カンチブレーキ初体験2022-11
V ブレーキな車体にキャリパーブレーキ用レバーを付けるのに使えるカンチブレーキ。 ずっと使ってみたかったもののミニ V ブレーキでも対応可能なのでスルーしていたんよ。 でもやっぱり使ってみたい！ ので買ってみたぞ。
買ったのは
Tektro 992A Oryx Cantilever Brake ¥2,480 と DIA-COMPE リアアウター受け ¥980 を Amazon にて。 V ブレーキシューを使えるカンチブレーキなので手持ちの V ブレーキの資産が使えるのがイイ。 V ブレーキにキャリパーシューを使える BARADINE 453CV を使えばキャリパーシュー資産も活用できて尚イイ！
重量は
| 左右アーム | 96.8g |
|---|---|
| 左右シュー | 52.4g |
| チドリ | 9.8g |
| 台座ボルト | 9.6g |
| アウター受け | 5.9g |
です。
取り付けボルトが専用？
本体側はすり鉢状に凹んでいて、ボルトの付け根も膨らんでいる。 この本体とボルトの組み合わせじゃないとアカンやつや。 まあ普通の V のボルトでも大丈夫だとは思うけど、最適ではないんやろね。
チドリに可動部が無い
完全固定制。 コイツの変形に力が吸われそうなんやけど…
取り付けよう
今まで使っていたアームレングス 80mm の超ミニ V ブレーキ Tektro 926AL を外して今回の 992A をグラビエのリアに装着だ↓
アウター受けへのワイヤールーティングが曲がりすぎで抵抗が増えたのか、レバーの引きがかなり重くなったので、ブレーキワイヤーは黒くコーティングされた低抵抗品に交換。 テイテイコウって何か地方領主みたいやね。
しかしこれチドリが開きすぎてる。 120° くらいかな。 カンチ初心者なので確かな事は言えないけれど、ネット情報では「開き具合は 90° が良い」と書かれている事が多かった。 原因は「リムが広い」か「シューが厚い」か「台座が内側寄り」な事によるアームの開き過ぎでしょう。 なのでシューの突き出しを引っ込めるため V シューのスペーサーを入れ替えて突き出しを抑えたのが上の写真。 最初はもっとチドリが開いていた。
シューの位置が下過ぎる
何だコレー！ と思ったけど、過去の記事を見返したらミニ V ブレーキの時もそうなってた (写真) ので、コレは車体側の台座位置の問題やね。
この状態での効き具合は
ミニ V より結構弱くなったかな。 低抵抗ワイヤーにしてもこうって事は、ワイヤーが元のままだったら大変な事になっていたのかもしれない。
992A 純正シューにしてみよう
純正の方が厚みが薄いからね。 そしたらチドリの開きが更に狭まってかなり 90° に近付いた。 100° くらいかな。 例によってスペーサーを入れ替えてシューの突き出しを減らした。 でもまだ 90° じゃないって事は、やっぱりこのカンチブレーキ 992A はナローリムを想定したブレーキなんかもしれない。
これで走ってみたら
おっと制動力アップしたぞ？ 何の変哲もない一体型のシューだったので予想外。 でもミニ V よりまだ弱いね。 いや弱くはないけどレバーの引きが重いんだ。 そういえばミニ V はリターンスプリングを弱めてレバーの引きを軽くしてたんだった。 なのでカンチもブレーキ台座のリターンスプリングを差し込む３つの穴を真ん中から下に変えた↓
ほんだら片効き調整用のイモネジをクリクリして握ったレバーが自力で元の位置に戻ってくれる限界までリターンスプリングを弱めたら、ミニ V と比べて引きの軽さは同等、効きは少し強くなった。 ワイヤーを低抵抗品にしての事だから実質ミニ V と同等かな。
要求ワイヤー引き量は
アームレングス 80mm のミニ V ブレーキ 926AL とほぼ同じ要求引き量だと思う。 JTEK ダブルコントロールケーブルスプリッター の S サイズはミニ V だとシュークリアランスをギリギリまで詰めないと底付き↓
を起こしてしまうのだけど、今回のカンチブレーキ 992A もほぼ同じ底付き具合だったのがその根拠。 使ったレバーはドロップハンドル用の補助レバー。 カンチだからもう少し余裕を持ってクリアランス調整が出来ると思っていたんだけど、これじゃあミニ V を捨ててカンチにする必要性がほぼ消えてしもた…。
でした
ミニ V じゃ履けない太いタイヤを履きたいとかじゃ無い限りカンチを選ぶ意味は見い出せなかったけど、少なくともカンチの効きはミニ V と同等を確保できた。