(アップライトポジション)で前乗りするとペダリングの反力を体重じゃ殺しきれなくて体が後ろに反っちゃうから。 でした!

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