Tern Link A7 変速周りを刷新2021-02

 Tern Link A7 はボスフリー 7s だったけど、ホイールを組み直してボスフリーからカセットフリーになったので今までのスプロケは使えない。 ので変速周りをゴソッと変えるぞい!

まずは変速域を決めよう

 メインの 700c 車である Defy は時速 5km/h の低速山登りから瞬間最大速度の 40km/h をカバーする [前:34t, 後:11-36t] にしております。 で、今回の Link はこの速度域を 5〜30km/h に狭めようと思う。 700c でも 30km/h を大きく超えるスピードはそうそう出さない程度の脚力だしね。 そんな訳で選択したのは色々あって [前:44t, 後:11-32t]。 20x1.25 の 44t は 700x25c の 30~31t に該当。 軽め。 でも 90rpm で 30km/h チョイ出せるから十分と踏んだ。 ソレを元に選んだパーツは…

フロントチェーンリング

 AliExpress の Sports goods stores で買ったナローワイドチェーンリング BDSNAIL ZFC-XD 44T 9〜12s PCD:110mm 76g ¥2,139。 46t や 48t も視野に入れていたけど、Ali では PCD 110mm の ナローワイド自体が少なくて、あと値段とか考えるとコレしか選択肢が無かった。

 そういえば事前情報ではナローワイドはチェーンに食いつくって話だったけど、コレは細い 11s チェーンでも特に食いつかない。 ちなみに食いつくってのは、バラのナローワイドリングにチェーンを嵌め合わせるとチェーンを持ち上げた時にリングも一緒に持ち上がるくらいガッチリ嵌め込まれるって意味。 ソレが起こらないって事はハズレを引いた? それともこんなもの?

リアスプロケは

 これまた Ali で SmartTeam cycle Store にて SRoad 11s 11-32t 224g ¥8,609 なり。 細かい歯数は 11-12-13-14-16-18-20-22-25-28-32t。 適合リアハブはロード 11s。 何とコレ SRAM XG-1099 と ZTTO に続くほぼ一体型スプロケなのです↓

 トップ 11t のみ分離する。 パッと見は ZTTO と全く同じ構造だ。 ほぼ一体型なので当然アルミフリーにはほぼ食い込まないし、全部鉄なのでアルミやチタンに比べて耐久性があるし、XG-1099・ZTTO より安いし、DURA に肉薄する軽さだし、11s でロー最大 42t まであるのは確認したし、変速性能に問題が無ければ最強スプロケ認定待った無しだぜ。

チェーンは

 ヤフオク BIKE DIRECT の intrepid ¥2,730。 114Link で実測 225g とシマノ・KMC よりも軽いらしい。 コレを取り付けるにあたって、今まではそのままにしてたけど今回はチェーンの初期状態のベタベタを取ろうとしてみた。 けど、石鹸でニュルニュル搾ってもベタつきは取れず、パーツクリーナーでもまだダメ。 中性洗剤と歯ブラシでゴシゴシしたら結構取れたけど完全には取り切れなくてもう諦めた。 一体何が塗られているんだぜ…。 チェーンを切った時に内側に乳白色のグリスっぽいのがあったので、内部までは洗えてなかったようです。

シフターは

 11s 系のパーツは持ってないから 10s リアディレイラーとフリクションシフターで誤魔化そうかと思っていたけど、何となく Ali の Murray Bike Store ってストアで Micronew 11s リアシフター 117g ¥1,214 を買ってみた。 そしたらこれロード 10s リアディレイラーの要求ワイヤー引き量と適合するっぽい!?

どうやってソレを確認したか

↑こんな風にした。 余ってたフレームにスプロケ付きホイールを履かせてシフターはリアディレイラー直結。 写真はこの時のヤツ。 この状態でシフターを最後までカチカチしてワイヤーを引いていったらプーリーは丁度スプロケの最ローあたりで止まった。 可動域の最大と最小が 10s スプロケの幅と概ね適合した訳です。

よし実戦投入だ

 走ってみたら変速性能は問題無さそやね。 つまり MicroNew を使えばロード 10→11s 化でリアディレイラーを買い換える必要が無いって事だ! でも型番が書いてないから次買ったら違うのが届きそうで怖くはある。 副次的な効果として最近倉庫番だった手持ちの最軽量リアディレイラー RD-7900 10s が使えるのが嬉しい。

変速の落差が小さい

 700c 車に使ってる 10s の 11-36t と比べて 11s の 11-32t は一段一段のギア比の変化が小さくなる訳だけど、落差が小さいからシフト回数が増えてチョット面倒かな。 慣れれば違和感は無くなるだろうけど、シフト回数が増える事実は変わらない。 やっぱり 11-32t なら 8~9s くらいで良いです自分には。 前回の記事で Link の -4.4kg の超軽量化は加速が 10s 11-36t 基準でギア 1 枚分軽くなったって書いたけど、こいつ基準だと 2 枚軽くなったかもしれない。

もしかしたらな欠点があった

 ZTTO でも発生を確認したけど、漕ぎ始めに「ガキン」と歯飛びする時がタマにある。 でも摩耗したスプロケみたいに高頻度で起こる訳じゃないし、起きても 1 ガキンだけで以降はちゃんとチェーンが噛み合ってくれるし、暫く走ったら発生しなくなるから、大きな問題じゃないとは思ってる。 馴染み出しが必要とかそんな感じなんかな。 しかし新品スプロケは今回の SRoad とチョット前の ZTTO を除くと下手したら 10 年は使ってないので、新品固有の問題なのかもしれない。

※追記)暫く走ったらガキンしなくなった。

もいっこ欠点

 MicroNew のシフターはシフトダウンの押し込みが重め。 シフトケーブルがフルアウターな折りたたみ自転車だからってだけでは無いと思う。 大きな問題じゃないけど地味に嫌な感じ。

ナローワイドのチェーン落ちは

 リアディレイラー調整前に後ろがスポーク側に落ちた以外に、前はまだ一度も外れてない。 でもまだ 100km も走ってないからナローワイドの耐チェーン外れ性能を示すとは言えないかな。

※追記)500km 近く走ってチェーン落ち一度も無し!

でした

 SRoad は素敵な価格重量比にアンチバイトと文句なしの一品。 MicroNew シフターも圧倒的な安さに加えてワイヤー引き量を旧式のまま変えずに 11s 化も達成している素晴らしさ。 リアディレイラーもあるしコレは脱シマノ待った無し? かもしれないぞ!

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