フロントをディスクブレーキ化 (前編)2018-07

 余ってたリムを使ってディスクブレーキ用のホイールを組んだんだけど、次はフロントフォークとブレーキ本体を揃えてディスク化の実現を進めるぞいや。

 目次 

用意したものは

700c ポストマウントフルカーボンフォーク 378g ¥4,310
機械式(メカニカル)ディスクブレーキ本体 スラム AVID Disc Brake BB5 Road Platinum 140mm用 174g(本体のみ) ¥5,529
アシマ エアーローター 140mm 69g ¥1,124
ローター固定用チタンボルト 13g(12個) ¥1,248

 ホイールは前述の前回組んだディスク前輪ね。 それにしても前回から 2 万円近く使ってる。 置く場所がないとはいえこれならオンボロディスク車が買えると思うと微妙な気分…。

フォークは太タイヤ履けず

 AliExpress の 6666BIKE Store って所で買ったやつ。 肩下 270mm って書いてあったから一般的なロードバイクのフォークにポストマウント台座を付けただけっぽいのは分かってたけど、実測幅 31mm 前後の 4000s2 700x28c は上側が接触してやっぱりダメで、Escape R3 に付属していた MAXXIS DETONATOR 700x28c を履かせたらリム内径 17mm でタイヤ実測幅 27〜28mm に収まってくれたおかげでギリギリイケた↓

 注意したいのは、装着後のタイヤは縦にも横にも最大で 2mm くらいデコボコするのものなので、デコボコの大きい個体に当たるとデトネイターでも引っかかるかもしれない。 700x25c が無難なようですよ。

あと 160mm ローターも使えず

 他の似たフォークのレビューに書いてあったのでこれも予測は出来てたけど、もしかしたら使えるかもしれないとサイクリー板橋店で ¥108 円の 160mm ローターを買って試したもののやっぱりダメだった。

 ちなみに写真は前輪組み上げ前に撮ったのでハブそのまま。 スポークの注文はこのフォークとハブが使えることを確認してからじゃないとダメだから。

なので 140mm セットを揃えた

 160mm より小さいのは 140mm しか無いらしいのでね。 という訳でディスクブレーキ本体 SRAM BB5 と ASHIMA のローターをワールドサイクルで、ローター固定用のチタンボルトを Ali で購入↓

 ASHIMA ローターにボルト付属してるからチタンボルト買わんで良かったね…。 まあいいやチタン軽いし、と気を取り直して SRAM BB5 の箱を開けたら↓

 ローター入っとるやーん! ボルトは勿論のこと取り付け用のトルクスレンチまで入ってるし、SRAM BB5 買うだけで良かった…。 ディスクブレーキ初心者あるあるアルか?

AVID Disc Brake BB5 Road Platinum 140mm用とは

 140mm ローター運用が宿命付けられてしまったので、ポストマウントフォークで 140mm が使えるやつとして唯一確認が取れたコレにした。 油圧じゃなくてワイヤーで引っ張る機械式(メカニカル)ね。 油圧だと補助ブレーキレバーやケーブルダブラーを使えなくなっちゃうから。

 それにしてもディスクブレーキって商品説明にどの台座と何ミリのローターに対応するかってのが書かれてるのが少なくて初心者には調査が大変だったよ…。 同じブレーキ本体でもフロントに付けると 160 だけどリアだと 140 になったりするるらしいし。 ワイヤー引き量も当然書かれてない。

 そんな中でワールドサイクルの商品ページのプルダウンで [140mm] が選択できるコイツを見つけたので、問い合わせでポストマウントフォークと 140mm ローターの組み合わせが平気かの確認を取ってから注文した。 互換性が分からないのはディスク初心者あるあるその 2 かな。

よし 140mm セットを装着だ!

 うんフォークに接触しないね。 アダプター的なものは一切使わずに取り付けたらブレーキパッドも 140mm ローターを挟める位置に来てくれた。 いよいよ問題無さそう。

ブレーキ比率は

 BB5 は [Road Platinum] って書かれてるしロード用の比率だろうと思ってスラムのロード比率 2 と同じ比率のレバーで引いたら、クリアランスをギリギリまで狭めるとレバーを 20% くらい握ったところで挟み始める感じ。 実際の運用は少しクリアランスに余裕を持たせるとは思うから 35% くらいの握りで効き始める感じかな。 比率 2 で問題無さそうね。

