リム側壁厚さを測るイワンソンゲージ2025-07

 世のディスクブレーキ化の波にもマケズにリムブレーキを使っていると、気になるのですよリムの摩耗限界が。 ブレーキの度にリム側面が削られている訳だからね。 コレがリムブレーキの最大の欠点だとワシは思っとる。 で、今回はその側壁厚さがどれくらいかを測る新兵器を導入するぞい。

今までの測り方は

 自転車探検を参考にこんな感じの方法でスポークの切れ端を噛まして普通のノギスで測っておりました。 でも細かいスポーク片はポロポロ落ちるし測る度に微妙に数値が変わるしイマイチなんよね。

ここで登場、新兵器イワンソンゲージ

 「イワンソンキャリパー」とか「イワンソンスプリングキャリパー」とか書かれた情報もあったけど、ここでは「イワンソンゲージ」で統一します。 最初に目にしたのがその名称だったので。 購入は Aliexpress の Precision Dental Store にて ¥216 なり。

何の道具かというと

 「歯科矯正分野の測定に使用される歯科用器具」という記述を発見。 そういう物なのでしょう。

思ってたより小さかった

 サイズ感は一般的なノギスと同じくらいの 20cm はあると勝手に思っていたけど、届いた物は名刺サイズで長い対角が 10cm 無いくらい。 思い込みって怖いやね。 保管スペースを取られず済むから助かるのだけれども。

挟まれると激しく痛い

 一番大きく開いても 10mm なのでそうそう体が挟まれる事は無いだろうけど、試しに指を挟んでみたら痛い! 先端が細いしリターンスプリングの力も結構強いしちょっとした拷問器具だ。 この写真は指の腹側に何重かに畳んだビニールテープを貼っているから耐えられているけど、ソレがなければ1秒と耐えられない。

側壁厚さが何ミリになると駄目なのさ

 自転車探検隊によると「リム側壁厚さが 0.5〜0.7mm で亀裂が入る可能性があるので 1mm になったらリム交換が望ましい」との事。 というか自転車探検隊のデザイン変わった? 一度閉鎖されて他者が復活させたと聞いていたけど、その他者が手を入れたんかな。

さあでは側壁厚さを測ってみよう

 後輪に使っているアルミリムの American classic sprint 350 は 700c なのに実測重量 362g と驚くほど軽く、そんなリムで 5,000km 以上は走っている。 コレは怖い! という訳で測ったみた↓

 ホイールは外さなくても空気を抜いてタイヤのビードをズラせば何とか測れるね。 計測結果は 1.25mm くらい? 何だまだまだ使えるじゃないの。

他のも測ろう

 押し入れにしまっていた片面の摩耗インジケーターがほぼ消えている Stan's NOTUBES ZTR Alpha 340 リム。 結果はインジケーターがほぼ消えている方もまだ少し残っている方も 1.2mm くらいで顕著な差は見られず。 あれ? 以前スポークの切れ端を使って測った時は 1.1mm だったけどな。 切れ端スポーク法の誤差? 分からず。

更にも一個

 ちょっと前まで使っていた Velocity A23 リム。 もしかしたら走行距離が1万キロを超えてるかもしれないこのリムは 1.3mm くらいやね。 多分初期値が 1.5mm くらいだと思うので、2万キロは問題なさそう。

測り方にコツがあった

 斜めに傾けると2割くらい数値が増すので、ゆっくり左右に揺らしながら一番低い数値を見つける必要があった。 接触点が平面になっているからこうなるんね。 スポーク切れ端法との誤差はこの辺り? 切れ端法の方が正確? クリクリ角度を変えれば良いだけとも言えるけど、少し角を削った方が良いかもしれない。 細くて折れそうで怖いけど。

でした

 たった ¥216 で一大事を起こしかねないリムの寿命を測れるなんて持たない理由が無いくらいの道具だと思ったけど、自転車に使っている情報はただの1件も見つからなかったんよね。 まあ自分も今まで使ってなかったし、それでも世界は廻ってるんやで。 です!

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