フォークの肩下を下げて超前乗りに 22017-12

 フロントフォークの肩下を短いものに交換して車体を前のめりにすることでシート角を立てる計画 (図解) が失敗したのが前回。 使用した 26HE MTB は BB が固着で外れなかったり 700c にすると車高が高くなりすぎたりと散々だった。 という訳で別の車体で再挑戦!

使用する車体は

 恐らく 2011 年製の GIANT SUITTO 1 である。 700c 前サスクロスね。 前サス付きなのに自分好みの長めのヘッドチューブが魅力なんやな。 BB 下がりも 26HE MTB の 35mm 前後と比べてカタログ値 60mm と大きめだから車高が高くなりすぎることもないでしょう。

さあ分解だ!

 また… BB 固着だ…。 樹脂製の左ワンは外せたんだけど、恐らく鉄の右ワンがビクともしない。 島忠でステンレスパイプ [長さ:910mm 外形:25mm 内径:23mm ¥975] を買ってきてモンキーレンチを延長してグイッと体重をかけてみたら↓

 レンチが横方向に外れないような処置をしていたにもかかわらず「バチンッ」という轟音とともにモンキーレンチが遥か彼方にすっ飛んでいった。 圧力に耐えられず広さ調節の部分が広がって外れたっぽい。 BB 脱着工具の(かど)も少し舐めてたしステンパイプも変形してたし、工具の方が耐えられなかったね…。

 モンキーより確実に外れにくい、というかまず外れないメガネレンチを買って再挑戦しようかとも思ったけど、これ以上の出費には抵抗があったので今回はここまでです。 次固着に出会ったら買ってみよう。 前回の BB 工具新調に続いて今回はステンパイプを買い、次回はメガネレンチ、という具合に固着の度に工具を増やしていく算段。 少しずつね。

モノは試しとお店に持って行った

 まずはサイクルベースあさひに行ったら、天井から垂れ下がるエアーコンプレッサー的なホースの先にドリルの付いた工具で「ガガガガガガガガガ」と爆音を 1 分ほど鳴らし続けたけど外れず。 工賃は外れなかったので無料。

 続いて狸サイクルってところに相談に行ったら、例によって初対面の相手に敬語すら使えないキ◯ガイ接客だったものの我慢して話を聞いたら「外れなかった場合の工賃は?」に対して「(外れなかったら工賃は)取りたくないよねー。 でも半分くらいは貰う」とか、最初は「最大で ¥4,000」と言っていた工賃がその後の会話で ¥5,000 になったり「フェーシング・タッピングでプラス ¥2,000」に増えたりと、この調子だと外れたとしても「ごめ〜んやっぱ ¥10,000 貰うわ〜」とかになりそうだったので止めといた。

使用は諦めて色々測りますか…

 PACE のロングアーチフォークに実測 31mm 幅タイヤを装着さた図。 BB ハイトは元々の 302mm から 265mm と極めて丁度良い下がり具合で、シート角も元々の 73° から 77.5° と素晴らしく立った! BB 固着さえなければ最高なのに…。 ちなみにシート角は測る度に微妙に変わっちゃうので大体の数値ですよ。

肩下から計算すると

 suitto のサスフォークの肩下が 465mm で PACE のフォークが 378mm なので肩下低下は 87mm。 BB ハイトの低下 302-265=38mm は肩下低下 87mm の 43.678% ぶん。 シート角は 4.5° 立ったので 19.333mm につき 1° 立った事になる。 これは以前の計算 (BB ハイトは肩下低下の 46% ぶん低下) (肩下低下 17mm でシート角は 1° 立つ) より肩下低下の影響度が少ない。 まあこれも大体やね。

というかカタログ値と色々違う

 SUITTO のカタログ値はシート角 74.5° なのに実測が 73°。 BB ドロップもカタログ値 60mm に対して実測 44mm。 カタログ値は人が乗ってサスが沈んだ状態を考慮した数値って事? うーん。

という感じでした!

 またバラして売って ¥8,000 チョイを確保したので [ヤフオク買取額:¥3,600] + [受取に行った時の電車賃:¥610] + [ステンパイプ ¥975] = [総額:¥5,185] は回収できたけど、2 回連続 BB 固着は流石に堪えるね…。 SUITTO は鉄 BB だったから固着し易かったのかもしれないから、次は別の車体を狙おう。 もしくは禁断の前輪インチダウンか…。

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