フラットペダルに回帰2018-11
靴とペダルが連結するビンディングシステムは、踏む時だけじゃなくて押したり引いたり上げたりしてる時もペダルを漕げる素敵なシステムなんだけど、タマにフラットペダルを使うとペダルを踏む際の足の位置をズラせるのがちょっと心地よかったりするんよな。 なのでフラットペダルでも本気モードで走れるか試してみるぞ。
その為に用意したのは
ペダルが AliExpress の Landhorse Store ってセラーから買った [Kactus チタンシャフトマグネシウムフラットペダル 233g(カタログ値223g) ¥3,805]。 ピン付きでペダルと靴がズレにくいので、ペダルが下に来ても靴底を擦り付けるようにペダルを後ろに漕ぐ「引き足」やペダルを前に押し出す「押し足?」がある程度使える。 タイオガシュアーフットスリムはソレが出来ていたよ。
取り付けは M8 六角レンチのみ
左が今回のカクタスで、右がシマノの片面フラット SPD ペダル PD-A530。 カクタスにペダルレンチの引掛け箇所は無い。 シマノは M6 と一回り細い六角レンチで取り付けられるので出先でのペダル脱着用の工具が軽くて済む。 M8 はゴツ過ぎだぜ…。
取り付けてみた
今までのロード用ビンディングより大幅に大きくなった。
さあ走ってみよう
ロード用ビンディング→フラペ化の感触は、まず足が固定されていないことによるフワフワ感というか不安定感がある。 早めにペダルを回していると変速時の「ガシャン」という衝撃で足がペダルから外れる事も。 まあコレは慣れれば良いだけ話かな。
スピードに関しては、時速 30km/h が 29km/h に落ちるくらいはあるかもしれないけど、広大な踏み面のお陰か大差は無さそう。 ただ長距離走った際の疲れが大きい感じがあったので、ロードビンディングの方が有利な可能性は高い。
ピンの食い付きは、ピン付きペダルでそれなりに引き足が使えることはタイオガシュアーフットスリムで知っていたので今回もソレを期待していたけど…全然引っかからない! ペダル上でズリズリ靴がズレる。
靴を見てみたら
↑コレは取り急ぎ動きやすい靴が必要になって良く考えずに買ったやつで、西友で ¥2,000 くらいだったと記憶。
靴を変えてみよう
ビンディングから履き替えるための携帯シューズとして購入したイグニオの靴。 最近はカカトを潰してサンダルとして日常的に履き込んでいたので靴底はもうツルツルペラペラで穴が空きそう。 流石は軽量シューズだ耐久性が低い。
で、ピンの食い込み具合は前述の西友スニーカーより少し良くなった。 ソールが柔らかいからツルツルでもピンが刺さってくれるのかな。 でも引き足を使うとまだ靴がズレる。 というかシュアーフットスリムより少し食い付きが悪いぞ?
シュアーフットスリムと比べてみたら
カクタスの方がピンの尖り具合が緩く長さも短め。 だから食い付きが悪いんだろうね。 コレはペダル選びを失敗したかな…。
シュアーフットスリムも試そう
ママチャリに装着していたシュアーフットスリムをファータイルに載せ替えて走ってみたら、やはり食い付きが良い。 同時に足の位置をズラしたくてもピンが引っかかってズレにくいので微調整が難しい問題が再発。 アチラを立てればコチラが立たずやね。
結局ロード用ビンディングに戻す
1 ヶ月のフラペ生活からビンディングに戻しても、踏み込みにカッチリ感は出たものの、やっぱり時速に劇的な変化は出なかった。 驚きだったのは、普通の靴で漕いだ時の押しや引きはピン付きフラペよりこの LOOK ペダルの方が引っ掛けやすいかった事。 流石に普通の靴でしか乗らない人に敢えてロードビンディングペダルを使えと言い張れる程じゃ無いけど、ちょっと驚き。
以上の検証から導き出される結論は
引き足を使いたいなら素直にビンディングにしとけって話ですな。 フラペのピンによる引っ掛け引き足は、足の位置の微調整がしにくくなるデメリットを含むので良し悪し。 纏めると、長距離を走るならビンディングを使い、短距離ならピンの無いフラットペダルが良いと思う。 ピン付きペダルは、ビンディングは嫌だけどどうしても押し引き足を使いたいケースでしか生きないかもしれない。 あと他に気づいた事は、
ペダルが地面に接触しやすい
ドデカペダルのせいか、近所を 500m 走っただけで車体を傾けた時に 2 回ガリッときたので、今までのロード用ビンディングと同じ感覚で走るとかなり危険。 とは言ってもこのファータイルは超前乗り化で一般的な車体より多分 2cm は BB ハイトを下げているので、普通の自転車なら問題無いとは思う。
サドルが下がるので足付きが良い
ビンディングはクリートの厚みの分ペダルが高くなっていたのか、フラペ化でサドル適正位置が 1〜2cm は下がる。 あとあまり使ってない西友シューズよりソールが削れてペラペラのイグニオはサドルが更に 1cm 低く、停車時にサドルに座ったまま足が地面に着きやすくなった。 悪くないメリットだ。
そんな感じでした
今回は何というか端的に言って価値の有る結果は見い出せずでしたな…。 収穫があったとすれば、距離が短ければビンディングとフラペのスピード差はほぼ無い事が分かった。 片道 10km 以内は間違いなくフラペ推奨で、片道 20km 以上ならビンディングで、10〜20km は目的地到着後の歩く距離次第かな。 ペダルなら取付時に強く締めないようにすれば簡単に外せて交換できるし、今後は使い分けを楽しみたい! です!