磁石ボトルケージ OsmaR(オスマ) QuickMagnet System2025-09

 以前断念した自作の磁石式ボトルケージ。 市販品にはどうにも食指が動かずいたけど、ようやく買っても良いと思える物を見つけた! ので買ってみた話だぞい。

買ったのはコレら

 タイトルのヤツね。 「ボトルホルダー E05-S01」がボトルに付けるヤツで、「ボトルケージ台座用取付アタッチメント E05-U」がフレームのボトルケージダボ穴に付ける台座で、「サイクルフレーム取付アタッチメント E05-V」がフレームとかシートポスト・ハンドルポストとかに巻き付ける台座。

実測重量・価格

装着位置型番重量価格
ボトル側E05-S0167g¥3,850
ダボ穴E05-U30.1g¥1,870
巻き付けE05-V58.3g¥2,090

 流石に重くて高額だけど、利便性という点では商品ページの動画説明通りならかつてのあらゆるボトルケージを上回るはず! という期待とともにヨドバシにて購入。 価格はポイント考慮せず。 さあ使ってみよう。

ボトルに装着

 使うボトルはボトルはサーモスの魔法瓶 JNL-755-WHGY。 自転車用じゃないけど 750ml で 277g と自転車用の魔法瓶と比べるとかなり軽量。 という訳で主力ボトルとして使っているコレに E05-S01 ボトルホルダーを付けてみたところ、物凄く引っ張らんとアカン! 商品説明は「ボトル径:Φ40~80mm」でこの魔法瓶は 73.5mm だから最大より少し余裕は有るハズだけど、一番遠い輪っかを使ってもビッチビチで切れないか心配になる。 直径 74.5mm の普通の自転車ボトルでもやっぱりビチビチ。 「バンドに若干の形状変化が見られる場合がありますが、ご使用に支障はありません」って説明文はこのビチビチが平気って事? 怖い…。

実は重量オーバー

 商品説明には「容量:600ml以内」とも書かれているので 750ml はアウトな訳ですよ。 まあ容量は目安としてでキモは重量だろうけど、それも「1kg未満」と書かれているのにこの魔法瓶は 本体:277g + 中身:750g = 1,025g だからアウト。 中身を満タンにせず 1kg にならないよう気を付けよう。

ボトルケージのダボ穴台座を付ける

 長距離用自転車のシラスにて。 コレはいつも通りボルトで締めるだけなので簡単。 M3 の細いレンチで低頭ボルトを締めるので舐めそうと思いきや、低頭な割には六角穴が深めでそこまで危険ではないかも。 もっと太いレンチと高い頭が良いは良いけど。

ボトルを()めてみる

 ボトルを台座に近付けると引っ張られて「パチン」と吸い付く様に嵌まり、外す時はホルダーの横のリリースレバーを押しながら引っこ抜くと軽く外せる。 かつリリースレバーに触れなければ全く外れない。 商品動画の通りの素晴らしい使い勝手だ!

 と思いきや、自転車に跨がりながら目視せずに嵌めようとすると数秒ゴソゴソと位置を探らないと吸い付いてくれず、一発では嵌めるのはかなり難しい。 あと自分はあまり前傾しない自転車に乗っているので外す時は普段の乗車姿勢からかなり屈まないとリリースレバーに手が届かず走りながらの脱着も厳しい。 コレらが慣れで解消するかは微妙に思えるので、残念ながら最高峰の使い勝手とはいかなかった。

設置スペースは

 一般的なボトルケージと比べてマグネット機構のせいでフレームから少し浮く。 前項の写真の下のボトルと見比べれば一目瞭然やね。 故に狭いスペースには使いにくいと言えるけど、横に転がすように外せるので引き抜きスペースを確保する必要が無いし、ボトルホルダーの装着位置をボトルの上部・中部・下部と柔軟にズラせて本来は入らない位置にも取り付けられるので、一概にスペースを圧迫するとは言えず。

