加工でロングアーチキャリパーブレーキ用レバー作成2022-01

 それ専用のブレーキレバーが無いから制動力が落ちてしまうロングアーチキャリパーブレーキ。 一般的なキャリパーブレーキ本体のアーム比は 2 とか 2.5 なのに対して、ロングアーチは 1.5 とかそれくらい低いので、普通のキャリパー用レバーで引くとワイヤー引き量が多すぎるのです。 なので既存のレバーを加工してみるぞい!

加工無しで比較的対応してるレバー

 ココに書いた テクトロ FL540 BR-TK-177 ってヤツね。 普通のレバーは支点-作用点間の距離が 2~2.5cm だけど、コイツは 1.8cm と自分が知る限り最も引き量が少ないレバー。 そう、加工なんかしなくてもあるのですロングアーチ用レバーは。 でも更なる選択肢を。 光を。

以前加工した奴

 Litepro の超軽量レバー。 ワイヤー引き量が元々 3.6 だったのをドリル加工で 1.7 に減らしたのです。 ココを参照の事。 でもコレは強度的に問題があるかもしれないのと、もっと引き量を減らしたいのもあって、今回は別の方法を試します。

使うのはコレ

 多分何かの中古車に付いてきたと思われるドロップハンドル用補助ブレーキレバー。 コレを眺めていたら握りシロを調節するイモネジがあったであろう穴を発見↓

イモネジはどっかで落としたのかな。 この穴と支点からの距離を測ってみたら 1.5cm と少ない↓

よし使える! 穴は反対側まで貫通していないのでドリルで穴開け↓

貫通です。

動作確認

 バラでブレーキ本体に繋げてレバーをニギニギしてみたら問題無さそやね。

車体に装着

 横着して元々付けていた FL540 を外さずに加工補助レバーを付けたせいで、レバーをギュッと引くと途中で引っ掛かって引ききれない↓

ので外したです。 FL540 をもっと横に曲げればかなり問題は解消されるけど万全を期して外す事にした。

走ってみたら

 制動力は FL540 より少し上がった! ただ引き量が少ないからシューとリムのクリアランスをギリギリまで狭めにゃならぬかったです。 スポークを間引いた変なホイールだから振れがどうしても残っているので。 これなら無理してコイツを使う必要は無いかな。 FL540 は今回のコレよりリターンスプリングが少し弱くてレバーも少し長いからか十二分に効いたし。

 でもコイツはオープンクランプだから取り付け場所の柔軟性が高いし、正向きにも逆向きにも付けられるので、コッチの方が可能性は感じる。 今使っているアーム比 1.6 のキャリパーブレーキ XMFOX より 1.35 と更にアーム比が劣悪な DIACOMPE BRS202 に合わせると良い感じになるかも。

でした

 今回の加工レバーは XMFOX 用のレバーとしては残念ながら FL540 には及ばず。 ただメリットが無い訳じゃないのでいつか日の目を見るよう願う! です!

そうそうシフターは

 カチカチしないフリクションレバーからカチカチするインデックス式のトリガーシフターに変更です。 やっぱりコッチの方が色々と捗る。

FL540 を正向きにも取り付けてみた

 そしたら制動力が結構下がった。 30~40% 低下って感じかな。 ワイヤーの曲がり区間が増えたのと、一番効くレバーの末端を握りにくくなったのも大きいでしょう。 FL540 の逆向きで決定やね。

ケーブルスプリッターも導入

 アップバーとエアロバーの両方にレバーが無いとやっぱり怖いからね。 本当に素晴らしいアイテムだコレは!

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