 ちなみに自分が知る限りのロード用ブレーキ比率 (ワイヤー引き量) は、カンパはスラムと同じ 2 で、シマノは古いのが 2 で新しいのが 2.5。 つまりシマノのニュースーパー SLR の 2.5 以外は全て 2 ってことになる。 まあニュースーパー SLR が一番普及してるのだけど。 ママチャリは 2 なハズ。 MTB は V もディスクも 4 ね。

片押し式だね

 BB5 は両パッドが狭まってローターを挟むんじゃなくて、外側のパッドだけが狭まっていって内側パッドにローターを押し付ける片押しタイプ。 つまりローターを歪ませてる訳で、そんなんで平気なのかと思ってたけどブレーキを開放するとローターは元の水平に戻るので特に問題は無さそう。

さて車体に取り付けよう

 今まで使ってた Giant Pace のロングアーチフォークを引っこ抜いて新型に差し替えるだけ。 ここまでは面倒くさい事以外は特に問題無く進んだんだけど…

アンカーの位置が厳しい

 いつものようにフォークの汎用性を考えてコラムはカットしないんだけど、それだとステムの位置までアンカーを落とさにゃならんのです。 ステムの挟む力でコラムが潰されることを防ぐためにアンカーで内側から広がる力を加えるモノだから。

アンカーが落ちないように

 車体を寝かせて慎重に押し込んで固定。 何度も差し込みすぎては逆さにしてアンカーを落とす作業を繰り返したよ…。

奥まったアンカーに対応するために

 トップキャップを締め込むボルトも長いやつを使わにゃなりまへん。 タマタマ長いのが手元にあったのでソレを使ったけど、無かったらホームセンターに買いに走るところだった。 ふう。

フロントディスク化完了!

 写真には見切れてるけどブレーキレバーはどこにでもあるドロップハンドル用補助レバーを使いましたよ。 レバー比は SRAM のロード比率と同じ 2 のやつ。そういえばこのフォーク、ディスクフォークにあって当たり前のブレーキアウター受けが無いだね。 普通のロードフォークに取って付けたようにディスク台座を付けただけなのは間違いないでしょうな。 まあさしあたって問題無さそうだから放置です。

BB5 のクリアランス調整は

 まずはブレーキ本体をポストマウント台座に取付る時に上下左右に少し遊びがあるのでパッドを水平に挟める角度で固定。 クリートの位置決めみたいな感じで。 続いて内側のパッドをローターにギリギリ接触しない位置までトルクスレンチで締め込んで近付けて、外側パッドはアジャスターでブレーキワイヤーの張り具合を調整してこれまたパッドをローターに近付ける、という流れ。

 そんな訳で自分の使う携帯工具はトルクスが付いてないから別にトルクスを持たなきゃならなくなってしもた。 あと内側パッドの調整ネジは本体内側にあるので、スポークが邪魔でレンチを差し込みにくい↓

何で普通の六角レンチにしてくれなかったんだよ…。

パッドの交換方法は

 ホイールを外して、アジャスターを回してパッドクリアランスを広げた後に、金属のピンをペンチで引き抜いて、ピンの左右にあるパッドのしっぽ?を周りに引っかからないようにクリクリ押し込んで反対側に落とす。 再装着は落ちてきたパッドを落ちてきた場所に押し込んでピンも戻しホイールを装着してアジャスターを回してクリアランスの再調整。 キャリパー・V に比べて手間は同じくらいかな。 でもペンチを工具箱から取り出すぶんだけ手間です。 ペンチを使わずにピンを外す方法を編み出したいぜ。

使いみちの分からないパーツが

 一番上のはアウターキャップだけど、下の 2 つは分かりまへん。 一番下はパっと見ブレーキアジャスター的に見えるけど可動部分が無いので違う。 アウターの連結具にすれば短いアウター同士を繋げられるので使ってみた↓

※追記)コレはワイヤーアジャスターだった

フロントディスク化での重量変化は

 ホイールが 576g から 622g で 48g↑。 フォークが Giant Pace のロングアーチフォークの 571g から今回の 378 + アンカー 34g = 412g と 159g↓。 ブレーキ本体は 105 キャリパーから SRAM BB5 で 6g↓。 ローターが単純に追加されて 102g↑。 あと少しワイヤーが長くなって 20g↑? を合計すると +5g とほぼ変化無し。 でもフォークがフルカーボンになったお陰でこの程度で済んだだけなので、一般的な片輪ディスク化は 150g 前後の増量でしょうな。 今回のようなクイック式じゃなくてスルーアクスルならもう少し重くなると思う。

今回はココまで

 実走・トラブル解決は後編とさせていただきますので、何卒ご理解をお願いいたしますヨホホーイ。

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