三ヶ島ロード用ビンディングペダル MKS US-L2017-08

 VP のロード用ビンディングペダル VP-R76 が壊れてからは片面フラット SPD ペダル シマノ PD-A530 と革靴タイプの SPD シューズ シマノ SH-UT70 を使っとったんやけど、次期ロード用ビンディングペダルとして [三ヶ島 MKS US-L 291g(両ペダル) 58g(クリート・ボルト)] を Amazon 出品の SIS オンラインにて ¥4,616 で入手!

US-L の特徴は

 クリートを軽い力で簡単に外せるのに固定力は従来通り! とのこと。 つまり外すのが緩いって事? ならイイネ!

↑ちょっと見にくいけどこんな感じで半分が独立して動くので外す時は半分の力で外せるらしい。 フムフム早速使ってみようかね。

いきなり恐ろしいトラブルに出会った

 クリートが嵌ってるんだか嵌ってないんだか分かりにくい! 嵌めるとまず「カクッ」て感触があるんだけどこれでは嵌りきってなくて、そこから足首を左右に軽くヒネると「パチッ」となってようやく嵌まる 2 段嵌めが必要だった。 1 段目で嵌ったと勘違いして引き足を使うとサクッと外れてまう。 でも数日の使用で発生頻度は落ちたしクセにも慣れたのでコレは「恐ろしいトラブル」ではないのです。

真の恐怖とは…

 右だけ外すのが異様に固い! 左に比べて 500 倍くらい!? の固さで、渾身の力を込めて足首を捻らんとアカン。 最初は平気だったのに 2 段嵌めの発生頻度が低下したあたりからこうなった。 外しが緩いっていうから買ったのに…。

なので三ヶ島に問い合わせたら

 三ヶ島製作所の所在地が家から 15km と程々に近かったので自転車を漕いで現地に赴いて靴とペダルを預け、後日調査結果を聞きに再度赴いたところ、クリートをボルトで靴に締め付けた際にクリートが靴底の局面に沿って曲がってしまうのが原因とのこと。

 でもそれだと右だけ異様に固い事の説明が出来ていないので「左は平気なんだから右ペダルだけ平気なものに有償でもいいから交換してくれ」と頼んだけど「こっちの調査では左も問題あったしシムを挟めば平気だから無問題」との塩対応…。 てか左右どっちも問題あるのかよ!

シムとは

 ↑こんな感じね。 三ヶ島製作所が適当なプラ板を挟んだ状態で靴を返してくれたありがとう! でもこれだとクリートがタワみやすくなってパワーロスが増えそうだし、薄い方が良いって噂のスタックハイトと呼ばれるペダルやクリートの薄さ?も分厚くなるし、体感できるレベルかは分からないけどデメリットでしかない…。

VP-R76 付属クリートだとどう?

 問題無し! つまり US-L は純正クリートとの相性が悪かったのだ! KEO 互換ながら使えないクリートもあるらしいし、US-L は脱着回りの精度に問題がありそうね…。 シムを挟んでも嵌めはまだ少し右の方が固いし。

ともあれようやくマトモに使えるようになったので

 昔のペダルも引っ張り出して US-L との固定力差を自分感覚で数値化してみたのが以下の表。

写真商品名テンション最弱テンション最強
シマノ
PD-A530
■■■■■ 5■■■■■■■■■■ 10
Dixna
ロードトリップ 48
□ 0.5■■■■■ 5
VP
VP-R76
■■ 2■■■■ 4
三ヶ島
MKS US-L
■□ 1.5 (嵌め)
■ 1 (外し)
■■■ 3 (嵌め)
■□ 1.5 (外し)

 US-L のテンションは弱・中・強の 3 段階で、弱は緩すぎて嵌めと外しの差はほぼ分からず、強はギリギリ体感出来るレベルで外しの方が緩い。 まあどちらにしても全体的に極めて緩いので、緩めが好きな自分でも強ですら心もとない。 何故ここまで緩くしたし…。 そしてシマノの固さは極まれり。

もう少し客観的に数値化

 VP-R76 の公称テンション 60~90kgf-cm から何となく逆算した US-L の固定力は以下の通り。

嵌め:45〜75 kgf-cm 外し:30〜60 kgf-cm

 続いて上記の kgf-cm を LOOK で使われる Nm に換算したのが以下の数値。 kgf-cm から Nm への変換はこのサイトで。

嵌め:4.4〜7.35 Nm 外し:2.9〜5.9 Nm

 ちなみにテンション緩めと言われている LOOK 初心者用ペダル KEO CLASSIC 3 は 8~12Nm なので US-L はそれより更に緩い。 出来ればシマノロード用ペダルのテンションと比較したかったけど、アルテグラの最弱が 11Nm という出所不明の情報しか見つからず。 ぐぬぬ…。 ちなみに kgf-cm はキログラムフォースセンチメートルで、Nm はニュートンメートルと読むらしいですよ。

というか、あれ? 固定力高くないぞ?

