超超軽量リアキャリア2016-04

 超軽量キャリアバッグで大幅に軽量化されたバッグ。 そしてそれを載せるリアキャリアもサイドバッグを装着できるのに 300g 以下(アンダー)と超軽量な自作品なんだけど、超軽量キャリアバッグにそこまで仰々しいキャリアは必要無いんよね。 なのでリアキャリアを小型化して更なる軽量化を狙ってみた!

アルミパイプを買ってきて自作しよう

 使うのは手に入りやすいサイズの中で最低限の強度を保ちつつ軽量さも考えつつの外径 10mm の内径 8mm な肉厚 1mm のアルミパイプ 1m ¥172 70g をドイト東久留米店にて。 強度的にはタイオガのリアキャリアのパイプよりチョイ弱い感じ。 ちなみにタイオガのは外径 10.2mm の内径 7mm くらい。 外径は塗装で 0.2mm 増えてるっぽいので実質 10mm の 1.5mm 厚って感じかな。

今回の秘密兵器は

 Amazon で買った ¥1,280 のパイプを曲げるためのパイプベンダーとかチューブベンダーとかいうやつ。 対応パイプ径は [1/4",5/16",3/8"] とのこと。["] はインチのことね。 これでパイプを曲げる技術を身に付ければ更なる改造生活の躍進が!

インチじゃなくてセンチだよね日本は

 1 インチは 25.4mm で、となると 1/4" は 25.4/4=6.35mm で、5/16" 25.4/16x5=7.9375mm で、3/8" は 25.4/8x3=9.525mm な訳です。 でもこのベンダーの 9.525mm じゃあ今回使う 10mm にはサイズが合わず、それでも無理やり曲げてみたらパイプが割れてしまった。 なのでベンダー側を 10mm に拡張!

 木工用ビットだけど 10mm のドリルを当てがってゴリゴリしたら削れてくれた。 最初はヤスリでシコシコ削ってたけど労力が洒落にならなかったよ…。

よし試し曲げだ

 10mm 径の 1mm 厚なアルミパイプをそのまま曲げようとすると硬くて死にそうになるので、曲げる箇所をガスコンロで 1 分熱してから火傷しないように手袋をしつつベンダーで曲げたらそれなりの力で曲がってくれた。 でも上手く曲げられるまで練習してたら 1m のパイプを 1 つ潰してしまった…。 いやいやこんな所で挫けていられない! 本番作業開始だ!

 手で曲げると曲げた箇所がペッタンコに潰れてマトモな強度が保てんかったんでベンダー買ったんよな。

まずは下のコの字を作ろう

 ガスコンロで熱したアルミパイプをベンダーで曲げてカットな↓

そんで末端をまた熱してからペンチで潰しつつドリルで穴開けな↓

強度は落ちるけど取り付け時にフレームを傷付けないように余分な箇所はカットしつつヤスリがけな↓

フレームへの固定は

 タイオガのリアキャリアに付属した取付金具を流用。 この方式はダボ穴に直接ボルト締めするよりは固定力は落ちる感じだけど、中型バッグに積める程度の重量の負荷なら問題無さそう。

 まあ別にこの金具じゃなくても普通に薄い鉄の板を買ってきて穴を開ければ良いんだけどね。 アルミだと折れちゃいそうな気はする。

続いて上パイプを装着

 ダボ穴の無いフレームでテストしてるからシート側の固定はしとらんです。 実際は上パイプも末端に穴を開けてダボ穴にボルト締めするか、下と同じように何か金具を使うか、シートクランプをダボ穴付きにするか。 手前のパイプが長いのはカットがもったいなくてそのままなだけなのでお気になさらず。

上下パイプの連結はホースバンドを 2 個使って輪っかを繋げる感じにした↓

 衝撃でズレないようにホースバンドが引っかかる窪みとかをパイプ側に作った方が良いだろうけど、手でグイグイした限りでは問題無さそう。 もう少し良い方法を考えたいところではありんす。

さあバッグを載せよう

 下パイプの長さ足りなーい! これだと上下パイプ連結部のホースバンドの出っ張りとバッグの底面が接触してペラペラバッグに穴が開いてまうで…。

何故下パイプの長さが足りなかったかというと

 ペンチじゃなくてボルトとナットでパイプ末端を押し潰してる時に変な方向に捻って折ってしまい、コの字パイプをそのまま流用するためにその箇所をカットしてやり直したから短くなってしもた。 熱したパイプは脆くなるので気を付けにゃアカンやね。

 コの字パイプの再製作の為にまたパイプ買ってこにゃアカンのやけど、もう色々と疲れたし、この方法でしっかりしたリアキャリアを作れることも分かったので、ひとまず今回はここまでにしよう。 無念である。

さあ完成版の重量を推測してみよう

 この構造で完成したと想定して計算したリアキャリアの重量は…何と驚きの 140g! アディダスバッグを含めても 190g! 上パイプの固定方法によっては 10g くらい上下する可能性もあるけど、200g を大きく超えることはないっショ。 ちなみに細かい部材の重量は以下の通り。

重量値段
アルミパイプ 外径10mm 内径8mm70g (1mぶん)¥172 (ドイト東久留米店)
ホースバンド 9mm〜11mm対応4g (4個で16g)¥245 (2個セット)
タイオガ取付金具6g (2個で12g)タイオガのリアキャリアの付属品
加工済みアディダスバッグ49g (軽量化加工後)¥999

そんなこんなで

 リアキャリアとバッグの全て込み込みで 190g でありつつも容量は 3.85L という、この重量帯では異次元の積載量を、もしくはこの容量帯では異次元の軽量さを誇るバッグの製作に成功!(する予定) これでサドルバッグを取り付けられない前乗りシートポストも全く問題ないやね。 むしろサドルバッグを使う意味が薄れた。 そんなこんなで軽量中容量バッグの探求は終了! と言いたいトコロだけど、バッグのペラペラすぎる生地が不安なので何とかしたいなあ。 でもそれだと重くなるよなあ。 うーん…。 でしたよ!

ちなみにカーボンパイプも試した

 KK HOBBY ってネットショップで取り寄せて試してみたけど、カーボンパイプは両端を手で持って曲げた際の剛性はアルミより確実に高いんだけど、局所的な加圧には極めて弱くて扱いが難しかった…。 具体的には、ドリルで穴を開けようとするとパキパキ裂けてしまったり、上手く裂けずに穴が開いてもそこをボルトで閉めるとメキメキ潰れてしまったり、ならばとホースバンドで締めたらミシミシ割れたり。 曲げ加工が出来ないのもネック。 まあそれでも上手くやれば使えなくはないんだけど、それにかかる労力や金額を考えると厳しいやね。

↑最初の写真が内側に内径ピッタリのパイプを入れて軽くヒネっただけで裂けたもので、次がドリルで穴を開けたらついでに割れてくれたやつ。 極めて繊細な扱いが必要だすな。

追記)完璧なやつを作った!

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