スプロケットの磨耗・歯飛び2020-05

 最近踏み込み時に「ガキンッ」という音・衝撃と共に一瞬トルクが抜ける (ペダルが空転する) 現象に悩まされていて、原因を探っておりました。 結論は スプロケットの磨耗 で確定させた。 コレが 歯飛び ってやつなのね。 歯飛びなんて都市伝説かと思ってたから特定に手間取ってしまったよ…。

根拠は

 スプロケ・リアハブ・チェーン・フロントリングの組み合わせを 10 通り以上試したら、スプロケ毎に特定のギアだけでガキンが発生する事が分かったから。 具体的には、あらゆる組み合わせにおいてもデュラスプロケ CS-7900 は 4s の 19t にて。 同じくあらゆる組み合わせのスラム XG-1099 は 8s 14t と 7s 16t。 シマノ 105 の CS-5700 では発生せず。 というか特定ギアのみで発生するなら 10 通り以上試す必要も無かったね…。

スプロケの歯を見てみよう

 新品と比べないと確実には分からないけど、デュラは恐らく欠けてそうな箇所がある↓

ロー側のチタンだから脆いんかな。 スラムは歯の一部が盛り上がってる箇所が↓

コレは明確な変形だ。

何キロくらいで寿命?

 買ったのが中古品なので正確には分からんです。 自分で走った分は多分 CS-7900XG-1099 も 1 万キロは超えてると思う。 購入前の走り込みも同じ 1 万キロと想定して、2 万キロは持つ、と勝手に思っておきましょうかね。

フロントリングも確認

 上が今まで使っていた FSA の 36t で、下が今回ついでに交換した DURA の 34t。 FSA の方が明らかに歯が丸く、間隔も僅かに広い。 削れたとも解釈できるけど、丸まりは歯の両方に発生してるから元々かもしれない。 というか歯の高さが FSA の方が高いぞ? あまりに形状が違い過ぎてよう分かりまへんでよ。

スプロケの摩耗で変速性能は落ちた?

 特に変わってなかったと思う。 使い古しチェーンと新品チェーンでも差は感じず。

今後の方針は

 組んだばかりのイソパルスホイールはリアハブがアンチバイトガード無しのフルアルミフリーな Powerway R13 なので、アルミフリーに食い込みにくいスプロケを探してみる事にした。

今使っている SRAM XG-1099 が正にそう

 一番重い 10s は分離するけど 1〜9s が一体型で、一体型部分を踏んだ時にフリーに接触するのはロー側の分厚い噛み合い面。 細いギア板が問答無用でフリーに食い込みまくるシマノスプロケと比べて明らかに食い込みにくいです。 ただ高い! 手持ちのはヤフオクで中古 ¥8,500 が手に入ったからまだ良かったけど、中古でも 1 万円を下回るモノはまずお目にかかれず、新品は 3 万円は下らない。 高い…。

結局買ったのは EDCO(エドコ) の 10s モノブロックスプロケ

 本物か分からんけど eBay で $125 + 送料 $20.64 なり。 何故か $20 オフクーポンがあったので $125.81 になった。 ドル→円換算で 1.35 万円とコレも高いし、今までの 11-36t から 11-32t と狭くなるのがネック。 でも本当の完全一体型なので XG-1099 より更にフリーへの食い込みが起きにくいだろうし、重量も 10s 11-32t で 196g と極めて軽いし、覚悟を決めてポチりましたよい。

装着!

 しようとしたらロックリングが嵌まらない! ネジのピッチが違うんかな…。 なのでスラムのロックリングを代用。 ナンジャコリャ。

歯飛びは?

 起こらずです。 ふう。

変速性能は?

 シマノ・スラムと比べてかなり悪い。 80% くらいはシマノスラムと同等にチャキチャキ変速するけど、20% くらいは変速がモタついてワンテンポ・ツーテンポ遅れる。 でも 0.3 秒で済む変速が 0.6 秒になったり 1.0 秒になる、みたいな程度なので実害はほぼ無いです。

 じゃあ何で「かなり悪い」と書いたのかというと、7s から 6s にシフトダウンする所だけ全然変速しない!!! 成功率 15% くらい。 失敗する時は 7s→6s に入れても薄くカチャカチャと鳴るだけで全く変速する気配が無い。 なのでシフトレバーを 5.5s くらいまでグググと絶妙に押し込むか、5s に入れてすぐ 6s に戻す事で 7s→6s に変速させる。 前者は押し込み具合がシビアなので後者の方がラクかな。

 そんな訳でエドコスプロケの評価は (ホシ0.5個)。 食い込み防止というレアスキル持ちだから辛うじて評価ゼロは免れたけど、事前に 7s→6s ほぼ変速せずの情報を得ていたら 1.35 万円も出してコレを買う事は無かったぜ…。 とは言え特定箇所の変速性能が劣悪なだけで変速しない訳じゃないし、今後もこの EDCO を使い続けよう。 消極的に。

そこはかとない要望としては

 バラバラスプロケでもギア-ギア間をギア間座で埋めるんじゃなくて、ギア自体を分厚くしてくれればアルミフリーへの食い込みは随分とマシになるんじゃないかと思う。 重くなるとか材料費が(かさ)むとか加工が大変になるとかするんかな。

でした

 本当にこのアルミフリーへの食い込みは死活問題よね (自分的には)。 同じスプロケを外さず使い続けるなら長持ちするけど、それをやるとスプロケが外れにくくなったり、交換したスプロケがフリーと噛み合わなかったりする。 コレって食い込み続けたらフリーのスプラインを完全にぶった切って空転するようになってまうんかな。

 ってスプロケの摩耗・歯飛び問題を書こうとしてたんだった。 強く踏み込んだ時に特定のギアのみ「ガキンッ!」とペダルが空転する現象に出くわしたらそれは摩耗による歯飛び! 諦めてスプロケ交換しましょう! です!

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