不意に外れない理由は

 写真1枚目のボトルホルダー側の窪みの中に出っ張りがあって、2枚目の台座側の2つの盛り上がりのカドに窪みがあるので、ホルダー側の出っ張りが台座側の窪みに嵌まって外れないんやろね。 そして出っ張りはリリースレバーを押すと引っ込むので外れる。 言葉にするとよう分からんけどそういうこっちゃねん。 ダウンチューブ下の(さか)さ装着でも落ちないでしょう。 出っ張りが折れるかもしれんけど。

フレーム取付アタッチメントも使おう

 お買い物用自転車の Link のハンドルポストに付ける。 「対応フレームサイズ 周囲:80~170mm」は真円の直径に換算すると 25.4mm〜54mm。 装着はボトルホルダーと同じシリコンバンド式。 暫く走ったらボトルがずり下がってフレームに当たり始めたので、シリコンバンドはやっぱりビチビチに引っ張っらないと駄目っぽい。 フレーム取付アタッチメントもボトルホルダーも付属の滑り止めゴムじゃなくて強力な両面テープとかで直接貼り付けた方が良いかもしれないね。

シリコンバンドが切れた!

_

 引っ掛けフックにバリのような突起が有り、輪っかの脱着時にバリに引っ掛かって完全切断じゃないけど半分くらい切れた。 その後バリはヤスリで削って滑らかに。 もっとビチビチに張る為にココより内側の輪っかを使ったから今のところ問題無いけど、もうココの輪っかは使えんやね。 やっぱりシリコンバンド信用できんぞ…。

揺れは

 流石にこの重いボトルにシリコンバンドだからか少し揺れる。 でもモンキーケージよりは揺れないし、普通のボトルケージだってみよく見ると少し揺れるてるし、まあこんなモノかな。

折りたたみ自転車との相性良し

 ハンドルポストに付けても OsmaR アタッチメント程度の出っ張りならそのまま折り畳める可能性が高い。 相変わらず立ち漕ぎと乗り降りでボトルが膝に当たるのはご愛嬌。 前カゴが無ければハンドルポストの前側に付けた方が良いでしょう。

磁石は台座側

 フレームのダボ穴に付けるヤツと、シートポスト・ハンドルポストとかに巻き付けるヤツ、つまり台座側に磁石が。 ボトルに巻くボトルホルダー側はただの鉄かな。

構造的な欠点が

 リリースレバーが片側にしか無いので、レバーを右にしたら右手では取りやすいけど左手じゃ取りにくくなる。 微妙に不便だけどコレはそのうち慣れるかな。 片出し型のボトルケージを使っていた時もそのうち慣れたし。

怖い記載が

 「直射日光、高温、多湿を避け、暗所に保管してください」とな!? シリコンバンドを使っているからそうなるだろうけど、高温多湿な夏の日中を毎日走るとすぐ切れるとかだったら嫌やね…。 予防線的な文言だとは思うけど、もしかしてすぐ切れちゃう? どっちなんだい!

でした

 暫く使って辿り着いた OsmaR の使い所は脱着が硬すぎて使いにくいモンキーケージと同じ二通り。 1つが折りたたみ自転車の折りたたみを阻害しにくいボトルケージとして。 もう1つはボトルケージに刺さらない自転車用じゃないボトルを使う時。

 そんなこんなで OsmaR の評価は、もしシリコンバンドが3年持つとしたら! 持つとしたらね。 そうしたら両方の使い所に当てはまれば評価は (ホシ2.5個)! 使い所が片方だけなら (ホシ1.5個)! ドチラにも当てはまらないなら (ホシ0.5個)! 流石に嵌めの狙いにくさで2つの条件に当てはまっても満点とはいかんかった…。 そして! シリコンバンドが半年で切れるなら (ホシ0個)! です!

更新情報
自転車弄り
旅・ツーリング
データ的な
独り言
問い合わせ
スマホ表示
…通信中…
旧デザインに戻す