順当な 32H の手組み 700c リアホイール2017-02
26HE → 700c 移行の準備として車体よりも先にハブ 32H とリム 28H という組み合わせのヘンテコなホイール(参照) を組んだものの満足できず、同じ A23OC の 32H を手に入れてしまった! という訳で集めた素材は以下の通り。
・ | アメリカンクラシックリアハブ 32H 222g (ヤフオク新品 ¥5,000+送料) |
・ | Velocity A23 OC オフセットリム 32H 451g (AboveBike新品 ¥10,584) |
・ | DT SWISS レボリューション 2.0/1.5 ブラック 289mm(4.625g) (サイクルショップタキザワ 1 本 ¥120+税 x 32 = ¥3840 x 1.08 = ¥4,147 + 送料¥540 = ¥4,687) |
・ | CN スポーク アルミニップル黒 23g(72個) 0.32g(1個) (ヤフオク新品 72個¥860 + 送料¥164 = ¥1,024) |
リム Velocity A23 OC
前回も使ったニップルホールが左に寄っているオフセットリムでスポークの左右のテンション差を大きく減らすスバラシリム! なんだけど、オイオイ Velocity さんよ、カタログ値 460g に対して前回の 28H が 427g だったから新品で買おうと思ったのに、 32H は 451g って何でやねん! というカタログ値より軽いのに向けざるを得ない理不尽な怒りを感じつつも、28H はヤフオクで売ったら買い値より高く売れたのでせどり成功! というムフフ感も含みつつでギリギリ納得。 現時点では。
ちなみに外幅は 23mm で前回と同じだったけど内幅が 18.5mm から 17.8mm に狭まってるから分厚くなって重量が増えたってことだと思う。 新しいやつは頑丈になって重量増ってことかね。
スポーク DT SWISS レボリューション 2.0/1.5
今回は 32 本とスポーク本数が多いので最軽量クラスのこのスポークを選んだ。 テンション上げすぎると伸びるとか言われとるけど、100kgf をちょっと超えるくらいでも特に伸びることはなかった。 問題なさそうね。
あと今回は黒に拘ってたんで塗装無し?のシルバーよりちょっと高いけどブラックを選択な。 手組み作業中に擦れた箇所は何とも言えない茶色のようなそうでないような見る角度によって色が変わる感じになった。 塗装が剥げ気味になったからかね。
久しぶりにスポークプレップを使おうとしたら
固まってまんがな! それでも粘土のようなスポークプレップを無理やり手で塗り込んだらニップルが硬くて回らなくなってもうた…。 仕方ないので塗り込んだ箇所を水に漬けて拭き取って塗布量を大幅に減らしたらニップル回るようになった。 ふう…。
実はこの状態は 1 年くらい前から確認していたんよ。 多分初期のトロトロ状態が維持できる期間は 1 年も無いと思うんで、週イチでホイール組まんと使い切れん気がする。 個人用途には明らかにオーバースペックやね。
サクッと組み終わり
かと思いきや
1 箇所だけ大きめの振れがどうしても取りきれない…。 と思ってよく見たら "Velocity" のロゴがある部分が溶接箇所っぽいんだけど、ソコがそもそも歪んでる! 出っ張ってる方のニップルを 50kgf 以下に緩めてヘコんでる方を 100kgf オーバーまで締めてもダメ。 締める方はヤバいくらいニップルが固くなったんで一旦緩めようとしてニップル回しにグググと力を込めたら……パキンと折れた!? アルミニップルが根本から折れた! こんなの初めて!
ニップル回しを引っ掛ける箇所が分離しちゃったんでもう回せんよ…。 いや、頭の方からマイナスドライバーで回せばいいんだ! という事に気付きグリグリやってサクッと舐めました↓ もう完全に回せませ〜ん。
一旦全部バラそか…
折れて舐めたニップルが回せないんだからしょうがないじゃんよ。 くそぅ。 という事で消えかけの気力を振り絞って黙々と全てのニップルを緩めていき、スポークテンションがユルユルになった段階でようやく頭だけになったニップルが外れた。 そしたら何と必死に外そうとグリグリと力を加えたからかスポークのネジ込み部分が折れそうになっとるん! こらもう使えないか…。
↑写真じゃ分かりにくいけど窪みと曲がりがあって確実にヤバい感じなんよ。 上にあるのは折れて舐めたニップルの頭ね。
スポークの予備も無いし
前回の SAPIM LEADER 2.0 286mm を流用しますか…。 まだ走ってもいないのに何なんだこの壮絶なトラブルは…。
↑289→286mm と短くなったから長さは足りてないけど、スポークは頑丈だしニップルは鉄にしたし何とかなるっショ。
今度こそ組み終わり!
1 本だけシルバーってのもオツかもね。 重量は 835g と今使ってる 26HE の 734g から 101g の激増だ…。 リムが重いのとスポーク本数が多いから。 溶接箇所の歪みはどうにもならんかったんで諦めた。
ベロプラグは使えた → 使えなかった!リンク
重量は 835g → 839g と 32 個 でも 4g ポッキリ! 超軽量 26HE 後輪の時は黄色いやつを使ったらベロプラグに較べて穴が小さすぎて嵌らなかったけど、今回の赤ベロに A23OC は嵌った。 でも結構な力でグリグリ押し込まなアカンかった。 長めの六角レンチに体重をかけて押し込む↓
オフセットリムで不安だったけど大きな隙間もできずピッタリやね↓
でも外す時が大変だった。 細い何かを隙間にねじ込んでグリグリするんだけど、外れたと思ったらポンッと勢い余って部屋のどこかに吹っ飛んでいく。 こらなるべく外さない覚悟が必要かもしれないね…。
テンションは
左 | 73 | 66 | 52 | 80 | 56 | 66 | 88 | 56 | 66 | 80 | 66 | 80 | 52 | 80 | 80 | 66 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
右 | 88 | 88 | 97 | 88 | 80 | 97 | 73 | 61 | 96 | 73 | 80 | 73 | 97 | 88 | 73 | 97 |
こんな感じね。 左右のテンション差は [左:69.1875kgf] [右:84.3125kgf] と約 20% 差。 マアマアではないでしょうか!
総括!
リム A23OC は、前回の中古は状態良好だったのに、今回の新品は重かったり溶接箇所が大幅に歪んでいたりと、走る前からケチ付きまくりで意気消沈だぜ…。 お陰で普通の組み方で失敗する余地は無かったのにこの体たらくとは、手組みの怖さを思い知った。 次こそは乗り越える! でした!