ブレーキの効きを強くする方法 3 (キャリパーのみ) (そして失敗)2020-09

 以前書いたブレーキの効きを強める方法その 1その 2 に続く第 3 弾です…。 簡単に書くと、リターンスプリングの反発力が弱いブレーキをなるべく開放した状態からブレーキを掛けられるようにします…。

原理は

 手持ちの DIACOMPE BRS 202 を指で摘んでリターンスプリングの反発力を覚えます↓

 反発力を忘れないように何度もニギニギと。 そして次は結束バンドでリターンスプリングを押し込んだ状態にしてからまたニギニギします↓

 うん後者の方が重いですね。 つまり反発力が強いです。 バネは一番開放された状態よりも強く押された状態から更に押し込む方が反発力が強いって事になります。 多分。 念の為シマノ BR-R650 でも試してみましょう↓

 うんやっぱり重くなりました。 確定で良いでしょう。 多分。

コレが意味する事は

 幅広リムの方がリターンスプリングが押されていない状態なのでレバーが軽くなります。 つまりブレーキが効く筈。 多分。

その理屈を生かしましょう

 ブレーキシューの内側にワッシャーを加えてシューをより内側に詰めます。 ボルトは付属品では足りないのでもう少し長いヤツに変えました。 コレによりシューがよりリムに接近するので、リターンスプリングが通常より少し開放された状態になる訳です。

 でも…駄目でした…。 こんなにワッシャーを噛ますと指でグリグリするだけでシューが動いてしまいます。 固定力が足りないのです。 コレだと走行中にシューがズレてタイヤを傷付けてしまいかねません。 なので次は標準状態でシューをより内側に持っていける V ブレーキシューを試しましょう。 という訳で装着させてみたら↓

 ワッシャー無しキャリパーシューは 21mm 少々で、V は 25mm くらい。 V の方が 4mm 弱内側に入りました。 コレは期待できますね。

実装テスト

 なるべく同じ条件で比較をしたいので今まで使っていたシューをそのまま使えるようキャリパーシューを装着できる V カートリッジ TEKTRO 720.12 BR-TK-155 を使います↓

 だいぶ前にそのうち使う時が来るかなと思って買いましたが、まさか V ブレーキではなくキャリパーブレーキに使う事になるとは思いませんでした…。 早速 Defy の 105 ブレーキ BR-5800 に使っていたシュー BBB ウルトラストップハイパフォーマンス BBS-28HP720.12 BR-TK-155 に移植して車体に取り付けます↓

↑シュー取り付けボルト?ナット?がブレーキワイヤーと接触してしまっています。 適していないのかも…。

走ってみたら

 制動力はあまり変わらないようです。 むしろ少し効きが悪くなったような? まあ初めての組み合わせなので上手い調整方法が分かれば効きは強化される可能性があります。 制動力は同じとしましょう。 つまり今回の措置に意味は無かった…。 そして明確な弊害がありました。

 一つはブレーキレバーの戻りが悪くなった事。 握ったレバーを離しても元の位置まで戻ってくれないのです。 コレがリターンスプリングの弱まりを意味するのか、ナットとワイヤーの接触が原因なのか、はたまたソレ以外かは分かりません。 ただこうなったのは JTEK ダブルコントロールケーブルスプリッター(画像)で連結させたサブレバーの方だけで、ブレーキ直結のメインレバーは問題無し。 なので普通のシングルレバーなら問題無いとは思うです。

 そしてもう一つは鳴くようになった事。 今までも止まる瞬間に「キュッ」っと一瞬鳴ってはいましたが、今回のはもう少し前の段階から鳴くようになりました。 そんなにけたたましい音じゃ無いのでそこまで気にはなりませんが、甲高い音は不快ですね。 調整で直るかな。

という訳で

 今回の計画は見事に失敗でした…。 謙虚に受け止めます。 今までアレコレやってきて晴れの日の制動力に全く不満は無くとも、新しい発見を求めて挑戦してみたのですが…。 今回みたいに何枚もワッシャーを挟まなくてもシューを内に詰められる分厚いワッシャー付属のシューが欲しい。

折角なのでシューの削れ具合を確認

 左が今まで使っていた BBB シューで、右が今回のテクトロ標準の物。 BBB は去年の 11 月初頭からこの写真を撮った 9 月初旬の 10 ヶ月使用しました。 走行距離は 4,000〜5,000km といった所でしょうか。 根拠は無いですがあと同じくらいは使えそうに見えるので、寿命は 1 万キロと推測。 この BBB シューはシマノシューと比べて柔らかいからすぐ削れるというレビューを何処かで見ましたが、1 万キロも持つなら十分ですね。

BR-TK-155 のシュー固定ボルトは固かった

 シュー固定ボルトが固くて回らず舐める所だったので、ラスペネを吹いてから慎重に回して外しました。 初手でいきなり詰む所でした危ない危ない…。 ボルト六角穴の精度が甘いのかもしれません。

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