 走行中は特に弱で足首が左右にヌルヌル動く! 「従来通りの固定力」ってのはてっきり「外したい時はサクッと外れるけど漕いでる最中はガッチリ固定!」って事かと思ってたけど、実態は「嵌めも外しも両方かなり緩い から 漕いでる最中に足首は左右にヌルヌル動く けど 引き足では外れない」って事っぽい。 何だかちょっと騙された気がするかも…。 そう言えば最弱にすると猛烈に緩い Dixna ロードトリップ 48 は引き足で外れる。

重量は

 ペダル左右合計が 291g はシマノで言うと 105 クラスの重量なので、軽くはないけど重くもない程々な塩梅。 ただクリート・ボルト・ワッシャーは一般的に 70g くらいらしいから、US-L の 58g を考慮するとペダルシステム全体では少し軽めって感じやね。 値段重量比で考えれば良い感じ!

音は

 テンションの低さから分かる通り「パチッ」とか「カチッ」的な音は、嵌めでは少し鳴るけど外しでは一切鳴らない。 ちょっと寂しい。

Q ファクターは

 大体 57mm ってとこね。 Q ファクターって本来クランクの幅のことらしいのでペダルに使える用語かは分からんのやけど、分かりやすいかと思って使ってみた。 ついでに他のペダルも計ってみたところ、VP-R76 は 53.3mm くらいで、シマノ PD-A530 は 57.3mm くらいで、ロードトリップ 48 は 48.7mm くらい。 US-L は広めね。

踏み面の幅は

 59mm くらい。 LOOK 公式情報によるとエントリーグレードペダル KEO CLASSIC 3 が 50mm でミドルグレード KEO 2 MAX が 57mm でフラグシップ KEO ブレードカーボンが 64mm らしいので、値段比ではかなり広い! シマノはやはり数値見つからず。 VP-R76 は実測で 64.7mm くらいという好成績。 それにしても US-L は真上から見るとゆるキャラの顔みたいやね。

回転のスムーズさは

 三ヶ島の回転力は世界一ィ! という動画↓

 これならペダリングが軽くなる! かと思ったけど体感できないッス自分鈍感ですから…。 しかしこの超回転はちょっとした衝撃でペダルがクルクル回っちゃってクリートキャッチがしずらい。 人によってはデメリットに感じるかも。

説明書に怪しげな注意書きが

 「本製品は競技用ではありません。ジャンプ・トリック・悪路走行等衝撃が加わる用途,又スプリント競技等足首を激しく動かす様な用途には使用しないで下さい」とな? ロード用だから「ジャンプ・トリック・悪路走行」がダメなのはまあ良いとして、「足首を激しく動かす様な用途」ってどゆこと? ペダル上でツイスト踊るなってこと? しないしない。

さて総括しましょう

お手頃価格なのに重量は少し軽め
嵌めも外しも猛烈に緩いので脱着で全く疲れない
咄嗟に外せて安心安全
それでいて引き足では外れない
× クルクル回りすぎてキャッチしづらい
××× [二段嵌め] [外しの猛烈な固さ] が発生する精度の怪しさ
? 足首が左右にヌルヌル動くのが快適? 気持ち悪い?
? クルクル回るのでパワーロスが少ない? 変わらない?

 以上の要素から導き出される評価は、行き過ぎた脱着の緩さと、個体差かもしれんけど精度の怪しさがちょっとあまりにもアレなので、そんな評価は最低 (ホシ0個)! でも精度に問題が無く二段嵌めも外しの固さも発生しない場合や、発生してもシムを挟めば良いやと思う人には (ホシ1.5個)! そして "ある程度" とかじゃなくて "究極" に緩い脱着を求める人には (ホシ3つ)! に成り得る! と思う! 究極の緩さを求める人向けという方向性が極めて明快なペダル! でした!

そういえば最近知ったのだけれども

 [SPD=MTB] [SPD-SL=ロード] ってのがビンディング全般の話だと思ってたんだけど、本当は [SPD=シマノMTB] [SPD-SL=シマノロード] [KEO=LOOKロード] が正解だった。 となると US-L は [KEO 互換ビンディングペダル] になるんかな。

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