リアキャリアを自作 番外編2016-11
パイプベンダーの使い方と簡易塗装の話を少し。
パイプベンダーとは
パイプを潰さずに曲げるための工具ね。 自分が買ったのは対応パイプ径 [1/4インチ, 5/16インチ, 3/8インチ] 用とミリではなくインチなので、自分の良く使う 10mm パイプに対応させるには 3/8 インチの 9.525mm を 10mm に広げる加工が必要だった。 詳細はコチラを参照のこと。
どうやって曲げるの?
曲げる前に加熱ね
理由は知らんけど曲げる箇所をガスコンロで 1 分くらい加熱しないと曲げる時に潰れたり割れたりすることがあった。
曲げの角度は調節できる?
しかしこの R と L って何じゃろな。 曲げ終わりの左端と右端かと思ったけど、なら逆の L と R って書くよね。 何じゃろかいな。
どこから曲げ始めるとどこで曲げ終わる?
1cm おきに線を引いたパイプを曲げたやつが以下の写真。
90°曲げるとすると、曲げ始めから大体 4cm の地点でパイプは曲げ終わります。 あと曲げ始めからほぼ 3cm 先が奥行きです。(※ 3/8 インチを 10mm に拡張したこのパイプベンダーで 10mm パイプを曲げた場合での話ですよー)
分かりにくいので実例で
奥の部分が 130mm のコの字パイプを作る場合が以下の図。
曲げの順序は左のを曲げてから右ね。 そうしないと曲がったパイプが邪魔でパイプベンダーがつっかえちゃうので。
パイプベンダーに関してはこんな感じですな。 曲げる前にガスコンロで 1 分くらい曲げる箇所を熱しておくと少ない力で曲げられますよ。
さて簡易塗装は
マジックインキでキュッキュと塗る方法と、百均スプレーでプシューと吹き付ける方法と、ビニールテープを貼りつける方法の 3 種類を試したよ。 どれも一長一短なので表にしてみた。 [太◯ 細×] は太いパイプでは ◯ で細いパイプでは × って意味ね。
方法 | 塗装の手間 | 塗装強度 | 見た目 | 値段 |
---|---|---|---|---|
百均スプレー | 太◎ 細△ | × | ◎ | △ |
マジックインキ | 太× 細△ | × | × | ◎ |
ビニールテープ | 太× 細◎ | ◎ | 太× 細◎ | ◎ |
そんな感じで以下は細かい説明。
百均スプレー
プシューっと吹き付けるだけだから一番手間がかからない! と言いたいトコロだけど、換気とか下に新聞紙を敷くとか乾くのを待って重ね塗りが必要だとかでそんなに簡単とは言えず。 でも広い面積を塗るには他の方法は手間が掛かり過ぎるので、広範囲塗装は現実的にスプレー以外の選択肢は無いかな。
塗装強度は、M5 ボルトを落下させただけで当たった箇所に小さな剥げが出来るレベルの弱さ。 とはいえ接触がなければ剥げることはないし、常に何かと接触する場所は隠れる場所だから塗装の必要がない、と考えると問題ないレベルかも。 剥げたら塗り直せば良いし。 一応同じく百均のクリアースプレーでコーティングしてみたけど、塗装強度は全く上がらなかった。 コーティング用のクリアーではなくただの透明色のスプレーってこと?
容量に関しては、こないだ作ったフルサイズリアキャリアに近い大きさのキャリアを塗り切るのに 2 度塗りだけでスプレー缶 3 つも使いきってしもた…。 容量少なすぎだろ! という訳で安いは安いけど他よりは高コスト。 そういえば昔フレームの塗装をしたことがあったけど、その時はホームセンターで買った 300ml を使ったら 5 度塗りくらいしてもまだ余ったんで、内容量の数値じゃ
マジックインキ
キュッキュと塗るので面積が広くなればなるほど恐ろしい手間がかかりんすが、換気とかそういう事前準備が必要無くサッと塗れるので、極小面積なら一番手間がかからないね。 でも色のムラが出来て仕上がりが汚くなるんで、フレーム全体をコレでやるとその手間も含めて悲惨なことになるかも…。 塗装強度は百均スプレーと同じくらいにすぐ剥げますな。
ビニールテープ
そもそもビニールテープ塗装って何? って話だけど、要はただ表面をテープで覆うってだけね。 スプレーと比べて剥げに対して圧倒的に強いのと、色のムラが無く綺麗な仕上がりになるのが利点。 欠点は、広い面積は 1 枚のテープでは覆いきれないので境目が出来てしまうのと、他の塗装に比べて重いこと。 10mm 径パイプに 1m ぶんテープを貼ると 8g になった。 なので広範囲塗装は現実的じゃないけど、細いパイプならこの程度で剥げない塗装が出来ると考えれば悪くないとも言えるかも。
ちなみに下処理はしてません
本格的にやるなら、表面をヤスリで荒らして、脱脂して、下地となるプラサフってやつを吹きかけて、色付けして、クリアーでコーティング、みたいな流れらしい。 でも自分は面倒だからいつも特に何もせず色付けしちゃう。 いつかお金持ちになって道具を揃えて下処理やりたい!
簡易塗装に関してはこんな感じやす。 見た目にこだわる人は絶対にやらない手法だけど、遠目に見てアラが見えなければ良いや、という人には部分的に採用するのもアリじゃないでしょうか!