ZTTO 10s 11-36t ほぼ一体型スプロケ2020-11
こないだ組んだ超軽量リアホイールに使ったハブ
買ったのが ZTTO のスプロケ
AliExpress の ZTTOBIKE Store って所で ¥13,849 と高額。 国慶節中の注文だったけど注文から到着まで 2 週間といつもの Ali スピード。 歯数は 11-13-15-17-19-21-24-28-32-36t の 10s。 XG-1099 と同じく 1〜9s が一体型でトップ 10s のみ分離。 XG-1099 より優れているのは一体型部分のフリー引っかかり面積が広い点↓
XG-1099 は根元部分しか無かったからね。 コレなら 10s さえ使わなければフリーへの食い込みは絶対無敵に起きないでしょう。 重量も XG-1099 の 211g には及ばないものの実測 235g と XTR CS-M980 の 272g よりは軽いし、380g くらいらしいお手頃価格の DEORE CS-HG50-10 と比べるとかなり軽量。 いや 145g そこら軽くなったくらいで走りが改善する訳は無いのだけれどね。 ちなみにロックリング無しだと 230g だった。 あと一部アルミを使ったスラムやチタンを使ったシマノと違って全部鉄なので耐久性は高そう。
ZTTO って?
こないだのスマホホルダーも ZTTO だったけど、軽く調べた限りじゃ企業サイトは見つけられなかったし、Ali の公式ストアっぽいのにも Amazon の公式ストアっぽいのにも所在地すら書かれていなかった。 死ぬ程怪しい…。
何はともあれ走ってみよう
クエイサーハブホイールに取り付けて車体に装着させつつ、チェーンも FSC F10 116Link 273g ってチェーンに新調して走ってみましたとも。 リアディレイラーはひとまず最大ローギアが 32t のシマノ SORA RD-3500 を使用。 以前 36t に合わせた時は最ローの 1s でガシャガシャ言ってイマイチだったけど、今回はそこまで酷くなく動いている。 何が変わったのか分からないけど問題無さそやね。
問題の変速性能は
いつぞやの 1 箇所だけ全然変速しない
ちなみにこのチャラつきはディレイラーがスプロケの幅より少しだけ大きく動く事が原因です。 調整を 10s トップに最適化すると 1s ローに変速した時にチェーンがホイール側にはみ出てしまうし、ローに合わせるとトップにした時にフレーム側にはみ出す。 実際はトップ・ローのアジャストボルトで移動範囲を制限するからチェーンが飛び出したりはしないけど、捨てた片端で変速不良が起こる。 だから中間に合わせて調整を追い込めば変速不良は起こらなくなるものの、チャラつきまでは抑えられない。
でも ZTTO が駄目な訳じゃない
このディレイラー動き過ぎ現象はシマノ・スラムスプロケでも起こっていたので、ZTTO スプロケが原因ではないです。 そしてシフターもロード 10s 用を 2 種類試してどっちもそうだったので、原因は 10s スプロケなのに 9s リアディレイラーを使っているからか、最大 32t のリアディレイラーに 36t のスプロケだから、の可能性が濃厚。 そんな訳で ZTTO はシマノ・スラムスプロケと同等の性能がある、と結論付けられます。
ちなみにギア板がバラバラになるシマノ CS-7900 はギア-ギア間の一部に薄いスペーサーを挟んでスプロケの幅を増やす事で対応していた (リンク)。 ほぼ一体型スプロケのスラム XG-1099 とZTTO はソレが出来ないのが欠点ね。
※追記)原因は DURA バーコン SL-7900 だった!
シフターはバーコンの シマノ SL-7900
インデックスシフターに交換する際にインナーワイヤーを交換しつつアジャスター DIA-COMPE FLEXIE レバー用 も導入。 インデックスは事前に細かく調整しとかないとちゃんと動かないのが面倒だけど、いざ調整が決まればやっぱり快適やね。 フリクションはシフターの止め位置が中途半端だと走ってる最中の路面からの衝撃で意図せずギアが変わったりしちゃってた。 でもレースじゃないからその程度はどうという事も無いし、出先でのトラブルには細かい調整不要のフリクションの方が対応しやすいし、今回みたいなディレイラー動きすぎ問題にも対応できるし、好みに応じて使い分けましょかね。
チェーンオイルには KURE ドライファストルブ を
チェーンに使って良いものか分からないけど、汚れを吸着させない性能を重視してコレを使ってみた。 乾くと白くなってベタつかないのです。 そうそうこの F10 のミッシングリンクは何の抵抗もなくスルッと付け外しできたです。
※追記)史上最高に汚れない! んだけど、ミッシングリンクの軸に薄いサビが出た。 状況は、初回塗布後 4 週間で再塗布。 そしてそこから 3 週間くらいでキュルキュル鳴り始め、その 1 週間後にミッシングリンクを外してサビ確認。 再塗布したらキュルキュル収まる。 そんな感じで持続時間は短いようです。 2 週間置きとか 200km 置きとかの高頻度で吹きかけないとダメっぽい。 やってる人は当たり前にやってるだろうけどズボラな自分にはネックかも。 まあ汚れないしトレードオフやね。
ラチェット音は
クエイサーハブのラチェット音は、実装前に手で回した時は TNI エボリューションライト と同じくらいに思えたけど、走ってみたらそれより少し小さかった。 TNI が「ヂキヂキヂキ」というのに対してクエイサーは「チキチキチキチキチキチキ」と 1 回の音量は小さいけど高頻度で鳴る感じ。 ノッチ数ってやつが多くて頻繁に引っかかるのかな。 全体の音量としては TNI の 7 割くらいに感じる。 消音化措置を取らなくても良さそうです。
今まで使っていたアメクラハブの食い込みは
ここ半年は主にギア板がバラバラになるシマノ CS-5700 を使っていたけど、アンチバイトガードがあっても噛み込みは防げんかったです。 写真下段は出っ張りじゃなくてヘコんでる箇所にも食い込みが。 まあハブ自体 3 年前から使ったり使っていなかったりしていたし、フリーは 3 箇所ある AGB の内 1 つが剥がれて無くなった状態なのと、他の箇所も一旦外れてから付け直していたので、万全の状態とは言えないのだけれど。
でした
怪しげなメーカーだったのでエドコの悪夢を避けるためにヤフオクに 2 万円台で出ていた XG-1099 という実績のあるヤツを再購入しようかとも思ったけど、もう生産終了?でいずれ手に入らなくなる XG-1099 にしがみつくのもリスクだし、そんな訳で新しい選択肢を探る事にした結果の ZTTO 挑戦。 そしてややチャラつくけど開拓は概ね成功だー。 コレでフルアルミフリーへの抵抗感が一気に減った。 ZTTO スプロケはもう少し安かったら良かったんだけど。 とにもかくにもコスパを考えたら鉄フリーにシマノスプロケです。