1つの前輪を2台で両用する2024-09
先日グラビエの前輪に履かせていたサイクルグランボアのシプレ 650x32B のサイドが崩壊して使用不能に。 新たな 650B タイヤを買うのがグラビエ復活の早道なものの良い物が見つからず放置。 さてどうしたものかと考えた結果、軽量ママチャリ TR2 の前輪を使い回せば良いじゃない! となりました。
ただし車輪規格が違う
グラビエに使っていたのは 650B で、TR2 は 26HE です。 27.5 インチと 26 インチやね。 使い回すための方法は以下の2つ↓
- グラビエのフォークを今の軽い 700c 用から重い 26HE 用に変える
- 700c トランスファーをホースバンドで括り付ける (リンク)
- ブレーキシューをオフセットシューカートリッジにしてアーチレングスを伸ばす
選んだのは交換作業が簡単で重量も軽いオフセットカートリッジ。 ただしブレーキアーチが伸びて比率が変わるので制動力が落ちる危険性がある。 まあシュー交換だけの簡単な作業だしやってみようじゃないかい。
シューも使い回し
今までグラビエ前ブレーキに付けていたシューをノーマルカートリッジから外し、今回使うオフセットカートリッジに移植です。 例によってシューの脱着が異様に硬い。 外し
装着!
以前もやったコツを使ってグイグイクリクリとな。 ブレーキ本体の XMFOX とオフセットカートリッジでショートアーチキャリパーブレーキ用 700c ロードフォークにも 26HE リムにシューが届きます。 タイヤクリアランスも 26x1.35 の kojak で全く問題無しやね。 カートリッジの出っ張りがタイヤの膨らみに接触する可能性があるのでヤスリで削った↓
けど削らなくてもタイヤ接触は無かったね。 ふう。
走ったら
650B ホイール装着時と比べて少し小径になる 26HE ホイールになったので、シューの取り付け位置が下がってブレーキのアーチ長が伸び要求ワイヤー引き量が減るせいで制動力が落ちる訳だけど、やっぱり少し落ちた。 650B の時は最低限をギリギリ上回っていたけど、今回の 26HE は最低限をギリ下回るレベル。 650B の時と同じく極限までシュークリアランスを詰めてコレだい。 想定は出来てたけどさ。
細かく言うと
まずは現状のブレーキレバー構成を説明するぞ人間ども。 我が特製エアロアップハンドルにはエアロバーと手前バーがあり、それぞれに先端レバーと手前レバーを付けております。 先端レバーは普通のキャリパーブレーキ用レバー。 そして手前レバーは引き量の少ないテクトロの FL540 BR-TK-177。
制動力は
先端レバーはアーチレングスが長すぎる今回の XMOFX + オフセットシューにはワイヤー引き量が多すぎるけど、ワイヤーがブレーキ本体に直結しているからか、力いっぱいレバーを握ると前ブレーキだけでもギリギリ使えるか使えないか、というレベルにはなる。 対して手前レバーはケーブルスプリッターを噛ませているせいか制動力が弱く、後ろブレーキも併用しないと急停止には使えないレベル。
問題は
前後ブレーキを両方とも使えば良いじゃん、と言うなかれ人間ども。 このグラビエは後ろブレーキの効きが妙に強く、かつシートポスト逆付けに加えてサドルを目一杯前に出していて重心が前寄りになっているせいで、3割ほどの力でレバーを握っただけでサクッとロックして後輪がズズズと滑ってしまうんです。 なので、右手には強く力を込め、左手はソフトタッチ、という難しい操作が求められるの。 こりゃキビシー!
でした
数々のイレギュラーなブレーキ本体・レバーの組み合わせを試してきたワイヤーブレーキ職人の