自作バッシュガード2017-07

 チェーンむき出しが当たり前のスポーツサイクルに於いて、ズボンの裾が破れたり油で汚れることしきり! 足バンドを使えば防げるけど乗る度に装着するのも面倒。 更にはチェーンが外れた日にゃあ再装着のためにチェーンを掴む手やらなんやらがドロドロに…。 これは対策を打つしか無い!

という訳でバッシュガードを自作

 ギザギザしてないチェーンリングを外側にもう一枚装着する感じね。 bash(バッシュ) ってのは「強打する」って意味らしいので、外部衝撃からチェーンリングを守るための物なのですな。 チェーンガードとかチェーンカバーなんて呼ばれることも。 以下が今回の完成写真↓

なにゆえ自作?

 今使ってる PCD 110mm でギア歯数 36t なチェーンリングに対応したバッシュガードってのが見つからなかったので自作に踏み切った。 理想はママチャリのチェーンカバーのようにクランクという回転部分じゃなくてフレームという静止部分に付く感じのやつだけど、それだと作るのが一気に大変になりそうだったからバッシュガードタイプにしたんです。 はい。

材料は

 アクリル材ショップのはざい屋で買った 30cm x 22cm x 0.2cm で ¥240 のアクリル板ね。

 それにしてもはざい屋はかれこれ 3 回行ってるけど、毎回店の場所が違う。 場所変わりすぎちゃうん? フレキシブル?

コレを大雑把にカット

 百金で買った金ノコで実際に使うチェーンリングのサイズより大きめにカットします。 ちょっと大きくしすぎた感はある。

続いてドリルで穴あけ

 ドリル中にズレないように両面テープで軽く固定。 樹脂は割れるかもしれないのでドリルはあまり体重を掛けずにジリジリとゆっくり穴あけ。

そしてチェーンリングで固定出来るようになったのであった↓

思ったよりアクリルは硬かった。

内側は熱で溶かし切ってみる

 ガスコンロで熱したハサミでグニグニと溶かして穴を空けましょうかね。

金属と違って樹脂はコレが出来るから良いよね。 ほい貫通↓

コレをヤスリで整形しましょう。 スリスリと↓

外側はまた金ノコで切ろう

 まずはザックリとカットし↓

そこから更に細かくカットし↓

あとはまたヤスリでスリスリと↓

 全くもって真円じゃないけど機能的には問題無いだろうし疲れたからもうコレで良いか…。 今日はこのくらいにしといたるでホンマ。 ほんでこれにデュラクランク FC-7900 装着に必要な切り込みをもう少し入れて重量は 32g でしたよ。 もっとギリギリコンパクトにして肉抜もしっかりやれば 25g アンダーはイケそう。

そして完成図に戻る訳ですな

リング間に隙間を空ける必要あり

 チェーンが入る隙間を作ってやらなアカンのでワッシャーを挟んでみた。 ワッシャーは MTB クランクをロードに取り付けた時に使ったツールカンパニーストレートで買ったアルミワッシャー。 これにより一般的なダブルクランクのチェーンリングボルトじゃ届かなくなってしまったので、 FC-7900 に付属したとおぼろげに記憶しているアウターリング用の微妙に長いボルトで固定した。

さてさて走ってみたら

 ズボンの裾の汚れはほぼ無くなった! クランク自体には接触するのでクランクが汚れてたらズボンも汚れるんだけど、チェーンの油汚れに比べたら赤子の手でくすぐられるようなもんやね。 チェーン外れも 1 ヶ月の走行で外側には本当に全く 1 回も落ちてないし、全体的に良い感じ!

欠点は

 外れたチェーンを元に戻す時にこのバッシュガードが邪魔で戻しにくい。 もっとギリギリまで削って小さくしたらもう少しチェーン戻しが楽になるとは思う。 まあでもこのままでも多分あと何回かやれば慣れて問題無くチェーン復帰できるようになる程度の難易度だと思うし、内側へのチェーン落ち対策もすればそもそもチェーンは落ちなくなるし、問題無いでしょう!

 ちなみにチェーン外れはいつもタイヤレバーで引っ掛けて元に戻しとります。 手が汚れるよりは全然マシなのでー。

耐久性は

 指で押した感じでは多少たわむくらいで問題無さそう。 1 ヶ月使って特に問題は起きておりませんぬ。 とは言ってもストレッチでテーパードな柔らかい細身のジーパンを履いてのことなので、ゴワゴワなストレートジーンズでも平気かどうかは分からないッス。

ママチャリチェーンカバーと比べて

 チェーンを外すのが猛烈に大変なママチャリのフルチェーンカバーと較べて、雨ざらし保管なら雨水からチェーンのサビを防ぐフルカバーにも一理あるけど、メンテナンス性と防御範囲と重量のバランスは今回のコレがベストじゃないかと思う! ということを事故で走行不能になったマイスーパーチャリの代用ママチャリを弄りながら思った。

 ちなみにこの記事を書いたのはスーパーチャリが事故で走行不能になる前の 1.5 ヶ月前。 スーパーチャリが復活するまでアップは控えようと思ってたけどまだまだ時間がかかりそうなのでアップだぜ!

総括

 ズボン汚れと外側へのチェーン外れを防ぎつつ、走りへの悪影響も耐久性の不安も今の所は全く感じてないので、コレはナカナカ良いカスタマイズだったんじゃないでしょうか! 作業が半日がかりなのでもっと簡単にアクリル板をカットできる技があれば良いんだけど。

 それにしてもスポーツサイクルのチェーンリングむき出し文化はこのまま続いていくんだろうか。 百害あって三利くらいしか無いと思うんだけど…。

※追記

 1 年使った段階で取り外してみたら 2 箇所の割れを発見。 手で押した時のグニグニ感とかは変わらないので強度的には問題ないとは思うけど、流石にアクリル板じゃ耐久性バッチリとは言えなさそやね。

更新情報
自転車弄り
旅・ツーリング
データ的な
独り言
問い合わせ
スマホ表示
…通信中…
旧デザインに戻す